アリアナ・グランデ、声の変化を批判されたことについて男性俳優とのダブル・スタンダードを訴える

　アリアナ・グランデが、ここ数か月で話し声が変化したことについて再び発言した。今回は、今後公開予定の映画『ウィキッド』のグリンダ役を体現したことの影響について、男性のパフォーマーは同じ批判を受けることがほとんどないと指摘している。

　現地時間2024年7月9日に公開されたエヴァン・ロス・カッツのポッドキャスト『Shut Up Evan』にゲスト出演したアリアナは、自分の声のトーンが時々変わる理由を今年6月に説明する決意をしたことについて口を開いた。先月、彼女がペン・バッジリーらの『Podcrushed』に出演した際に声のトーンが突然変化した映像が拡散された後、彼女はTikTokで、『ウィキッド』の撮影現場で“2年間このように話していた”とコメントし、高い音域を使う方が発声の健康に良いと指摘していた。

　カッツの番組でアリアナは、シンシア・エリヴォ演じるエルファバの相手役、グリンダを演じたことについてさらに詳しく語った。「私は長期間毎日キャラクターを演じ、いろいろなことができるように声を鍛えたばかりです。声は体の中にある楽器で、マッスル・メモリー（筋肉の動きを脳に記憶させること）は本当にあるものです。それは、変身することが仕事である人々にとって普通のことです」と彼女は述べた。

　アリアナは、ハリウッドの男性たちがそのキャラクターを実生活に持ち込むと称賛されることが多いのに対して、彼女は同じことでネット上でバカにされることに呆れたように語った。「男性俳優たちを見ていると……勿論、このような経験をした人たち全員について、あちこちでジョークを言う人はいますが、それは“ああすごい、彼の技術に対するひたむきな姿勢。なんと驚くべき変化だ！彼は素晴らしいパフォーマーだ！”と（称賛した）後です。（でも）私がグリンダのようにくしゃみをするなんてとんでもない」と彼女は指摘した。

　そして、「私にはやるべき仕事がありました。人は変わるし、癖だって出ます。これほどまでの監視下に置かれるのは奇妙なことです」と付け加えた。

　カッツはまた、アリアナがXのアカウントを停止した理由や、昨年TikTokでボディー・シェイミング（他人の体形をけなすこと）についてやんわりと訴えたこと（“衝動的”にしたものの、後悔はしていないと）についても尋ねた。また、彼の名前は出さなかったものの、『ウィキッド』の共演者であるイーサン・スレーターとのロマンスについて昨年世間からの反感が続いていたが、彼女が沈黙を守ることを選択した理由について二人は話し合った。

　アリアナは、「世間にはまだ、あらゆることについて誤解が多いです。“私はこれをとても言いたいの！”みたいな下書きを何度も送りましたけれど、いつも一晩じっくり考えることにしていて、結局いつもその餌には釣られずに（自分を）守ることに戻ってくるんです」と述べ、「なぜなら、自分の平穏やプライバシー、そして実際の詳細を守ることは……何かに対処しているつもりでも、実際には自分の実生活をもっとさらけ出していることもあるということを発見したからです」と説明している。