デュア・リパ、アルバニア国籍を取得

　現地時間2022年11月27日、アルバニアの大統領が、同国にルーツを持つデュア・リパの国籍取得を認めた。彼女が自身の音楽を通してアルバニア人の名声を国際的に広めた功績を評価されたためだ。

　バイラム・ベガイ大統領は、アルバニアのオスマン帝国からの独立110周年に先立ってリパに国籍を与えたと話した。また、リパがアルバニア人を世界的に有名にしたため、国籍を与えることができて光栄だと語っている。

　リパは、「これで書類上もアルバニア人になる」とティラナ支役所で行われた市民権の宣誓式の前に話した。

　1995年に英ロンドンでアルバニアからの移民である両親のアネサとドゥカジンの元で誕生したリパは、ロック・バンドの元ギター・ヴォーカルだった父に影響を受け、5歳から歌を始めた。14歳になると自身の楽曲をYouTubeに投稿するようになり、2017年にはデビュー・アルバムをリリースした。そして2019年には【グラミー賞】で＜最優秀新人賞＞を受賞した。

　また、2016年には父とともに慈善団体Sunny Hill Foundationを設立し、コソボで開催されるコンサートを通して、経済的に困窮している人々への支援金を集める活動を開始している。

　リパは、「こうして受け入れて頂けるという喜びや愛情は言葉にならないです」と語った後、パスポート用の写真を撮影し、指紋の採取を行い、身分証明書とパスポート作成の申請書類にサインした。

　彼女は、今年のツアー・ファイナル公演をティラナのスカンデルベグ広場で独立記念日の祝いを兼ねて開催する。