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すでにトップの地位を確立していると、思い切ったこともできる。2020年のコロナ禍の中で行った米NPRの【Tiny Desk Concert】が1億3,000万回以上の視聴回数を記録し、同シリーズの最高記録を保持していることを背景に、デュア・リパが現地時間10月25日再び賑やかな米NPRのオフィスに登場した。2度目となる今回は、今年リリースされたアルバム『ラディカル・オプティミズム』からの楽曲を披露するアンプラグド・ショーとなった。
4曲からなるパフォーマンスが公開する前に、デュアは米NPRのアリ・シャピロとのインタビューで、アップテンポな「Happy For You」の“最も純粋な形”を表現するために、高揚する電子的な要素を取り除いて、ピアノとボーカルによるアコースティック・バラードにアレンジしたと説明し、「その瞬間のものですし、曲を別の感覚で感じてもらえたらと思います。歌詞を違った視点で聴くことができて、基本的なものに立ち返って考えるのは本当に楽しかったです」と話した。
彼女はまた、「もし部屋の壁が喋れたのなら」という「These Walls」でよく使われるフレーズの創作経緯について「壁を擬人化しました。部屋の壁以上に自分を知っている人はいませんから」と説明した。
パフォーマンスは、穏やかに響くベース、天使のようなバック・ボーカルが際立つ、瞑想的な「Training Season」で始まった。その後、デュアの7人編成のバンドがペースを上げ、ジャズ・ポップ風のアプローチで「Radical Optimism」を披露し、オフィスを穏やかに盛り上げた。
「ずっとここに来てデスクのとなりで歌いたいと思っていました」と微笑むデュアは、集まった米NPRのスタッフに語りかけた。「2020年に自宅での【Tiny Desk】をやったので、今回は本当に特別だと感じます」と彼女は付け加え、誇らしげにそのセッションを見た人がいるかどうか尋ねた。その後、リラックスした雰囲気の「These Walls」のパフォーマンスに移り、「Happy For You」を披露する前に、このシリーズのためにアーティストがどのように曲を再構築するかに常にインスパイアされていると述べた。
そのため、彼女は元恋人が新しい彼女と幸せであることを歌った「Happy For You」のアレンジを変更した。元々の切ないポップ・ダンスの雰囲気を、感情を赤裸々に前面に出したキーボードとボーカルのアレンジに置き換え、「幸せを祈る」をテーマにした歌詞にさらなる哀愁を与えた。
「辛かった時も全てこの時のためだった/あなたが今いる場所で、ばらばらになったかけらを拾ってる/そしてそれらを他の人に与えるの」と、彼女はキーボード奏者ジョージー・ワードの穏やかな演奏に乗せて歌った。セッションは、アルバムの最初のシングル「Houdini」で締めくくられ、そのしなやかで楽しい雰囲気が米NPRのスタッフたちを笑顔でデスク仕事へと送り返した。
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