<コーチェラ2024現地レポ>YOASOBI/新しい学校のリーダーズ/Awich/Number_iらが彩ったコラボ満載の貴重なステージ

2024年4月17日 / 17:30

 現地時間2024年4月12日~14日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2024】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにラナ・デル・レイ、タイラー・ザ・クリエイター、ドージャ・キャットを迎えて開催された。ここでは、3日目の<Mojave Stage>で行われた<88RISING FUTURES>のBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。

 2022年の【コーチェラ】のメインステージ<Coachella Satge>で行われた米音楽レーベル<88rising>が手掛けた【Head in the Clouds Forever】に宇多田ヒカルが出演したことや、昨年8月にYOASOBIと新しい学校のリーダーズが【Head In The Clouds Los Angeles】に出演したことで日本での認知度が増す同レーベルのステージが2年ぶりに【コーチェラ】で行われた。

 <88RISING FUTURES>と題された<Mojave Stage>でのこのセットには、日本から新しい学校のリーダーズ、Awich、Number_i、YOASOBI、中国からXin Liu、韓国からTiger JKとYoonmiraeの出演が、フェス開催4日前に発表されていた。

 トップバッターはTiger JKとYoonmiraeで、「Topline」でライブをキックオフした。Tigerが「【コーチェラ】のステージに立つのは初めてで、祝福されていると思うと同時に、感謝し、名誉でもあります。何名かは、いや、ほとんどの人が私たちのことを知らないと思いますが、また会えることを願います」と挨拶し、さらに2曲、息の合ったパフォーマンスを繰り広げ、ステージを盛り上げる重要な役割を果たした。

 続いて、YOASOBIのAyaseとikuraが登場。ikuraが「【コーチェラ】、調子はどう?日本から来たYOASOBIです。一緒に楽しみましょう」と英語で挨拶をすると「たぶん」が演奏された。「みんな、とても愛しています。ありがとう。一緒に歌いましょう」と煽ると、「アイドル」のイントロが。「好きなタイプは?相手は?さあ答えて」と歌ったところで、ikuraが「ウェルカム、ATARASHII GAKKO!」と呼び込んだ。新しい学校のリーダーズのメンバーが、コーラス部分でオタ芸を披露する豪華な演出に「ヘイ!ヘイ!」と観客から掛け声が沸き起こり、盛り上がりは最高潮に達した。

 2曲のみだったが記憶に残るパフォーマンスを行ったYOASOBIがステージを去った後、海外でのライブ慣れをした新しい学校のリーダーズのSUZUKAが英語でグループを紹介し、オーディエンスに手拍子を求めた。長ランを着用してステージ中央に4人が集まり、「パイナップル・クリプトナイト(Yohji Igarashi Remix)」でSUZUKAがMIZYUの髪を掴んでダンスすると、それに合わせて観客も飛び跳ねたりした。続いて、観客がメンバーと一緒に曲名や「We are marching」と叫んだり拳を突き上げた「Tokyo Calling」、「AG! AG! AG! AG! AG! AG! Song」という歌詞を含む新曲を披露した。そして「GIRI GIRI」のコーラス終わりからAwichがラップで登場し、YOASOBIに続いて、Awichとの豪華なコラボレーションが行われた。

 「会えて嬉しいです。Awichです」と挨拶すると、背後にあるスクリーンからリリックに合わせて日が昇り、「THE UNION」からセットをスタート。「GILA GILA」ではJP THE WAVYがゲストとして登場し、「Bad Bitch 美学」では、NENE、LANA、MaRI、そして同楽曲のリミックスに参加したゆりやんレトリィバァがサプライズで飛び入り。女性のエンパワーメントを力強く主張するパフォーマンスで締めくくった。

  フィメール・パワーから一転、「FUJI」のご機嫌なイントロに合わせてオンステージしたNumber_iは、堂々したラップとメロディアスなコーラスを披露。ポスト・コーラスでは、平野の「プット・ユア・ハンズ・アップ」の合図で、観客がメンバーに合わせて手を上げてリズムを取った。神宮寺が「聴いてくれてありがとう。次は“GOAT”です」と英語で紹介すると、冒頭のステージ後方から前方に迫り来る圧巻のダンスに「フォー!」という歓声が上がる。切れ味が炸裂した振り付け後、「GOAT」の部分ではオーディエンスも拳を突き上げた。ニット帽とマスクをしたジャクソン・ワンが飛び入りすると客席はさらにヒートアップし、4人でショート・バージョンの「GOAT」を披露した。

 AwichとNumber_iによる低音ビートの激しいサウンドから打って変わって、シークレットで登場した韓国のシンガー・ソングライター兼ラッパーのBIBIは可愛さ溢れるポップ・ソングを披露。2曲目で、男性ダンサー8名を従えて妖艶なパフォーマンスを行うと、マイク2個分の距離まで近づいてジャクソン・ワンと見つめ合いながら新曲をデュエットした。

 フィナーレを飾ったのは、中国ではスタジアム・ツアーを完売させるトップ・アーティストのXin Liu。民族衣装を着たシンガー2名とダンサー6名を従えてステージ右手から現れると、開場から5時間最前列で待機していた水色の服装で統一されたファンたちが「キャー」と声援を送った。ゴールドの衣装に身を包んだXin Liuは激しいダンスでも魅了し、中盤ではメロウな英語詞の「Walls」とアグレッシブなビートの「Reality」を世界初披露した。Xin Liuがパフォーマンスを終えると全アーティストがステージに登壇し、中央に<88rising>設立者のショーン・ミヤシロを迎えた。

 予想外のスペシャル・ゲストの豪華さはもちろんだが、特にYOASOBIの「アイドル」をオタ芸でサポートした新しい学校のリーダーズ、「GIRI GIRI」で新しい学校のリーダーズとラップでコラボしたAwich、Awichと豪華フィーチャリング・アーティストたちの共演からNumber_iの「FUJI」の流れは完璧で、2度と観ることができない貴重なステージングだった。

YOASOBI and Number_i Photos:  Frazer Harrison/Getty Images for Coachella
ATARASHII GAKKO!, Awich, BIBI Photos: Natt Lim / Courtesy of Coachella


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