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現地時間2023年4月14日~16日にかけて、米カリフォルニア州インディオにて野外音楽フェスティバル【コーチェラ・バレー・ミュージック&アート・フェスティバル2023】のウィークエンド1が、ヘッドライナーにバッド・バニー、BLACKPINK、フランク・オーシャンを迎えて開催されている。
ここでは、初日のヘッドライナーを務めたバッド・バニーのBillboard JAPAN特派員による現地からのレポートをお届けする。
暗転するとスクリーンにこれまでの【コーチェラ】出演者や過去のラインナップのポスターが映し出され、スペイン語の説明ながらもバッド・バニーが非英語圏のアーティストとして初ヘッドライナーという新しい歴史を刻むことを説明していたのではないかと思う。そして、通常のステージには多くのダンサーが登場し、そのダンサーたちの頭上に吊らされステージにバッド・バニーが花火と共に登場。
1曲目からコンフェティが舞い、このメイン・ステージを自分の物にしている貫禄が感じられたスタートだった。曲ごとに花火や特殊効果を使用するド派手な演出、カラフルな映像にステージ上のダンサーも含め、早くも砂漠がバッド・バニーによるカーニバルとなった。頭上ステージから降りて、ダンサーたちと合流して数曲パフォーマンスを披露した後、最初のMCで、彼が「英語、それともスペイン語で話した方がいい?」と質問すると圧倒的にスペイン語をリクエストする反応が多く、ここからのMCの意味はわからないのが残念ではあったが、オーディエンスの反応からすると相当数のスペイン語を理解する人が今年は参加しているということがわかる。
さらに、1つ前のゴリラズのパフォーマンスから待機しているファン、その後もライブ開始前まで人は増え続け、<サハラ・ステージ>の最後のアーティストのパフォーマンス終了後もメイン・ステージのバッド・バニーを一目見ようとするオーディエンスで人は増え続ける盛況ぶりだった。ド派手な照明でメイン・ステージをダンスフロアと化したと思えば、車で【コーチェラ】が開催されている米インディオまで移動するストーリー仕立ての映像がスクリーンで流されると、ステージ中央に車が登場し、バッド・バニーが車の上に乗ってパフォーマンス。その後、会場を練り歩いてセカンド・ステージに移動すると、ポスト・マローンがギターを演奏して共演する予定だったが、ギターの演奏音が聞こえないというアクシデントをオーディエンスが合唱して助けるという一幕も。
メイン・ステージに戻ると、彼一人でパフォーマンスを繰り広げたが、最後は再びダンサーが登場し、ホーン隊、炎、眩しいほどの照明が用いられ、花火と共に約2時間のカーニバルは終了した。
1999年の初開催以来、オルタナティブ・ロックのアーティストがヘッドライナーを務めている印象が深い【コーチェラ】だが、ジェイ・Zがヘッドライナーとなった2010年から流れはヒップ・ホップ/ラップに変わったように思う。そして、2023年は非英語圏のアーティストが2組ヘッドライナーとなり、その初日となる新たな歴史が生まれた瞬間に立ち会えたことは幸運だと思うと共に、今後のフェスティバルのブッキングの流れに増々期待してしまうパフォーマンスだった。
Photo: Courtesy of Coachella / Ashley Osborn
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