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現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催された。
ここでは、5月に来日公演を控えるテラス・マーティン、ロバート・グラスパー、カマシ・ワシントンによるディナー・パーティーのBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。
ロバート・グラスパーによる「Coachella, what the fuck is up?」という挨拶とともに、カマシ・ワシントン、テラス・マーティン、後列にDJジャヒ・サンダンス、ドラムのジャスティン・タイソン、ベースのバーニス・トラヴィス、そしてナインス・ワンダーが満を持して登場した。ナインス・ワンダーは昨年ロサンゼルスと今年ニューヨークで行われた単独ライブには不参加で、今回のパフォーマンスには本当にスペシャルなメンバーが勢揃いした。
ライブは、ゲスト・ボーカルのアリン・レイを迎えた「Sleepless Nights」からスタートし、4月14日にリリースされたばかりの『Enigmatic Society』に収録された「Breathe」ではカマシとテラスがサックスを共に演奏。冒頭2曲のダンサブルなサウンドはロバートやカマシとのライブとは異なるグルーヴ感が気持ちいい。「みんな、ハイレベルでヤバい演奏を聴く準備はできているか?」とロバートが観客を煽ると、カマシがサックスを、そしてテラスがアルト・サックスを吹きまくるバトルさながらの白熱の演奏が目の前で繰り広げられた。
テラスのヴォコーダーでスタートした、ケンドリック・ラマーの「ハウ・マッチ・ア・ダラー・コスト」では、ロバートがキーボードを繊細に弾く様子がスクリーンに映し出され、普段見ることのできない手元の動きを見ながら演奏を聞けるのは格別だった。ナインス・ワンダーによるジェイ・Z、アンダーソン・パーク、エリカ・バドゥ、デスティニーズ・チャイルドといった幅広い楽曲のDJタイムが繰り広げられた後、再びアリン・レイが参加した「Freeze Tag」では、カマシとテラスが一緒に曲の印象的なラインを演奏。カマシのソロの見せ場を経て、夢のような45分のステージは終わりとなった。
ロバート、カマシ、テラス、ナインス・ワンダーの持ち味を堪能するのに、正直45分では十分ではないし、物足りなさは否めない。来月の来日公演には、ナインス・ワンダーは参加しないが、ゲスト・ボーカルも含めた同じバンド・メンバーが帯同予定だ。ヘッドライナーとして演奏の持ち時間は【コーチェラ】よりもはるかに長いので、きっと満足度の高いパフォーマンスになるだろう。
Photo: Courtesy of Coachella / Danny Huynh
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