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現地時間2023年4月25日、AIで作られたとされるリアーナとバッド・バニーをマッシュアップした新曲がネットで公開された。どうやら今月初めに物議を醸し、すぐにストリーミング大手から削除された偽ドレイク&ザ・ウィークエンドによる「Heart On My Sleeve」と同じ作者が手がけているようだ。
Ghostwrider777という別のハンドルネームでSoundCloud、YouTube、TikTokに直接アップロードされた1分7秒の楽曲「Por Qué」は、シャッフルするレゲトン・ビートに乗せて、バッド・バニーにそっくりの切ないメイン・ボーカルと、リアーナ風の女性ボーカルが、「Baby you shine so bright(ベイビーすごく輝いてる)/ Like diamonds in sky(空に浮かぶダイヤモンドのように)/ I feel alive(生きてる実感がある)/ But now you got me thinkin’(でも今は考えさせられる) 」などと歌っている。
楽曲に添えられたキャプションには、「彼らは自分たちを締め出そうとした」と書かれており、楽曲が流れる映像には、白いバケット・ハット、緑のスキー・ゴーグル、分厚い手袋を身につけ、白いシートで顔と上半身を覆ったキャラクターが登場している。曲が再生される間、画面上には、「AIを使ってバッド・バニーの曲を作った。この動画は24時間後に削除される。彼らはブラザーを黙らせようとしたが、自分たちは勝つ」と書かれている。
米ビルボードはバッド・バニーとリアーナの代理人にコメントを求めたが、現時点で返答はない。
ドレイク&ザ・ウィークエンドの偽物は、彼らのレーベルであるユニバーサル・ミュージック・グループが、4月17日に“生成AIで作られた侵害コンテンツ”とする声明で非難したあと、ほとんどのストリーミング・プラットフォームからすぐに引き上げられた。その楽曲は、匿名のTikTokユーザー“Ghostwriter977”に、プラットフォームでは“Ghostwriter”とクレジットされていたが、報道時点では、両曲が同じ人物によって作成されたかどうかは明らかではない。「Heart On My Sleeve」は、削除される前にSpotify、TikTok、YouTubeで数百万回の再生を記録し、制作者はYouTube動画の下のコメントで、「これは始まりに過ぎない」と綴っていた。
この曲の短期間での成功は、音楽業界においてAIの潜在的な影響に対する懸念の高まりを増幅させた。レーベルに所属していないグライムスは、今週一連のツイートで、自分の声を使ってAIが生成したヒット曲を制作したファンと印税を半々にすることを提案し、“著作権を殺す”というアイデアが気に入ったとつぶやいている。
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