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感情爆発系ダンス&ボーカルで注目を集め、和製ジェニファー・ロペスとも称されるMeik。8月17日に東京・CHIC HALL SHIBUYA(TOKIO TOKYO内)にてバースデイスペシャルワンマンライブ【Meik ~Summer live 2024~ Make mission】を開催した。
<台風も吹き飛ばした!? 24歳のバースデイライブ>
関東に吹き荒れていた台風もどこへやら。夏晴れが戻ってきたこの日、Meikの誕生日をお祝いするべく全国各地から集った超満員のオーディエンス。そんな愛すべきMeit’z(Meikファンの呼称)のもとへゴキゲンなファンファーレに包まれながら登場したMeikは、4人の女性ダンサーと共に「Boom Boom Baby ~愛はまだわからない~」「パーティーガールズ」「恋するハート・ショット」「Body to Body」(亜蘭知子カバー)と冒頭から痛快なダンスチューンをノンストップでエモーショナルに歌い踊り続ければ、客席からも絶え間なく「オイ! オイ!」と全力のコールが飛び交い続け、会場には早くもクライマックスのような熱気が充満していた。
「ありがとう! 最高です、皆さん! 台風、どこに行っちゃったのかな? 私、雨とか台風とか雷とかめっちゃ被るんですよ。特に大切なワンマンライブに被りがちなんですけど、あれ、どこに行っちゃったのかな? Meik、24歳にもなると台風を操れるみたいで(笑)。みんなもこうやって楽しみにして来てくれたおかげだと思います。ありがとうございます! 昔、プロデューサーさんに「Meikが台風の目みたいにぐるぐるまわったら、いろんな人が巻き込まれていろんなことが起きるんだよ」って言ってくれたんですけど、今回は台風の目のようにMeikまわっていきますので、よろしくお願いします!」
<進化した感情表現──その背景にあった苦悩の日々>
その宣言通り、これまたノンストップで「Dance Forever」「Super Duper Love」「In Da World」と多種多様なキラーチューンで台風のごとく歓喜乱舞の渦を巻き越していくMeik。彼女のワンマンライブを取材するようになって今回で8回目になるが、自身の感情を解像度高く歌やダンスで体現するスキルも、その感情を会場中にインフルエンスして爆発的な盛り上がりを生んでいく存在感も、明らかにレベルアップしている。それをビシバシ感じるステージと光景が眼前に広がっていた。その後、ジャケットを羽織ると、昨年末のワンマンからこの日を迎えるまでの気持ちの変遷について彼女は語り始める。
「今年に入って自分の心も体もボロボロになって、ぐちゃぐちゃになってしまった時期が長く続いたんですね。病院にたくさん通ったり、お薬飲んだり、お薬の副作用があったり、物凄くツラい日々があって。正直、生きることを諦めてしまおうかなって思ったぐらい、自分の中でいろんな葛藤がありました。でも、こうやってステージに立って、みんなの声や楽しんでくれている表情を見たときに「私の居場所ってここなんだな」って今すごく強く思えています。
みんな、DMとかで、今日学校でこんなことがあったとか悩みを送ってくれるんだけど、人に話すことってすごく大事だなと思って。だから、みんなからのDMはちゃんと見てて。みんなの悩んでること、楽しかったこと、全部ぜんぶ私に届いてます。だから、こうやってみんなと直接会えることが本当に本当に嬉しくて。ワンマンライブだけじゃなく普段の対バンライブにも足を運んでくれているMeit’zもたくさんいます。本当に心から感謝しています。ありがとうございます」
そして「ニコニコしている人も、その裏にはたくさんの苦労があったりすると思うんですけど、そんな皆さんの背中を押せるように私から歌を届けたいと思います」と、女性の強さを歌ったアン・ルイスのカバー曲「WOMAN」を披露するMeik。今ここで語った苦悩の日々をそのまま体現するように「悲しみを身ごもって優しさを育てるの」「女なら耐えられる痛みなのでしょう」と全身全霊で熱唱し、自分の弱さを強さへ変換し、みんなへの応援のメッセージへと昇華してみせる。Meikの感情を爆発させた歌やダンスの源泉を垣間見た瞬間であった。
<80年代の名曲も連発! 乱舞し続けるクライマックス>
その後も「フライディ・チャイナタウン」(泰葉カバー)「悲しみがとまらない」(杏里カバー)と80年代の名曲を自分の歌へと生まれ変わらせながら届けていくMeik。女性ダンサーたちの気持ちの乗りまくったダンスパートのあとも「LOVE ~愛はディスコ~」「有機体」「Alien」とその世界観を踏襲したオリジナルナンバーを畳み掛け、音楽の温故知新を楽しげに歌い踊りながら体感させていく。さらには、Meit’zがサプライズで用意したサイリウムの光の海に「泣いちゃう!」と感激しながら、彼女の楽曲群の中でもより攻撃的な「Don’t U Dare」「ONE STEP TODAY」そして、8分30秒にわたって乱舞し続ける「Let’s Go」を畳み掛け、ここに集いし誰もがタオルを振り回したりしながら、エモーションの限りを尽くして大はしゃぎ。そのテンションは限界点を突破していく。
「私より年上の人たち、足腰だいじょうぶですか(笑)?」「まだまだ!」と互いの健闘を称え合うようにコミュニケーションを取ったあとは、本編最後のナンバー「Feeling Good」へ。真夏のバースデイライブに相応しい、明るく爽やかな1曲でクラップしながらホープフルな一体感を創造。会場中に満面の笑みを生み出して、Meikはステージをあとにした。しかし、すぐさま巻き起こるお祭りのようなテンションの「アンコール!」の声。
これに応えて再登場した彼女は「台風のように過ぎ去っていきましたけど、皆さん楽しんで頂けましたか? こうやってたくさんワンマンライブが出来ることってあたりまえじゃなくて。私にとってはこれが生き甲斐なんですよね。だから、こうやってたくさんの方が集まって頂いて本当に嬉しいです。心の底からありがとうございます!」と感謝の言葉を告げ、さらに「ここで嬉しいお知らせがあります。12月7日(土)GRIT at Shibuyaでワンマンライブやります!」と発表すると、誰もが歓喜の声をあげる。なお、GRITは月に1,2回のペースで対バン出演している、Meikの言わばホーム。間違いなく熱くハートフルなワンマンになると思われるの、ぜひ足を運んでみてほしい。
<自らの人生をストーリーテリングしてみせたライブ>
そして、Meik24歳のバースデイライブは、百戦錬磨のブラックビスケッツカバー曲「Timing」へ。みんなで爆発的なシンガロングを生み出しながらはしゃぎまわり、これまでも幾度となくオーラスを飾ってきた最強キラーチューン「Let It Spin」へ移行すると、誰もが叫んで踊り狂い、Meikワンマンライブ史上最大のスパークを更新する形で大団円を迎えた。そんな完全燃焼したMeikのもとへ「Happy Birthday to You」と共にバースデイケーキと寄せ書き(ダンサーたちからのメッセージにマネージャーのキスマーク付き)が運ばれてくる。飛び交う拍手と「お誕生日おめでとう!」の声。泣き声になりながら「ありがとうございます! めっちゃ嬉しい! すごく愛をもらったなぁ」と大喜びのMeik。
どんなにツラい日々があっても、思い通りにいかない時期があったとしても、諦めずに進み続ければいつか必ず報われる。そんな自らの人生を仲間たちやMeit’zのみんなとストーリーテリングしてみせた【Meik ~Summer live 2024~ Make mission】。この日の体験がどんな未来を手繰り寄せるのか。12月のワンマンライブ含め今後のMeikにもぜひ注目してほしい。
取材&テキスト:平賀哲雄
カメラマン:上野宏幸 LINKSOLU,Inc.
◎ライブ【Meik ~Summer live 2024~ Make mission】
2023年8月10日(木)CHIC HALL SHIBUYA セットリスト:
01.Boom Boom Baby ~愛はまだわからない~
02.パーティーガールズ
03.恋するハート・ショット
04.Body to Body(亜蘭知子カバー)
MC
05.Dance Forever
06.Super Duper Love(Extended Version)
07.In Da World
MC
08.WOMAN(アン・ルイスカバー)
09.フライディ・チャイナタウン(泰葉カバー)
10.悲しみがとまらない(杏里カバー)
Dance Part
11.LOVE ~愛はディスコ~
12.有機体
13.Alien
MC
14.Don’t U Dare(Remix Version)
15.ONE STEP TODAY(Remix Version)
16.Let’s Go
MC
17.Feeling Good
En1.Timing(ブラックビスケッツカバー)
En2.Let It Spin
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