<ライブレポート>Soala、想いを込めた東京での初ワンマンライブ 新曲「エンドロール」も初披露

2024年12月11日 / 20:00

 2023年リリースの「すれ違い」がTikTokで話題になるなど、楽曲の累計再生回数が1億回を突破しているシンガーソングライター・Soalaが、初の東名阪ワンマンツアー【Bluem】をスタートさせた。

 愛知県岡崎市出身で、上京を経て、現在は大阪を拠点に活動する彼女にとって、名古屋、東京、大阪と巡るツアーはまさに自身の人生を振り返る旅でもある。Soalaは、たくさんの思い出と歌に懸ける想いのすべてを抱いて、初めて東京ワンマンのステージに立っていた。

 ソールドアウトした東京・青山RizMには、Soalaと同世代のファンを中心に、熱いオーディエンスが集結。温かい歓声と拍手に迎えられ、Soalaがステージに現れた。黒とブルーを基調としたクールなスタイリングで、まっすぐ前を見据えながらマイクを握る。〈超えたいよ 限界を/どこまでやれるか試してみたいの〉と、みなぎる初期衝動を刻んだ「My song」から、〈誰に何を言われてもいい/君が想う道を行け〉と歌うダンサブルな「ゼロから」、〈ただ自由に遊べばいい/君の居場所を作って待っているから〉と扇動する「Boon」と、力強いメッセージを込めた楽曲を畳みかけていった。

 エネルギッシュな楽曲で幕を開けたのは、自身を鼓舞する意味もあったのかもしれない。3曲を歌い終えたあとのMCで、「本番直前、もうすでに泣きそうになっちゃって」と明かしつつ、「みんなを目の前にしたら楽しい気持ちのほうが勝って、今すごく楽しいです。だから、このバイブスのまま最後まで駆け抜けたいと思います!」と弾ける笑顔を見せた。

 「Drive」「I’ll never see you」といったミドルチューンに繋ぎ、今度は柔らかな歌声で会場を包み込んでいく。「CANDY」では甘えるようなスウィートボイスを響かせ、多彩な表現力で魅了した。

 「Soaladioのお時間でーす!」とラジオ風のトークを流しながらお色直しに入り、白いモヘアワンピースで再登場。「一方通行」から、Soalaの真骨頂ともいえるラブソングのパートが幕を明けた。イントロで歓声が上がった「すれ違い」では、ひと言ひと言を語りかけるように歌い、切なくもどかしい感情が胸に迫る。「一方通行」でのジェラシーも、「すれ違い」での狂おしい後悔も、続く「イエナイ」での秘めた恋も、ただ美しいだけのラブストーリーではない。恋愛の痛みも虚しさも飲み込んだ等身大の言葉で歌うからこそ、Soalaの歌がこれだけの共感を集めるのだろう。

 さらに、Soalaが「過去イチの曲ができた」と紹介して、新曲「エンドロール」が初披露された。本人が「ウェディングソング」とも表現していたとおり、〈愛してるよ 君の事心から〉とまっすぐ愛を歌いあげる多幸感に満ちた1曲。後半、ピアノとSoalaの歌だけになる部分の歌声はひときわエモーショナルで、歌のスケールがどんどん大きくなっているのを感じた。

 ダンサーふたりのパフォーマンス・タイムを挟み、ポニーテールとカジュアルなスタイルに着替えて後半戦へ。先ほどまでのしっとりしたムードとは打って変わり、「Make up!」などポップなダンスチューンで盛り上げた。

 すっかり温まった会場を見渡しながら、ひと呼吸置いて「Soalaとして活動し始めたのは東京でした」とSoala。「東京に行ったらすぐにカッコいい女性になれるんだろうなって、17歳の私は思っていました。だけど、現実は全然甘くなくて……。東京から逃げ出して大阪に行って、ゼロから頑張ろうと思った」と赤裸々に語り、「だから、こうして東京でワンマンができるなんて思ってもいなかった。Soalaの音楽に出会ってくれて、Soalaの音楽を聴きたいと足を運んでくれて、本当にありがとうございます」と涙ぐむ。何度も感謝を告げ、東京での経験を刻んだ楽曲「言い訳」に、今こみあげる想いを詰め込んで届けた。

 「言い訳」へのアンサーソングのような「大丈夫」から、歌声はより開放的に、のびやかに響き渡っていく。会場の熱気が高まる中、自身最大規模となるツアーファイナル・なんばHatch公演への意気込みを表明したあとに贈られたのは「Glorious」。気迫みなぎるロングトーンとともに〈自分の限界を自分で超えてやるの〉と強い意志を歌いあげ、本編を締め括った。

 Tシャツ姿で登場したアンコールでは、オーディエンスにツッコみながら名残惜しそうにトークを繰り広げ、心からステージを楽しんでいるのが伝わってきた。初の東京ワンマンをソールドアウトで飾り、過去を塗り替えて堂々と歌い切ったこの夜は、彼女にとって大きな一歩となったに違いない。ラストはデビュー曲「君に夢中」で盛大なシンガロングを巻き起こし、ピースフルな空気で終演を迎えた。

 最後まで「Soalaもまだまだ頑張るから、明日からも一緒に頑張っていこうね!」とメッセージを投げかけ、中盤のMCでも「Soalaの音楽がみんなの居場所になれたらいいなと思っています。『私はひとりだ』とか『逃げ出したい』と思ってるみんなにも、Soalaのライブが居場所だから。いつでも遊びにきてください。いつでも待ってます」と話していたSoala。感極まる涙もくしゃくしゃの笑顔も隠さずに見せ、一人ひとりに寄り添う彼女の歌が、これからますますたくさんの人の心を掴んでいくはずだ。

Text by 後藤寛子
Photos by mayuka

◎セットリスト
【Soala 1st ONE-MAN LIVE TOUR Bluem】
※2024年12月8日、東京・青山RizM公演
1. My song
2. ゼロから
3. Boon
4. Drive
5. I’ll never see you
6. CANDY
7. 一方通行
8. すれ違い
9. イエナイ
10. エンドロール
11. Twinkle
12. COORDINATE!!
13. Make up!
14. 言い訳
15. 大丈夫
16. Prolog
17. Glorious
<アンコール>
1. あの子
2. ONE DAY
3. 君に夢中

◎ツアー情報
【Soala 1st ONE-MAN LIVE TOUR Bluem】
2024年11月17日(日)愛知・伏見ライオンシアター
2024年12月8日(日)東京・青山RizM
2025年1月24日(金)大阪・なんばHatch

◎リリース情報
「エンドロール」
2024/12/11 DIGITAL RELEASE
https://soala.lnk.to/endroll


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