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ここ2か月ほどの間に、急激にチャートを上昇してきた新人アーティストと楽曲がある。それが、シャイトープの「ランデヴー」だ(【表1】)。2023年11月1日公開のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で8位を記録。9月6日公開のJAPAN Hot 100から数えると9週に渡って20位以内にランクインし続けている。
シャイトープは大阪を拠点に活動している3人組のバンドだ。ソングライティングも手掛けるボーカルとギターの佐々木想を中心に大学の仲間で結成されたそうだが、活動期間はまだ1年ちょっとでありながら、これほどまで注目を浴びるのはなぜだろうか。チャート上位にある他のラインナップの音圧たっぷり、情報量満載の楽曲群に比べると、正統派のポップ・ロックという印象が強い。しかも、言葉の使い方が独特の歌詞とはいえ、ギミックのないストレートなメッセージからは、実直で嘘のない印象がある。逆に時代を超えた普遍性のようなものが、若者たちに共感を呼んでいるのかもしれない。
ただ、それだけに、これまではこういったタイプの楽曲を売り出すのはなかなか困難だったが、InstagramやTikTokなどで人気を博し、Spotifyのバイラルチャートで上昇することによってチャートの結果へと落とし込んでいる。もちろん楽曲単体でヒットへつなげるのはそんなに簡単なことではないが、彼らの場合はボーカルの佐々木想が弾き語りカバー動画を精力的に公開し、ボーカリストとしての魅力をアピールすることで、他の「歌ってみた」系のボーカリストたちへ波及し、じわじわと認知を挙げていった感がある。いわば一昔前ならニコ動からスターが続々と生まれたように、インスタライブやTikTokを上手く活用し、歌そのものの魅力をきちんとアピールする手法に、ぴったりはまったと言えるだろう。
だからといって、シャイトープ方式で誰もがブレイクするかというと、そんな簡単なことではない。ただ、ライブハウスから叩き上げや、メジャー・デビューして大型タイアップの獲得といった従来のセオリーではないバンドのサクセス・ストーリーの作り方もあるということは、他の新人バンドにも参考になるはずだ。もちろん、「ランデヴー」のヒットがゴールではないし、彼らの正念場はこれから。ヒットの手法はどうあれ、リスナーの心に響く歌を作り続けていただきたい。
Text:栗本斉
◎栗本斉:音楽と旅のライター、選曲家。レコード会社勤務時代より音楽ライターとして執筆活動を開始。退社後は2年間中南米を放浪し、帰国後はフリーランスで活動。開業直後のビルボードライブで約5年間ブッキングマネージャーを務めた。2022年2月に上梓した『「シティポップの基本」がこの100枚でわかる!』(星海社新書)が話題を呼び、各種メディアにも出演している。
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