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タイラー・ザ・クリエイターが、2010年にエミネムのアルバム『リカバリー』を公にけなしたことを後悔していると述べた。あるNetflix番組が心境の変化をもたらしたようだ。
現地時間2024年8月14日にマーベリック・カーターの『Mavericks』に出演したタイラーは、スリム・シェイディが『リカバリー』を制作するにあたって何を乗り越えてきたのか理解できていなかったと、当時この作品を厳しく批判したことを謝罪した。
タイラーは、「“リカバリー”がリリースされた時、大嫌いだったんだ。“こんなのダセえ”って公言した。好きになれなったんだけど、(2023年のNetflixミニシリーズ“ペイン・キラー”)を観た後、自分のツイートやそういったものについてすごく後悔した。彼の立場に立って考えたとき、麻薬をやめてクリーンになって、そういったものから決別して人生のその時点までたどり着いたのに、俺みたいな人間が公の場でそういうことを言って、“いや、こんなのダセえ”とかほのめかしていたわけだ」と述べた。
そして、「おそらく彼は、俺が彼自身を攻撃していると感じたんじゃないかな。俺はただ“この音楽は好きじゃない”と言っただけのつもりだった。彼は人生の異なる段階にいて、おそらく俺から攻撃されているように感じたと思う。今では、自分の視野があまりにも狭かったためにあんなことを言ってしまってとても後悔している」と続けた。
タイラーは、エミネムへの思いについてさらに、「彼のことは大好きだ。あの人がラップのやり方を教えてくれた。聴いていたエミネムの楽曲から、言葉をリズムに合わせて並べる方法とか、ストーリーテリングとか、そういうことを学んだ」と語り、いつか彼に遭遇することがあれば、直接謝罪したいと述べた。
「(“ペイン・キラー”を)見て考え方が変わった。数か月前のことだ。あの“リカバリー”というアルバムに関して自分が言ったいくつかのことをすごく後悔した。あれは彼にとって大きな一歩で、とても意味のあるものだったからだ。それなのに俺という若かったクソバカなアホは、”(昔と)同じような楽曲とかが聴きたいし、“ザ・エミネム・ショウ”が大好きだった”とか言ってた。でも彼はもうそこにいなかったんだ。ひどく後悔した。もし彼に会うことがあれば、直接そう伝えたい」と彼は語った。
タイラーの批判にもかかわらず、このアルバムは商業的に大成功を収め、初週に741,000アルバム換算ユニットを記録し、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得した。また、2011年の【グラミー賞】で<最優秀ラップ・アルバム>を受賞している。
エミネムとタイラー・ザ・クリエイターは、ここ10年以上不仲が続いてきた。2018年にスリム・シェイディは、『カミカゼ』の「Fall」でタイラーを露骨にディスった。「タイラーは何も生み出さない、自分のことをf****tって自称していた理由がわかったよ、b***h」と彼はラップしている。
しかし、アルバム発売後のSwayとのインタビューで、エミネムは自身の言葉の選択を後悔していることを認めた。「あの曲で彼を呼んだあの言葉は、やり過ぎだったかもしれないと思ったことの一つだ。彼を傷つけようとしてその言葉を発することで、多くの他の人々をも傷つけていたことに気づいた。あれはずっと頭から離れなくて、“正しくない気がする”と何度も考えたことの一つだ」と彼は語った。
互いに自らの非を認めたことで、エミネムとタイラーには和解への道が開けたように見える。そしてもしかしたら将来一緒に仕事をするようになるかもしれない。
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