<イベントレポート>島田歌穂、【イオンモール クリスマス Special Concert】で「ウェルカム・トゥ・クリスマス(2024)」を熱唱

2024年12月16日 / 15:00

 フルート四重奏によるクリスマスソングやディズニーの名曲生演奏によるクリスマスコンサート【イオンモール クリスマス Special Concert】が12月7日、千葉・イオンモール幕張新都心にて開催、スペシャルゲストとして島田歌穂が出演し、包み込むような見事な歌声とトークで集まった大勢のお客さんを魅了した。

 このイベントは、全国のイオンモールで開催中の、ディズニーをテーマにしたクリスマスの装飾等を楽しめる催し【イオンモール Wonderful Christmas】を記念した、1日限りのスペシャルなクリスマスコンサート。今年デビュー50周年を迎え、初のディズニー公式カバーアルバム『島田歌穂・シングス・ディズニー』をリリースした島田の生パフォーマンスを間近で見ることができるということで、1F「グランドコート」の特設ステージ前に設けられた座席の整理券は即配布終了、満席に。家族連れを中心に周囲をたくさんのお客さんが取り囲んだだけでなく、2F、3Fからも多くの人がステージに視線を送っていた。

 BGMにディズニーソングが流れる中、まずは田村桃子(フルート)、岩根衣李(ヴァイオリン)、小澤恵(ヴィオラ)、小林世佳(チェロ)によるFlute & Strings Quartetが登壇。4人のエレガントな赤いドレス姿は、鮮やかな緑色のステージバックと併せてクリスマスコーデとなっていた。軽快に「イッツ・ア・スモール・ワールド」から演奏が始まり、「きよしこの夜」へ。穏やかに折り重なるフルートとヴァイオリンの音が、イオンモール店内を行き交う人々のざわめきの中を静かに広がっていく。演奏がピタッと止まると、4人で息を合わせて「もろびとこぞりて」を力強く聴かせた。

 MCによるメンバー紹介に続いて披露されたモーツァルトの「フルート四重奏第1楽章」では、見事なアンサンブルを耳にして、さらに多くの人が集まってきた。曲を終えると、フルート担当の田村が次に演奏する2曲のディズニーソングを紹介。映画『アラジン』から「ホール・ニュー・ワールド」、『ピノキオ』から「星に願いを」を続けて演奏すると、柔和で澄み切った音色を奏でるカルテットの演奏をじっと見つめながら、歌を口ずさんでいるお客さんも。続く「踊り明かそう」(映画『マイ・フェア・レディ』から)では、チェロとヴィオラのモダンなリズムとフルートとヴァイオリンの奏でる優雅なメロディにうっとり。最後は、クリスマス・スタンダードのメドレー、「ジングルベル」~「サンタが街にやってくる」で締めくくり、拍手喝采の中でステージを降りた。

 Flute & Strings Quartetに続いて、えんじ色のドレスに身を包んだ島田が「こんにちは、島田歌穂です! よろしくお願いします!」と手を振りながらステージに登場すると、盛大な拍手で迎えられた。多くのディズニーソングを歌ってきた島田だが、初のディズニー公式カバーアルバム『島田歌穂・シングス・ディズニー』についてのこだわりをMCが尋ねると、「今年デビュー50周年を迎えて、特別なアルバムを作りたいと思っていたところ、初めてのディズニー公式カバーアルバムを作ることができて、本当に念願が叶いました。選曲も悩んだんですけど、いろんな時代のいろんな名曲を集めさせていただいて、どんな世代の方にもお楽しみいただける選曲になっています」と作品への思い入れを語った。具体的な曲については、「星に願いを」(『ピノキオ』)、「鳥に餌を」(ミュージカル『メリー・ポピンズ』)、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(『メリー・ポピンズ』)、「パート・オブ・ユア・ワールド」(『リトル・マーメイド』)や、井上芳雄とのデュエット曲「輝く未来」(『塔の上のラプンツェル』)など、それぞれの世代が持っているディズニーの思い出に寄り添った作品であることを紹介した。

 また、「ジャケットはアルバムのために描き下ろしていただいたもので、真ん中にマイクスタンドとその後ろにはグランドピアノがあって、『誰が来るのかな?』っていう感じで。ベースはドナルドダック、ドラムはグーフィーなんですけど、ドラムスティックを忘れてきちゃったみたいで、チップとデールが持ってきてくれているんです(笑)。それをミッキーマウスとミニーマウスが温かく見守ってくれていて、ディズニーの名曲を一緒に楽しんでほしいという思いも込められております」と、ジャケットについてのこだわりを楽しそうに語った。

 いよいよ、島田の生歌唱のコーナーへ。「私は、2003年の東京ディズニーシー(R)スペシャルイベント【ハーバーサイド・クリスマス】で公演されたハーバーショー【キャンドルライト・リフレクションズ】のために作られた「ウェルカム・トゥ・クリスマス」という曲を歌わせていただいたんですけど、それを今回新たなアレンジと英語の歌詞で新録音させていただきました。今日は「ウェルカム・トゥ・クリスマス(2024)」を、お集まりいただいたみなさまに感謝を込めて歌わせていただきます」と紹介し、ステージにキラキラした音が雪のように降り注ぐと、シンフォニックな演奏が流れる中、丁寧に歌い出す。周囲を見渡して身振り手振りを交えながら、スケールの大きなメロディを見事な歌唱力で歌い上げる。その透き通るような美声と圧倒的な迫力の声量に、行き交う人々も思わず足を止めて聴き入っていた。歌唱を終えると、万雷の拍手がステージの島田に贈られた。

 歌い終わり感想を求められた島田は、「本当に幸せでした! みなさんに見守っていただきながら歌うことができて、とっても幸せな気持ちで歌わせていただきました」と感激の面持ち。ちなみに島田にとってイオンモール幕張新都心は、3Fにある「よしもと幕張イオンモール劇場」にミュージカル・レビューショー『DOWNTOWN FOLLIES』で出演したことがあり、思い出深い場所だという。「今日またこうして来ることができて、新しい素敵な思い出ができました」と笑顔で語った。

 イベントの最後に、「今日は思い出深い場所、そしてこんな素敵な空間で歌えて、本当に幸せでした。「ウェルカム・トゥ・クリスマス(2024)」をはじめ、『島田歌穂・シングス・ディズニー』を1人でも多くの方に聴いてもらえるように願っています。今日はみなさま本当にありがとうございました!」と感謝を伝えて、ステージを後に。イベント終了後には特設CD販売所にてCD購入者を対象にしたサイン会が実施され、長蛇の列ができる盛況ぶり。Flute & Strings Quartetの演奏と島田歌穂の見事な歌声で、ひと足早いクリスマスムードに包まれた、心温まるイベントだった。

Text by 岡本貴之

◎リリース情報
『島田歌穂・シングス・ディズニー』
2024/11/20 RELEASE
UWCD-1127 3,900円(tax in.)

「ウェルカム・トゥ・クリスマス(2024)」
2024/10/25 DIGITAL RELEASE


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