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現地時間2024年6月19日の夜、ケンドリック・ラマーがジューンティーンスを祝う壮大な【Pop Out: Ken & Friends】コンサートでウェスト・コーストをまとめあげた。このコンサートでは、ケンドリックがドレイクに対するディス・トラック「Not Like Us」を5回連続で披露してショーを締めくくるというヒップホップ史に残るものとなった。
米カリフォルニア州イングルウッドにあるキア・フォーラムで開催されたイベントで、フューチャーとメトロ・ブーミンの「Like That」で核となるゲスト・ヴァースをライブ初披露した後、ケンドリックは自身の師匠であり西海岸を代表するラッパーであるドクター・ドレーをステージに迎えた。この夜最大のサプライズの一つとなったドレーは、ステージの下からせり上がり、「Not Like Us」のマスタードによる特徴的なカリフォルニア・バウンスがスピーカーから鳴り響く中、「I see dead people(死人が見える)」と囁いた。
赤のパーカーにジーンズ、そしてナイキのShox(1994年の【ソース・アワード】での2パックの衣装と比較する者もいた)という出で立ちで、ケンドリックは18,000人以上の観客と、Amazon Musicを通じて自宅で視聴していた世界中のラップ・ファンを掌中に収めていた。
騒然とした観衆は、ライブで初披露された「Not Like Us」の歌詞を一つ残らず全て一緒に歌った。最後にドレイクを“Aマイナー”と呼んだオチを永遠とも思えるほど長引かせ、その間にケンドリックは自分が生み出したものに酔いしれた。
しかし、ケンドリックのパフォーマンスはここで終わらず、彼はこのディス・トラックをもう一度繰り返し、さらに3回目も披露した。そして4回目のバージョンが最も特別で、NBAのスター選手であるデマー・デローザンやラッセル・ウェストブルックといったさまざまな米LAの著名人をステージに上げ、ケンドリックが育ったコンプトンから北西に約15マイル(約24km)離れた場所で、彼らは西海岸の結束を証明した。
マスタード、G・ペリコ、ヒット・ボーイ、ブラスト、スティーヴ・レイシー、ビッグ・ボーイ、ウェストサイド・ブギー、そしてケンドリックのブラック・ヒッピーの仲間たちが、ロサンゼルスのさまざまなグループを代表するギャング・メンバーとともにパーティーに参加した。気が散りつつも息の乱れを抑え続けるケンドリックと、それぞれがステージでフィストバンプを交わしていた。
ケンドリックは、永遠に続いてほしいと思うような瞬間の集合写真を撮るためにこの混合グループを集めながら、「なんだか感慨深いな」と認め、「ニプシー(・ハッスル)が死んでから俺たちはめちゃくちゃだ。コービー(・ブライアント)が死んでからめちゃくちゃだ。これは最高の団結だ」と、しみじみと述べた。
この衝撃的なセットの一部として初めて披露したドレイクへのディスは、「Not Like Us」だけではなかった。彼は刺々しい「Euphoria」でスタートし、“2パックの指輪を返してくれたら、少しはリスペクトしてやるかもしれない”と少し歌詞を変えて吐き捨てた。また、アブ・ソウルを呼び寄せ、自身の大ヒット曲の数々に混じって「6:16 in L.A.」のヴァースを一緒に披露した。
「Not Like Us」は初週に7,000万回以上ストリーミング再生され、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で初登場1位を記録し、ケンドリックにとって4曲目のNo. 1ソングとなった。このウェスト・コーストのアンセムはHot 100でチャートイン6週目を迎え、現在も6位にランクイン、「Euphoria」は47位をキープしている。
ギャングの抗争やストリートの権力闘争が命を削りすぎている一方で、ケンドリック・ラマーはヒップホップの名の下に一晩だけテリトリーへの忠誠やギャング活動が重要でない場所を作り街を一つにした。彼はドレイクとの確執を振り払うかのように、「レコードの応酬は関係ない。この瞬間が全てなんだ。それが(ビーフの)正体だ。俺たちみんなを一つにするためだったんだ」と話していた。
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