【米ビルボード・ソング・チャート】ブレンダ・リー2週連続首位、TOP4をホリデー・ソングが独占

2023年12月12日 / 09:30

 ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週、1958年のリリースから65年目で遂に1位を獲得した「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、ブレンダ・リーにとって最後に1位を獲得した「アイ・ウォント・トゥ・ビー・ウォンテッド」(1960年10月24日付)以来約63年ぶり、初めて首位を獲得した「アイム・ソーリー」(1960年7月18日~8月1日付)を含む3曲目のNo.1タイトルで、次週以降3週目の首位を獲得できれば、その「アイム・ソーリー」と並ぶ自己最長記録を更新することになる。

 「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、1960年に最高14位まで到達したが、当時はTOP10にランクインせず、その後ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降年々最高位を更新して、2019年から昨年のホリデー・シーズンまで通算9週間2位を記録して、先週リリースから65年を経て遂に1位に到達した。

 今週の集計期間(2023年12月1日~12月7日)には、ストリーミングが4,130万回(18%増加)、エアプレイが2,050万回(1%減少)、セールスは6,000(109%増加)をそれぞれ記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは3週目の首位を獲得。デジタル・ソング・セールス・チャートでは12位から4位に順位を上げて、エアプレイ・チャートでは33位をキープした。

 11月3日には、リリース65周年を記念してタニヤ・タッカーとトリーシャ・イヤウッドがカメオ出演した初のミュージック・ビデオを公開。TikTokでは自身のキャリアについてコメントを寄せた投稿をしたり、12月7日に放送された米NBCの『クリスマス・アット・ザ・オプリ』ではこの曲をパフォーマンスするなど、今シーズンは同曲の積極的なプロモーションを行っている。

 ホリデー・ソングとしては、1958年12月22日~1959年1月12日付まで4週間1位を記録した、ザ・チップマンクス&デヴィッド・セヴィルの「ザ・チップマンク・ソング」、2019年から昨シーズンまで通算12週をマークしたマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」に続く史上3曲目の首位獲得で、3曲いずれも複数週首位を獲得している。

 今週「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」が2週目の首位を獲得したことで、初めて首位を獲得した「アイム・ソーリー」(1960年7月18日付)から今週(2023年12月16日付)までの期間を63年5か月に伸ばし、史上最長記録を更新した。

 また、今週のチャートが発表された12月11日(現地時間)に79歳の誕生日を迎えたブレンダ・リーは、Hot 100で首位を獲得したアーティストの最年長記録も更新して、ホリデー・ソング・チャート“Holiday 100”でも2週目の首位を獲得している。

 「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」に続き、先週2位に浮上したマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」も同位をキープ。今週は、ストリーミングが3,850万回(19%増加)、エアプレイが2,410万回(12%増加)、セールスも5,000(29%増加)にそれぞれ上昇した。通算19曲目の首位を獲得した同曲は、ザ・ビートルズが保持している20曲の最多記録に迫り、Greatest of All Time Holiday 100 Songsでは1位に選ばれている。

 先週TOP10入りしたボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」(1957年リリース)は4位から3位、ワム!の「ラスト・クリスマス」(1984年リリース)も5位から4位にそれぞれ順位を上げて、今週のTOP4はホリデー・ソングが独占した。

 それにより、ジャック・ハーロウの「ラヴィン・オン・ミー」は3位から5位にダウンしたが、エアプレイは前週から26%増加の3,770万回に上昇して、その週最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを2週連続で獲得している。また、ストリーミングも10%増加の2,760万回に上昇していて、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでは、それぞれ4週目の首位を獲得した。

 6位は、バール・アイヴスの「ホーリー・ジョリー・クリスマス」(1964年リリース)が同位をキープ。テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」も先週に続き7位にランクインして、エアプレイ・チャートでは今週6,360万回を記録して7週目の首位を獲得した。エアプレイ・チャートでの首位獲得は「クルーエル・サマー」が以下に続く8曲目で、6週を記録した「ブランク・スペース」を上回り自己最長記録を更新している。

2023年「クルーエル・サマー」(7週)
2014~15年「ブランク・スペース」(6週)
2022~23年「クルーエル・サマー」(5週)
2015年「バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー」(5週)
2014年「シェイク・イット・オフ」(4週)
2013年「トラブル」(4週)
2015年「ワイルデスト・ドリームス」(2週)
2009年「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」(2週)

 先週10位にランクインしたアンディ・ウイリアムスの「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」(1963年リリース)は今週8位に上昇して、「ロンリー・ストリート」が初めてTOP10入りした1959年10月12日付からのブランク記録を歴代最長の64年2か月1週間に更新した。なお、ホリデー・ソングを除くと、今年の11月18日付でザ・ビートルズが打ち出した59年9か月3週間が現時点での最長記録となる。

 9位は、先週に続きシザの「スヌーズ」が同位をキープして、R&Bソング・チャートでは19週目の首位を獲得した。「スヌーズ」は、2022年12月24日付で29位に初登場してから今週(2023年12月16日付)まで1年間連続でHot 100(100位内)にランクインしていて、過去1年間でのチャートイン総数最長記録を打ち立てている。

 10位は、ドージャ・キャットの「ペイント・ザ・タウン・レッド」が先週の8位から2ランクダウンした。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月15日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
2位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
3位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
4位「ラスト・クリスマス」ワム!
5位「ラヴィン・オン・ミー」ジャック・ハーロウ
6位「ホーリー・ジョリー・クリスマス」バール・アイヴス
7位「クルーエル・サマー」テイラー・スウィフト
8位「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウイリアムス
9位「スヌーズ」シザ
10位「ペイント・ザ・タウン・レッド」ドージャ・キャット


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