エンターテインメント・ウェブマガジン
ドレイクの「Slime You Out feat. シザ」が1位に初登場した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
2023年9月15日にリリースされた「Slime You Out」は、10月6日に発売予定のドレイクのニュー・アルバム『フォー・オール・ザ・ドッグス』からのリード・シングルで、初週の集計期間中(2023年9月15日~9月21日)ストリーミングが3,260万回、エアプレイが520万回、セールスは2,000をそれぞれ記録して、1位に初登場した。
Hot 100史上1,156曲目、71曲目の初登場1位を獲得した「Slime You Out」は、ドレイクにとって通算12曲目のNo.1タイトルで、マドンナ、シュープリームスと並ぶ歴代5位、男性ソロ・アーティストでは故マイケル・ジャクソンに次ぐ2番目の記録を更新した。
Hot100歴代首位獲得数 上位10組
20曲 ザ・ビートルズ
19曲 マライア・キャリー
14曲 リアーナ
13曲 マイケル・ジャクソン
12曲 ドレイク
12曲 マドンナ
12曲 シュープリームス
11曲 ホイットニー・ヒューストン
10曲 ジャネット・ジャクソン
10曲 スティーヴィー・ワンダー
なお、首位を獲得した12曲中8曲が初登場で1位を獲得している。
ドレイク首位獲得タイトル
2010年 リアーナ「ホワッツ・マイ・ネーム feat. ドレイク」(1週)
2016年 リアーナ「ワーク feat. ドレイク」(9週)
2016年 「ワン・ダンス feat. ウィズキッド & カイラ」(10週)
2018年 「ゴッズ・プラン」(11週)※初登場1位
2018年 「ナイス・フォー・ホワット」(8週)※初登場1位
2018年 「イン・マイ・フィーリング」(10週)
2020年 「トゥージー・スライド」(1週)※初登場1位
2021年 「What’s Next」 (1週)※初登場1位
2021年 「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」(1週)※初登場1位
2022年 フューチャー「Wait for U feat. ドレイク&テムズ」(1週)※初登場1位
2022年 「Jimmy Cooks feat.21サヴェージ」(1週)※初登場1位
2023年 「Slime You Out feat. シザ」(1週)※初登場1位
ゲストのシザにとっては、今年の4月29日付で自身初のNo.1タイトルを獲得した「キル・ビル」に続く2曲目の首位獲得で、2023年のチャートでは2曲以上首位を獲得した初のアーティストとなる。なお、ドレイクは昨年「Wait for U」と「Jimmy Cooks」の2曲を首位に送り込んだ。
ドレイクは、TOP5、TOP10、TOP40入りした曲数をそれぞれ更新し、2位以下と格差をつけてトップを独走している。
TOP5ランクイン数 TOP3
37曲 ドレイク
29曲 ザ・ビートルズ
28曲 マドンナ
TOP10ランクイン数 TOP3
70曲 ドレイク
42曲 テイラー・スウィフト
38曲 マドンナ
TOP40ランクイン数 TOP3
178曲 ドレイク
119曲 テイラー・スウィフト
88曲 リル・ウェイン
また、Hot 100にランクインした曲数(100位内)も299曲に更新され、3位のグリー・キャスト(207曲)、2位のテイラー・スウィフト(212曲)を大きく上回り、歴代1位の記録を保持している。
ドレイクが首位を獲得した上記の12曲中、2020年代に達成したのは「Slime You Out」が通算6曲目で、同年代ではBTSと並ぶ現時点でのトップ・アーティストとなった。20年代は、次いでテイラー・スウィフトとアリアナ・グランデがそれぞれ4曲で2番目の記録に並んでいる。
2020年代 ドレイク、BTS(各6曲)
2010年代 リアーナ(9曲)
2000年代 アッシャー(7曲)
1990年代 マライア・キャリー(14曲)
1980年代 マイケル・ジャクソン(9曲)
1970年代 ビージーズ(9曲)
1960年代 ザ・ビートルズ(18曲)
※Hot 100の集計が始まったのは1958年8月4日付からで、同日から翌59年までの記録では、フランキー・アヴァロンとフリートウッズが各2曲でトップ。
2010年代では6曲が首位を獲得していて、リアーナ(9曲)、ケイティ・ペリー(8曲)、ブルーノ・マーズ(7曲)に次ぐ4番目の記録を達成した。
「Slime You Out」は、ストリーミング・ソング・チャートとR&B/ヒップホップ・ソング・チャートでもそれぞれ1位に初登場していて、前者ではドレイクが通算18曲目、シザは「キル・ビル」(4週)に続く2曲目のNo.1タイトルを獲得した。
R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは、ドレイクにとって通算29曲目の首位獲得で、各20曲を記録した故アレサ・フランクリンとスティーヴィー・ワンダーをさらに引き離し、トップを独走している。シザは、「アイ・ヘイト・ユー」(2021年 / 1週)、「キル・ビル」(2022~23年 / 21週)に続く3曲目のタイトルを達成した。
その他、「Slime You Out」はR&Bソング・チャートでも今週1位に初登場していて、2012年から集計がはじまった同チャートでは、ドレイクが8曲目、シザは5曲目のNo.1タイトルを獲得した。
2位は、先週に続きドージャ・キャットの「ペイント・ザ・タウン・レッド」が同位をキープ。ストリーミングは前週とほぼ同率の2,670万回を維持して、セールスは4%増加の8,000、エアプレイは19%増加の4,490万回にそれぞれ数字を伸ばした。
各チャートでは、デジタル・ソング・セールス・チャートで5位から1位に上昇し、自身2曲目の首位を獲得。エアプレイ・チャートでは先週の13位から9位に順位を上げて、通算9曲目のTOP10入りを果たした。また、ラップ・ソング・チャートでは5週目の首位をキープしている。
「ペイント・ザ・タウン・レッド」は、9月22日にリリースされた最新作『スカーレット』からのリード・シングルで、次週のチャート(2023年9月22日~9月28日)ではアルバムのリリース効果でポイントが上昇する可能性が高い。
続いて今週3位には、先週の8位からシザの「スヌーズ」がジャンプアップして、最高位更新とTOP3入りを果たしている。シザは、これで今週1位に初登場した「Slime You Out」を含む通算4曲目にTOP3入りしたタイトルを更新した。
7位 マルーン5「ホワット・ラヴァーズ・ドゥ feat. シザ」(2017年)
7位 「オール・ザ・スターズ with ケンドリック・ラマー」(2018年)
9位 「グッド・デイズ」(2021年)
3位 ドージャ・キャット「キス・ミー・モア feat. シザ」(2021年)
7位 「アイ・ヘイト・ユー」(2021年)
10位 「ノーバディ・ゲッツ・ミー」(2022年)
1位 「キル・ビル」(2023年)
1位 ドレイク「Slime You Out feat. シザ」(2023年)
3位 「スヌーズ」(2023年)
「スヌーズ」は、9月15日にジャスティン・ビーバーをフィーチャーしたリミックス(アコースティック・ヴァージョン)をリリースしたことで、ストリーミングが50%増加の2,140万回、セールスが86%増加の3,000、エアプレイも4%増加の7,010万回にそれぞれポイントが上昇。エアプレイ・チャートでも、先週の5位から3位にTOP3入りしている。
なお、今週の集計期間はリミックスがオリジナルのポイントを上回らなかったため、チャートの記録上ジャスティン・ビーバーのクレジットは外されている。
今週は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでも「Slime You Out」(1位)、「ペイント・ザ・タウン・レッド」(2位)、「スヌーズ」(3位)の3曲が上位に並び、Hot 100と同じタイトルがTOP3にランクインした。
Hot 100とR&B/ヒップホップ・ソング・チャートのTOP3に同じタイトルがランクインしたのは、ドレイクのアルバム『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』から「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」(1位)、「Girls Wants Girls feat. リル・ベイビー」(2位)、「Fair Trade feat. トラヴィス・スコット」(3位)の3曲が独占した2021年9月18日付以来、約2年ぶりのチャート・アクションとなる。
2023年はカントリーとポップ・ソングによるヒットが主流で、R&Bやヒップホップにカテゴライズされる曲が上位にランクインし難く、ラップ・ソングが1位を獲得したのは2週前の9月16日付でドージャ・キャットの「ペイント・ザ・タウン・レッド」が達成したのが初めてだった。
「Slime You Out」、「ペイント・ザ・タウン・レッド」、「スヌーズ」はいずれもRCA Recordsからリリースされた曲で、今週はR&B/ヒップホップ・ソングと同レーベルがTOP3を独占したことになる。
先週4位にダウンしたルーク・コムズの「ファスト・カー」は、今週も同位をキープ。前週とほぼ同率の7,660万回を記録して、エアプレイ・チャートでは4週目の首位を獲得した。また、カントリー・ソング・チャートでは19週連続で2位にランクインした後、今週遂に1位に到達して通算6曲目のNo.1タイトルを獲得した。
その他、カントリー・エアプレイ・チャートで5週目、アダルト・ポップ・エアプレイ・チャートで2週目の首位を獲得し、ポップ・エアプレイ・チャートとアダルト・コンテンポラリー・チャートではそれぞれTOP10入りしている。
ザック・ブライアンの「アイ・リメンバー・エヴリシング feat. ケイシー・マスグレイヴス」は3位から5位にダウンしたが、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとロック・ソング・チャートでは、それぞれ4週目の首位を獲得した。
以下、テイラー・スウィフトの「クルーエル・サマー」が5位から6位、オリヴィア・ロドリゴの「ヴァンパイア」は1位から7位、モーガン・ウォレンの「ラスト・ナイト」は6位から8位に順位を下げて、ガンナの「FukUMean」は9位、、デュア・リパの「ダンス・ザ・ナイト」も10位をそれぞれキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは9月29日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「Slime You Out」ドレイク feat. シザ
2位「ペイント・ザ・タウン・レッド」ドージャ・キャット
3位「スヌーズ」シザ
4位「ファスト・カー」ルーク・コムズ
5位「アイ・リメンバー・エヴリシング」ザック・ブライアン feat. ケイシー・マスグレイヴス
6位「クルーエル・サマー」テイラー・スウィフト
7位「ヴァンパイア」オリヴィア・ロドリゴ
8位「ラスト・ナイト」モーガン・ウォレン
9位「FukUMean」ガンナ
10位「ダンス・ザ・ナイト」デュア・リパ
J-POP2024年11月22日
佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)が総合プロデューサーを務めるグループ・浪江女子発組合が、12月4日発売の1st EPリード曲「会いに行っていいですか」のコール練習動画を公開した。 今回公開された映像は、新曲「会いに行っていいですか」を … 続きを読む
洋楽2024年11月22日
レディー・ガガが、自身の“ロックンロール・ファンタジー”をついに実現させることになる。来年の【コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アート・フェスティバル】のヘッドライナーの1人として発表された彼女は、SNSでこのニュースへの興奮と意 … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
シンガーソングライター由薫が、新作EP『Wild Nights』を2025年3月にリリースする。 12月5日配信開始の新曲「Feel Like This」が、同日よりNetflixにて独占配信スタートするアニメ『BEASTARS FIN … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
ONE OK ROCKが、【ONE OK ROCK 2024 PREMONITION WORLD TOUR】のアンコールにてパフォーマンスしていた新曲「+Matter」を12月6日にデジタル・リリースする。 ライブで披露された「+Mat … 続きを読む
J-POP2024年11月22日
友成空の新曲「未来電話」が、中村獅童が主演を務めるショートドラマシリーズ「シゴトはもっと楽しめる」第二弾となる『ワンチーム、ワンホーム』主題歌に決定した。 本ドラマシリーズはワーキングシューズを展開しているアシックスジャパンが「シゴトは … 続きを読む