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ようやくコロナ以前の活気を取り戻した2024年のライブシーン。アニバーサリーや自身初といった、メモリアルな公演が満載であったほか、多くの日本人アーティストの海外公演が開催されるなど、グローバルな展開も見られた1年だったと言えるだろう。当記事では、2024年に開催された公演のライブレポートをまとめて振り返っていく。
冒頭で触れたように、2024年は例年以上に日本人アーティストの海外公演が音楽シーンを賑わせた。まずは、4月に開催された野外音楽フェスティバル【コーチェラ】を挙げる必要があるだろう。同フェスには、過去最多の日本人アーティストが出演した。YOASOBIは日本語詞で自分たちの音楽をオーディエンスに届け、初音ミクはロック色の強いステージで観客を魅了。新しい学校のリーダーズは最終日<Gobi Stage>のトリを務めた。そして、3日目に行われた<88RISING FUTURES>では、YOASOBI/新しい学校のリーダーズ/Awich/Number_iらがコラボ満載のパフォーマンスを披露した。
<コーチェラ2024現地レポ>YOASOBI、“私たちの音楽”を世界に“届けた”記念すべきライブ
<コーチェラ2024現地レポ>初音ミク、フェスにとって新たなマイルストーンとなったロック色の強いステージ
<コーチェラ2024現地レポ>新しい学校のリーダーズ、エンタメ性溢れるライブで観客全員を笑顔に
<コーチェラ2024現地レポ>YOASOBI/新しい学校のリーダーズ/Awich/Number_iらが彩ったコラボ満載の貴重なステージ
2024年に海外公演を開催したアーティストは多数いる。アニメ『呪術廻戦』の主題歌「廻廻奇譚」の世界的ヒットで知られるEveは初のアジアツアーを完遂。BABYMETALは自身初の中南米ツアーを開催し、各地で熱烈な歓迎を受けた。櫻坂46は、香港最大の音楽フェス【Clockenflap】のメインステージに日本人女性グループとして初めて出演を果たした。
<ライブレポート>Eve、初のアジアツアー【Culture】最終公演で魅せた驚異の一体感
BABYMETAL、自身初となる中南米ツアーを完遂
櫻坂46、香港に櫻咲く 日本人女性グループ初【Clockenflap】メインステージ出演
もちろん国内公演の動向からも目が離せない1年であった。Mrs. GREEN APPLEは、“白”をテーマにしたコンセプチュアルなファンクラブツアーを開催。藤井 風は神奈川・日産スタジアムにてワンマンライブを開催し、2日間で14万人を動員、YouTubeでの生配信では同時接続282,000人を記録した。緑黄色社会は自身最大規模となったツアーを完遂。「Bling-Bang-Bang-Born」が世界的なヒットとなったCreepy Nutsは、全国11か所12公演を巡るツアーを駆け抜け、千秋楽では初の東京ドーム公演の開催をサプライズ発表した。
<ライブレポート>Mrs. GREEN APPLEが観客の想像以上のエンタメを届けた【The White Lounge】<ライブレポート>藤井 風、“Feelin’ Good”な気持ちが世界を変えると証明した幸福感満載の日産スタジアム公演2日目
緑黄色社会、初のアリーナツアーを大阪城ホールで締めくくる
<ライブレポート>Creepy Nuts 初のグローバル配信、そして東京ドームへ――ひとつの到達点を刻んだ【ONE MAN TOUR 2024】代々木ファイナル
2024年は数多くのアーティストがアニバーサリーを迎えた。バンド結成35周年を記念した全国ツアーを開催したLUNA SEA。ツアーファイナルの黒服限定GIGでは、“LUNACY”として漆黒のインディーズ時代を蘇らせた。デビュー30周年を迎えたGLAYは、“伝説の20万人ライブ”を令和にリバイバル。私立恵比寿中学は、結成15周年記念ツアーで青春の美しさをエネルギッシュに披露した。UNISON SQUARE GARDENは結成20周年記念公演を、いきものがかりは結成25周年を迎える前日に弾き語りワンマンライブを、それぞれ日本武道館で開催した。
<ライブレポート>LUNA SEA、バンド史上最大規模となった35周年ツアーを黒服限定GIGで締めくくる
<ライブレポート>GLAYが駆け抜けてきた30年、令和にリバイバルさせた【GLAY EXPO ’99 SURVIVAL】で示した音楽とは
私立恵比寿中学、大阪で結成15周年ツアー完走「これからもファミリーの皆さんと青春の1ページを連ねていきたい」
<ライブレポート>「ロックバンドを諦めなくて良かった」――UNISON SQUARE GARDENが結成20周年記念日に武道館で祝祭
<ライブレポート>いきものがかり、結成25周年! 小田和正も駆けつけ祝った、日本武道館で一夜限りの“路上ライブ”
“初”を成し遂げたアーティストが多かったことも2024年の特徴と言えるだろう。グローバルグループの&TEAMは自身初の単独コンサートツアーを走り抜けた。初の全国5大ドームツアーを開催したKing Gnuは、圧巻のステージで観客を魅了。2021年のデビュー時から、「3年後を目安にドームに立つアーティストになる」と自覚していたBE:FIRSTは、有言実行の初となるドーム公演を実現した。自身初となる4大ドームツアーを開催したSixTONESは、“バイブス”全開のマインドを感じさせるパフォーマンスでファンを熱狂に包んだ。
&TEAM初の単独ツアー【FIRST PAW PRINT】が京都で開幕、ライブレポート到着
<ライブレポート>King Gnu、現代ロックバンドの“王”たる所以を体現した5大ドームツアー【THE GREATEST UNKNOWN】東京公演
BE:FIRST、【Masterplan】東京ドーム&京セラドーム大阪公演のライブレポート到着
<ライブレポート>SixTONES 全身全霊、最高級の“バイブス”をぶつけ合った4大ドームツアー【VVS】ファイナル公演
“初”もあれば“久しぶり”もある。aikoは約10年ぶりに日本武道館のステージに立った。2024年にメジャーデビュー25周年を迎えたポルノグラフィティは、約5年ぶりのアリーナツアー、また声出し制限のないツアーを開催。宇多田ヒカルは2018年以来約6年ぶりとなるツアーを開催し、のべ25万8千人の総動員数を記録。2024年に活動を再開した西野カナは、5年9か月ぶりにファンとの再会を噛みしめた。
<ライブレポート>aiko 圧倒的な歌唱力と無尽蔵のスタミナで興奮のるつぼと化した、約10年ぶり日本武道館公演
<ライヴレポート>ポルノグラフィティ デビュー25年の“最高到達点”を高らかに宣言した、アリーナツアー【PG wasn’t built in a day】ファイナル
<ライブレポート>宇多田ヒカル 約6年ぶりツアー【SCIENCE FICTION TOUR】で肯定した、“わたし”と“みんな”が歩んだ25年
<ライブレポート>西野カナ、思い出の横アリでファンと5年9か月ぶりの再会を噛みしめた【Love Again】ファイナル公演
惜しまれながらも有終の美を飾ったアーティストもいた。CHAIは、世界中から集まったファンに見届けられながら、12年間に及ぶバンド活動に幕を下ろした。2024年1月に無期限のバンド活動休止を発表した和楽器バンドは、休止前最後となるツアーを開催。10年間の集大成となるようなステージを展開した。【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA】の大トリとなるステージをもって、夏フェスからの“勇退”を宣言していたサザンオールスターズ。圧倒的なパフォーマンスとユーモアで過去最多のオーディエンスを楽しませ、圧巻のステージとなった。
<ライブレポート>CHAI「NEOかわいいをフォーエバー」12年間のバンド活動を締めくくる笑顔と涙のラストライブ
<ライブレポート>和楽器バンドが届けた“ありったけの感謝の思い” 再会の約束を胸に和洋折衷のステージで観客を圧倒
<ライブレポート>サザンオールスターズと楽しみ尽くした夏の終わり――夏フェス”勇退”、異例づくしの【ロッキン】ひたちなか
コロナの収束により、様々なアーティストのライブ・パフォーマンスを思う存分楽しむことができた2024年。グローバルな展開も含めて、さらなる盛り上がりが期待できる邦楽ライブシーンであった。
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