ポール・マッカートニー、「Yesterday」の歌詞の元となった亡き母とのエピソードを明かす

2024年2月27日 / 12:00

 ポール・マッカートニーが、ソングライティングについて語る自身のポッドキャスト『A Life in Lyrics』の最新エピソードで、「Yesterday」の歌詞のインスピレーションとなった母親との何気ない会話について明かした。

 このエピソードではザ・ビートルズの名曲「Yesterday」を取り上げ、特にブリッジにある“I said something wrong, now I long for yesterday”(間違ったことを言ってしまった僕は今、昨日を恋しく思う)という1行に焦点を当てた。よくカバーされるこの切ないバラードは、バンドの1965年のアルバム『ヘルプ!』で初めて発表されたもので、基本的にはポールのソロ曲であり、彼は弦楽四重奏団と一緒にアコースティック・ギターを弾きながら歌っている。

 ポールは、この楽曲は何年も前に母親と交わし、後悔している会話から着想を得たと語った。彼は、「振り返ってみて初めて、その良さがわかることもある」と述べ、ある日、“母を困らせてしまい、とても恥ずかしい思いをした”ことをはっきりと覚えていると続けた。

 彼はある日、母親と一緒に裏庭にいたという。母親はとても“上品な”アクセントの持ち主だった。「母はアイルランド系で、看護師をしていたから、ストリート・レベルより上だった。だからある種の何かを持っていて、僕らがちょっと上品ぶっていると思うような話し方をしていた」と彼は語った。

 そして、「“ポール、彼に行くかどうか聞いて(ask)くれない?”みたいなことを言われて、僕が、“Arsk! Arsk! ママ、‘聞いて’だよ”(と発音を茶化した。)母はちょっと恥ずかしそうだった。後に、”ああ、あんなこと言わなければよかった”と思ったのを覚えている。そしてそれが心に残ったんだ。母が亡くなってからは、“くそっ、本当にあんなこと……”と思った」と振り返っている。ポールの母メアリーは1956年10月に乳がん手術後の塞栓症により47歳で亡くなった。彼がわずか14歳の時のことだった。

 ポールは、相手はきっと許してくれるだろうとわかっているそのような小さな瞬間を“2、3個”抱えており、その“Yesterday”的な瞬間をこすって消せる消しゴムがあればいいのにと思っていると語った。2,000回以上カバーされているこの曲のブリッジに入る前に彼は、「その方がいいね」と述べ、亡き母親のことを実際に考えているとき、”無意識”にこの楽曲のシナリオを“女の子”の歌詞に反転させてしまうことがあるのだろうかと言った。

 ポッドキャスト『A Life in Lyrics』の最新エピソードでポール・マッカートニーが「Yesterday」について語っているのは25:15あたりからだ。


音楽ニュースMUSIC NEWS

ストレイテナー、ライブハウスでのワンマンツアー【STRAIGHT SONGS TOUR】2026年5月より開催決定

J-POP2025年12月11日

 ストレイテナーが、2026年5月から7月にかけて全国8か所を巡る全国ツアー【STRAIGHT SONGS TOUR】を開催する。  約1年ぶりとなるライブハウスでのワンマンツアーで、ホールライブとはまた違う、熱量あふれるステージを全国各地 … 続きを読む

ビリー・アイリッシュのツアーがジェームズ・キャメロン共同監督で映画化、予告編&場面写真が解禁

洋楽2025年12月11日

 ビリー・アイリッシュのコンサートフィルム『ビリー・アイリッシュ – HIT ME HARD AND SOFT : THE TOUR (LIVE IN 3D)』が、2026年3月20日に全国公開される。  本作では、アルバム『H … 続きを読む

【ビルボード】Travis Japan『's travelers』がDLアルバム首位獲得 Number_i/RADWIMPSトリビュートが続く

J-POP2025年12月11日

 2025年12月10日公開(集計期間:2025年12月1日~12月7日)のBillboard JAPANダウンロード・アルバム・チャート“Download Albums”で、Travis Japanの『’s travelers … 続きを読む

【ビルボード】Travis Japan『's travelers』が総合アルバム首位 3作連続でCDセールス/DLの2冠達成

J-POP2025年12月11日

 2025年12月10日公開(集計期間:2025年12月1日~12月7日)の総合アルバム・チャート“Hot Albums”で、Travis Japanの『’s travelers』が総合首位を獲得した。  本作は12月3日にリリ … 続きを読む

シザ、米ホワイトハウスが宣伝目的でアーティストをレイジ・ベイトしていると非難「邪悪で退屈」

洋楽2025年12月11日

 シザは、ホワイトハウスによる最近の宣伝戦術を完全に“退屈”だと感じているようだ。現地時間2025年12月10日、彼女はXへの投稿で、ドナルド・トランプ政権がネット上で著名人を“レイジ・ベイト(意図的に怒りを誘う)”していると批判した。   … 続きを読む

Willfriends

page top