【米ビルボード・ソング・チャート】ドージャ・キャット「ペイント・ザ・タウン・レッド」首位返り咲き、テイラーが新たな記録達成

2023年10月5日 / 21:58

 ドージャ・キャットの「ペイント・ザ・タウン・レッド」が返り咲き、2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 「ペイント・ザ・タウン・レッド」は、9月22日にリリースされたニュー・アルバム『スカーレット』からのリード・シングルとして8月4日にリリースされ、8月19日付で15位に初登場した後、5週目の9月16日付で首位に到達して、2位(9月23日~30日付)を2週キープして今週再びトップに立った。

 Hot 100での首位獲得は、2020年5月16日付でNo.1に輝いた「セイ・ソー feat. ニッキー・ミナージュ」以来約3年ぶり、2曲目のタイトルで、2週以上をマークしたのは「ペイント・ザ・タウン・レッド」が初となる。

 今週の集計期間中(2023年9月22日~9月28日)には、エアプレイが5,260万回(17%増加)、ストリーミングが2,750万回(3%増加)、セールスは6,000(19%減少)をそれぞれ記録して、その週に最も伸びた曲に贈られるAirplay Gainerを2週連続で獲得した。

 各チャートでは、ストリーミング・ソング・チャートで先週の3位から1位に浮上して、自身初のNo.1タイトルを獲得。また、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートで5週目、ラップ・ソング・チャートでは6週目の首位をそれぞれキープした。

 「ペイント・ザ・タウン・レッド」には、1964年にリリースしたディオンヌ・ワーウィックの「ウォーク・オン・バイ」がサンプリングされていて、同曲のソングライターであるハル・デヴィッドとバート・バカラックは、ディオンヌが同64年にリリースした「ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」をサンプリングしたトゥイスタの「スロー・ジャムス feat. カニエ・ウェスト&ジェイミー・フォックス」(2004年2月21日付)以来、約19年ぶりの首位を獲得した。

※()内は首位到達週
ドージャ・キャット「ペイント・ザ・タウン・レッド」(2023年9月16日)
トゥイスタ「スロー・ジャムス feat. カニエ・ウェスト&ジェイミー・フォックス」(2004年2月21日)
ディオンヌ&フレンズ「愛のハーモニー」(1986年1月18日)
パティ・ラベル&マイケル・マクドナルド「オン・マイ・オウン」(1986年6月14日)
クリストファー・クロス「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」(1981年10月17日)
カーペンターズ「遙かなる影」(1970年7月25日)
B・J・トーマス「雨にぬれても」(1970年1月3日)
ハーブ・アルパート「ディス・ガイ」(1968年6月22日)

 上記のうち、複数週をマークしたのは4週を記録したディオンヌ&フレンズ「愛のハーモニー」以来、約37年ぶりで、バート・バカラック単独ではその「愛のハーモニー」以来、ハル・デヴィッド単独では同4週を記録したカーペンターズの「遙かなる影」以来、約53年ぶりの複数週首位獲得曲となる。

 リミックスのリリース効果で先週3位に浮上したシザの「スヌーズ」は、今週2位に浮上。TOP 2入りは、今年の4月29日付で自身初の首位を獲得した「キル・ビル」、先週1位に初登場したドレイクの「Slime You Out feat. シザ」に続く3曲目のタイトルとなる。

 「スヌーズ」は、セールスが前週から35%減少の2,000、ストリーミングも18%減少の1,750万回にそれぞれ下降したが、エアプレイは4%増加の7,290万回に上昇して、R&Bソング・チャートでは10週目の首位を獲得している。

 ルーク・コムズの「ファスト・カー」が先週の4位から浮上して再びTOP 3入りを果たし、カントリー・ソング・チャートでは2週目の首位を獲得した。

 テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」も、先週の6位から4位に上昇。前週から2%増加の7,610万回を記録して、エアプレイ・チャートでは2位から1位に最高位を更新し、以下に続く8曲目のNo.1タイトルを獲得した。

1週「クルーエル・サマー」(2023年)
5週「アンチ・ヒーロー」(2022~23年)
2週「ワイルデスト・ドリームス」(2015年)
5週「バッド・ブラッド feat. ケンドリック・ラマー」(2015年)
6週「ブランク・スペース」(2014~15年)
4週「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」(2014年)
4週「トラブル」(2013年)
2週「ユー・ビロング・ウィズ・ミー」(2009年)

 1990年12月に集計が始まったエアプレイ・チャートでは、リアーナ(13曲)、マライア・キャリー(11曲)、ブルーノ・マーズ(9曲)に続く4番目の記録を更新し、同8曲をもつマルーン5、ケイティ・ペリー、アッシャーと並んだ。

 テイラー・スウィフトは、これで2000年代、2010年代、2020年代のエアプレイ・チャートでそれぞれ首位を獲得し、リード・アーティストとして3つの年代を制覇した初のアーティストとなった。

 また、ポップ・エアプレイ・チャートでは今週8週目の首位を獲得していて、2013年に7週を記録した「トラブル」を上回り、自己最長記録を更新している。

 「クルーエル・サマー」は、2019年8月にリリースした7枚目のアルバム『ラヴァー』に収録されていたナンバーで、当初は2020年夏にシングルとしてリリースすること予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大により見送られた。その後、現在開催中のツアー【The Eras Tour】の反響を受け、今年の6月20日に正式なシングルとしてリリースしている。

 ザック・ブライアンの「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」は、先週に続き5位をキープ。ロック&オルタナティヴ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでは、それぞれ5週目の首位を獲得した。

 先週8位にダウンしたモーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」は、今週6位に再浮上。オリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」は7位をキープして、ガンナの「FukUMean」は先週の9位から8位に順位を上げた。

 9位は、レマ&セレーナ・ゴメスの「カーム・ダウン」が先週の11位から上昇してTOP 10に返り咲き、アフロビーツ・ソング・チャートでは今週首位獲得週を史上最長の57週目に更新した。10位は、デュア・リパの「ダンス・ザ・ナイト」が同位をキープしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月6日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ペイント・ザ・タウン・レッド」ドージャ・キャット
2位「スヌーズ」シザ
3位「ファスト・カー」ルーク・コムズ
4位「クルーエル・サマー」テイラー・スウィフト
5位「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」ザック・ブライアン
6位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
7位「ヴァンパイア」オリヴィア・ロドリゴ
8位「FukUMean」ガンナ
9位「カーム・ダウン」レマ&セレーナ・ゴメス
10位「ダンス・ザ・ナイト」デュア・リパ


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