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現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催された。
ここでは、先日の来日公演も記録に新しいビョークのBillboard JAPAN特派員による現地レポートをお届けする。
ヘッドライナーのフランク・オーシャンを待つ観客を前に完全アウェイになると想像していた。というのも、この日ランチ中に相席になった20代ぐらいの男性は彼女の名前を“ブジョーク”と発音し、こちらの反応を見て“ボーク”と言い直しており、会場のキッズのビョークの知識レベルに驚くと共に少し心配になっていたからだ。
夕暮れ少し前の美しい時間帯に、ビョーク、指揮者のビャルニ・フリーマンに加え、ハリウッド・ストリング・アンサンブルという贅沢なメンツでライブは始まった。どこを切り取ってもビョークらしいパフォーマンスで、どんな状況だろうと最高のパフォーマンスを見せようという強い姿勢を貫いていた。800機以上のドローンを起用していたことも話題になっていたが、ステージ上には特に大きな仕掛けはないため、観客が非常に盛り上がるという瞬間は当然なかったが、終始温かい反応が感じられた。曲が終わるごとの「Thank you!」、「Gracias」というビョークお馴染みの挨拶も好意的に受け入れられていた。
本編が終わり、ビョークとビャルニがステージを去ると、客席からは「オーケストラ、オーケストラ」という声援が送られ、そこには1時間強に及ぶ素晴らしい演奏を行ったビョークとオーケストラへのリスペクトが感じられた。衣装を変えてビョークが再登場すると、「うわっ、ヤバい!」という声や歓声が上がり、“テクノの曲”と彼女が説明した「プルートウ」のオーケストラ・アレンジという挑戦的なパフォーマンスでセットを締めくくった。
Photo: Santiago Felipe (@santiagraphy)
Drone Photo: Courtesy of Coachella / C Wilson
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