【ビルボード 2024年 年間Top Composers】大森元貴が5冠達成で2年連続の首位獲得

2024年12月6日 / 04:00

 2024年の年間Billboard JAPAN作曲家チャート“Top Composers”にて、大森元貴が2年連続となる1位に輝いた。

 本チャートは、総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”の中から作曲家にフォーカスしたランキングだ。2023年年間“Top Composers”、そして2024年上半期“Top Composers”でそれぞれ1位を獲得した大森元貴。指標別に見ると、大森元貴はストリーミング1位(上半期1位)、動画再生1位(上半期1位)、ラジオ1位(上半期3位)、ダウンロード1位(上半期2位)、カラオケ1位(上半期1位)、CDセールス100位圏外(上半期100位圏外)を記録。上半期で首位だった指標はそのままに、さらに成長を見せていることが見て取れる結果となった。また、大森元貴は本チャートでは23年12月27日発表分から年間チャート集計対象最終週である2024年11月27日発表分まで、じつに49週連続で1位を獲得し続けている。

 大森元貴がフロントマンを務めるバンド、Mrs. GREEN APPLEは1月以降「ナハトムジーク」「ライラック」などを含む多くの配信シングルをリリース。その全てが“JAPAN Hot 100”に複数週チャートインし続け、1年を通して聞かれ続ける楽曲を手掛ける大森元貴の力量が分かる結果となった。2024年 年間“JAPAN Hot 100”を見ても17曲がチャートインしており、新譜も旧譜もまんべんなく聞かれているという強みが見て取れる。

 続いて、2023年年間“Top Composers”で5位、そして2024年上半期“Top Composers”で3位を記録した清水依与吏が2位に登場。指標別に見ると、ストリーミングとカラオケで2位、ダウンロードと動画再生で9位、ラジオ13位、CDセールス100位圏外を記録している。彼がフロントマンを務めるback numberは、7月に配信リリースした「新しい恋人達に」が“JAPAN Hot 100”で首位を獲得し、「高嶺の花子さん」「水平線」といったロングヒット曲と共にチャートインし続けている。

 上半期で2位を記録していたAyaseは年間3位に登場。2024年を通してアニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン』のエンディング・テーマ「UNDEAD」を含む4つの新曲をリリースしたYOASOBIは、アメリカで【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2024】への出演や単独公演の開催でも話題に。“JAPAN Hot 100”だけでなく”Global Japan Songs excl. Japan”にもチャートインし続けている「アイドル」やデビュー曲「夜に駆ける」を筆頭に、長期的に愛されるロングヒットを数多く生み出している点は特筆すべきストロングポイントと言えるだろう。

 トップ10を見てみると、2023年年間“Top Composers”にチャートインした作曲家の多くが今年も登場している中で、Creepy NutsのDJ松永が6位に登場している。世界規模のヒットとなった「Bling-Bang-Bang-Born」や、現在チャート上位を走り続けている「オトノケ」に牽引される形となった。また、惜しくもトップ10入りは逃したものの、12位には「晩餐歌」がヒットしたtuki.がチャートイン。2025年は本チャートにおけるニューカマーの活躍にも注目していきたい。

Text by Haruki Saito

【Billboard JAPAN Top Composers of the Year 2024】トップ20
1位 大森元貴(Mrs. GREEN APPLE「ライラック」「ケセラセラ」「青と夏」)
2位 清水依与吏(back number「水平線」「高嶺の花子さん」「新しい恋人達に」)
3位 Ayase(YOASOBI「アイドル」「勇者」「夜に駆ける」)
4位 Vaundy(Vaundy「怪獣の花唄」「タイムパラドックス」「踊り子」)
5位 藤原聡(Official髭男dism「Subtitle」「Pretender」「ミックスナッツ」)
6位 DJ松永(Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」「二度寝」「オトノケ」)
7位 米津玄師(米津玄師「さよーならまたいつか!」「KICK BACK」「Lemon」)
8位 あいみょん(あいみょん「マリーゴールド」「愛の花」「君はロックを聴かない」)
9位 常田大希(King Gnu「SPECIALZ」「白日」「カメレオン」)
10位 優里(優里「ドライフラワー」「ビリミリオン」「ベテルギウス」)
11位 藤井 風(藤井 風「花」「満ちてゆく」「きらり」)
12位 tuki.(tuki.「晩餐歌」「サクラキミワタシ」「地獄恋文」)
13位 n-buna(ヨルシカ「晴る」「ただ君に晴れ」「春泥棒」)
14位 Giga/TeddyLoid(Ado「唱」「踊」、Mori Calliope「Go-Getters」)
15位 藤井怜央(Omoinotake「幾億光年」「蕾」「ラストノート」)
16位 キタニタツヤ(キタニタツヤ「青のすみか」「ずうっといっしょ!」、GEMN「ファタール」)
17位 はっとり(マカロニえんぴつ「なんでもないよ、」「恋人ごっこ」「ブルーベリー・ナイツ」)
18位 Nakajin(SEKAI NO OWARI「最高到達点」「Habit」「Romantic」)
19位 草野正宗(スピッツ「美しい鰭」「チェリー」「空も飛べるはず」)
20位 Saucy Dog(Saucy Dog「シンデレラボーイ」「いつか」「結」)

集計期間:2023年11月27日(月)~2024年11月24日(日)


音楽ニュースMUSIC NEWS

映画『THE BEATLES』(仮題)でメンバー4人を演じる俳優決定、監督はサム・メンデス

洋楽2025年4月2日

 ザ・ビートルズのメンバーそれぞれの視点から物語を交錯させて描く4本の長編映画『THE BEATLES』(仮題)で、メンバー4人を演じる俳優が決定した。  発表は、現地時間2025年3月31日、米ラスベガスで行われた全米劇場所有者協会が開催 … 続きを読む

グレイシー・エイブラムス、ロンドン公演で初披露した新曲「Death Wish」のライブ音源公開

洋楽2025年4月2日

 先日、【2025 ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック】授賞式にて<ソングライター・オブ・ザ・イヤー>を受賞したグレイシー・エイブラムスのソングライターとしての魅力を存分に味わえる新曲「Death Wish」のライブ音源が公開された。 … 続きを読む

スピッツ「空も飛べるはず」自身3曲目のストリーミング累計1億回再生突破

J-POP2025年4月2日

 スピッツ「空も飛べるはず」が、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破した。  「空も飛べるはず」は、スピッツが1994年4月25日リリースした8thシングルの表題曲。1996年にはドラマ『白 … 続きを読む

藤井 風「旅路」自身6曲目のストリーミング累計1億回再生突破

J-POP2025年4月2日

 藤井 風「旅路」が、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数1億回を突破した。  「旅路」は、藤井 風がドラマ『にじいろカルテ』の主題歌として書き下ろした楽曲。2021年3月1日にデジタルリリースされた。 … 続きを読む

宮舘涼太(Snow Man)、謎多き“キーマン”役で映画『火喰鳥を、喰う』に出演

J-POP2025年4月1日

 宮舘涼太(Snow Man)が、2025年10月3日より全国公開となる映画『火喰鳥を、喰う』に出演する。  本映画は、原浩による【第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞】受賞作を実写映画化したもの。物語は、久喜雄司(水上恒司)の元に、かつて … 続きを読む

Willfriends

page top