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元オアシスのシンガーでソロでも活躍中のリアム・ギャラガーが英MOJOの新しいインタビューに応じ、疎遠になっている兄のノエルが、現代のロック史上最も期待されていた再結成に水を差したと語っている。
険悪な仲で有名なこの兄弟については、噂や当てこすり、そして辛辣なやり取りが何年も続いているが、リアムはバンドのソングライター、ギタリスト、時折ボーカリストだった兄に連絡し、1994年8月にリリースされたバンドの画期的なデビュー・アルバム『Definitely Maybe』(邦題:オアシス)の30周年を祝うための大きなオファーを提案しようとしたことを同誌に語った。
リアムは、「(ノエルに)に電話したよ!まあ、俺の関係者がノエルのマネジメント・チームに電話した」と明かし、「こっちでオファーを受けたから、オアシス絡みのオファーを出したんだけど、あいつ断ったんだ。大きなツアーで、大金だった。彼はそれを断った。わかるよ、あいつ離婚調停中だし。俺は“Definitely Maybe”絡みのそれをやって、彼抜きで楽しい時間を過ごすよ」と述べている。
「Supersonic」、「Shakermaker」、「Rock ‘n’ Roll Star」、「Cigarettes & Alcohol」、「Live Forever」といった不朽の名曲のおかげで、『Definitely Maybe』は1990年代のブリットポップ・ムーブメントの金字塔となり、このデビュー・アルバムは、全英チャート史上最速のセールスを記録した。ザ・ビートルズへの敬愛とパンキッシュな威勢の良さ、そしてリアムのぶっきらぼうで唸るようなボーカルがミックスされたバンドの特徴は、英マンチェスター出身のこのバンドをブリティッシュ・ロックの頂点へと一気に押し上げたが、兄弟間のほぼ絶え間ないいがみ合いや、リズム・セクションやギタリストが定着しなかったことにより、短命に終わった。
1993年に伝説的なクリエイション・レコードと契約したのを皮切りに、1995年に「Some Might Say」、「Roll With It」、「Wonderwall」、「Don’t Look Back in Anger」、「Champagne Supernova」などのヒット曲を収録した名作『(What’s the Story)Morning Glory?』(邦題:モーニング・グローリー)をリリースしたオアシスは、2009年に袂を分かつまでアルバムを5枚リリースした。それ以来、ギャラガー兄弟はマスコミやSNSで互いを中傷し合い、再始動の失敗をしばしば互いのせいにしてきた。
オアシスは2024年の【ロックの殿堂】にノミネートされているが、今年中に和解に至ることはなさそうだ。しかしリアムは、2025年の“モーニング・グローリー再結成”の可能性を示唆した。「それは宇宙次第だ。もう俺らの手には負えないよ」とリアムはMOJOに語っており、「でも俺はノスタルジアが大好きだ。だからどっちもやる」と断言している。
そんなリアムだが、最近のインタビューで、ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアとのセルフタイトル・デュオ・アルバムを引っ提げたジョイント・ツアーでは、オアシスやストーン・ローゼズの曲は歌わないと語った。「いや、そんなことはしない。このアルバムと、もしかしたらカバー曲はいくつかやるかもしれないけど、自分たちのほかのバンドの曲とかは歌わないよ、そんなのつまらないから。いや、あれらの楽曲は自分にとって大切すぎるから浮かれながらやったりはできないな」と彼は述べている。
報道時点では、ノエル・ギャラガーの広報担当者は、リアムのインタビューに関する米ビルボードのコメント要請に返答していない。
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