星降る夜に聴きたい! 90's洋楽クリスマス・ソング5選

2022年12月12日 / 18:00

星降る夜に聴きたい! 90's洋楽クリスマス・ソング5選 (okmusic UP's)

2019年12月、このコラムで「80’s洋楽クリスマス・ソング5選」をご紹介しました。当時は「ひと口に“洋楽”と言ってしまうと何年経っても紹介が終わらないかもしれないほど膨大な数のクリスマス・ソングが存在している」と書いていたとおり、実のところ毎年シリーズ化しようと考えていました。しかしながら、その後はコロナ禍に…。というわけで3年振りの続編となる今回は、「90年代の洋楽クリスマス・ソング」をご紹介します。
「Christmastime」(’97)/ The Smashing Pumpkins

最初にご紹介するのはスマッシング・パンプキンズのクリスマス・ソング、その名も「クリスマスタイム」です。ビリー・コーガンによるこの作品は『スペシャル・オリンピックス』のためにリリースされた、チャリティー盤『A Very Special Christmas』シリーズの第3弾に収録されました。その他、2014年にリリースした自身の4thアルバム『Adore』のリイシュー盤にも収録されています。クリスマスの華やかさが表現されたサウンドと優しい語り口の穏やかなリリックがフェアリーテイルのように鳴り響くアート作品のようなこの楽曲ですが、11月から配信スタートされた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル』で起用されたことで、再び注目されています。
「What Christmas Means to Me」 (’97)/HANSON

1997年にアメリカで最も売れたホリデーアルバム『Snowed In』に収録されたハンソンのカバー曲で、リリースから15年経つ今も人気の高いクリスマス・ソング。オリジナルはモータウン・レコード創始者ベリー・ゴーディーの姉アンナ・ゴーディーとジョージ・ゴーディ、アレン・ストーリーによるもので、スティーヴィー・ワンダー、ペンタトニックスをはじめ数々のアーティストによって長年カバーされ続けています。世代かもしれませんが、リアルタイムで聴いていたハンソンのこのバージョンは耳馴染みもよく、若さ溢れる三兄弟のエナジーがキラキラしているのもまたよきポイント。この曲のみならず、アルバムをまるごと聴くとより一層楽しめます。
「Merry Christmas, Happy Holidays」(’98)/`NSYNC

ジャスティン・ティンバーレイクが所属していたイン・シンクのシングル「Merry Christmas, Happy Holidays」。結成3年目にリリースされたこの作品のカップリングは彼らのもうひとつの人気クリスマス・ソングである「All I Want Is You (This Christmas)」でした。ちなみにこの作品が収録された『Home for Christmas』はその名のとおり、クリスマス・ソングが詰まったアルバムなので、先にピックアップしたハンソン作品同様、アルバムを丸ごと聴いて楽しむことをオススメします。なお、彼等は2002年に解散したものの、2013年にMTVの式典で一日限定復活をして話題になりました。そして、ペンタトニックスが2016年にリリースしたクリスマス・アルバムでカバーを披露。こちらも歌い継がれています。
「Sleigh Ride」(’93)/TLC

“TLCのこの曲なくしてクリスマスはあり得ない”という声もあるこちらの作品は、映画『ホーム・アローン2』のサウンドトラックに収録されているTLCのホリデー・ソング。邦題は「そりすべり」で、オリジナルは1948年にルロイ・アンダーソン、ミッチェル・パリッシュによって制作されました。1993年にTLCがカバーした後もスパイス・ガールズなどがカバーしています。映画ではマコーレー・カルキン演じる主人公のケビン・マカリスターの母親ケイトがパトカーに声を掛けるシーンで起用されていますが、この曲以外にもクリスマス・ソングが多く起用されている『ホーム・アローン2』。映画音楽を聴いてクリスマスを感じるのもまたひとつの楽しみ方ですね。
「All I Want for Christmas Is You」 (’94)/Mariah Carey

90年代に生まれたベスト・オブ・クリスマス・ソングと言えば、やはりマライアのこの曲でしょう! 日本では「恋人たちのクリスマス」というタイトルでなんと30年近くも親しまれており、山下達郎の「クリスマス・イブ」(’83)、ワム!の「ラスト・クリスマス」(’84)と並び3大クリスマス・ソングとして長年君臨する超絶パワフルなこの曲を耳にしない冬はありません。無条件に楽しくなるメロディーに、愛する人と過ごせればプレゼントなんか要らないというリリックが乗ったこの名曲は、1994年にリリースされて以降、2010年に自身で再録、その後2011年にはジャスティン・ビーバーとのデュエット・バージョンが発表されました。3本あるMVを観比べてみるのもオススメです。
TEXT:早乙女‘dorami’ゆうこ

早乙女‘dorami’ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、アニメや人形劇の英語監修及び翻訳、音楽情報ウェブサイトにて執筆。


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