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無性に心がざわめく5曲

無性に心がざわめく5曲 (okmusic UP's)

2022年も残り1カ月半ということもあり、月日の流れを感じずにはいられません。ライヴも徐々に増えてきて、声出しOKの公演もあったりと、コロナ禍以前の風景が戻りつつあることを実感する毎日です。ここでは新しめの楽曲や、改めてライヴで聴いて胸に深く残った楽曲などをピックアップしました。無論、ライヴで大声を出して歌いたい!という気持ちもそこには込められています。しかもここ最近は洋楽の来日ラッシュも多くなり、そのチケット代の高さに驚いてしまいますが…。洋楽と邦楽、どちらも応援したい気持ちを込めて、洋/邦の楽曲をセレクトしました。
「ABC feat. Sophia Black」(’22)/Polyphia

米テクニカル・インスト集団4人組、Polyphia(ポリフィア)。BABYMETALの「Brand New Day(Feat. Tim Henson and Scott LePage)」にてふたりのギタリストが起用され、一躍脚光を浴びるようになった彼ら。最新4thアルバム『Remember That You Will Die』の出来がこれまた素晴らしかったので、ここで紹介したい。特にトリリンガルシンガーであり、日米ハーフの歌姫・Sophia Blackをフィーチャーした楽曲はアルバムの中でもダントツのポップ性で話題をさらっている。《あいうえおかきくけこ…》と五十音の日本語を大胆な取り込んだフレーズは、我々日本人にも親近感が湧くもので、一度聴いたら耳から離れない中毒性の強いナンバーだ。
「Lay Me To Rest」(’22)/ Zebrahead

『SUMMER SONIC』最多出場バンドであり、過去にMAN WITH A MISSIONとスプリットEP『Out of Control』を出すなど、日本に縁もゆかりも深い“シマウマ軍団”ことZebrahead。Matt Lewis(Vo&Gu)の脱退を受けて、Adrian Estrella(Vo&Gu)を迎え入れ、新5人体制で3年振りに東名阪ツアーを行なった。豊洲PIT公演(10月28日)を観てきたが、Adrianはバンドにすっかり馴染んでおり、Ali(Rap)の速射ラップとの相性も良く、新旧の楽曲を完璧に乗りこなしていた。この曲はAdrianのメロウな歌い出しから始まり、“新メンバー加入”を分かりやすく打ち出した楽曲。少し憂いを帯びたその声色は、過去ふたりのヴォーカリストには見られなかった個性であり、今後の楽曲にも期待したい。
「ボーイフレンド」(’22)/ 東京初期衝動

もうすぐ東京初期衝動のミニアルバム『らぶ・あげいん』がリリースされる。先行MVも公開されており、すでにチェック済みの人も多いだろう。MVに出てくる主演女優がどうしてもしーなちゃん(Vo&Gu)に見えて仕方がなく(※本人も出演)、しーなちゃんの理想のデートプランを描いた内容にニヤけが止まらない。この曲は山本幹宗がサウンドプロデュース&ミックスを手掛けたもので、また既存曲とは違う新たなサウンドを提示。豪快なシャウトなどは封印し、ひたすら温かくて、日だまりの中で聴いているような柔らかなメロディーラインが印象的だ。このように甘酸っぱくて、ドリーミーな音色も実にトキョショキらしい。MVを含めて、二度美味しい楽曲である。
「SOLAR KIDS」(’22)/Wienners

今や人気をグングンと高め、ライヴでも凄まじいポテンシャルを発揮しているWienners。極彩色のミクスチャーサウンドはパンク譲りの激しさがあり、また多方面のジャンルに精通したカラフルなポップ感はスッと入れる親しみやすさがあり、世代を問わない楽曲ばかりである。この曲はライヴで既に「これを聴かずには終われない!」と思わせるアンセムナンバーへと成長している。トロピカルなアプローチを備えながら、まさに太陽のごとき灼熱のサウンドで底なしのエネルギーを発揮している。ぜひライヴで体感してもらいたい楽曲だ。
「Z.E.R.O.」(’22)/BLUE ENCOUNT

来春、辻村勇太(Ba)が活動拠点をアメリカに移すことになり、今後も正式メンバーとして楽曲制作やレコーディングに携わることを発表したブルエン。そんな彼らのニューシングル表題曲は、TVアニメ『コードギアス反逆のルルーシュR2』エンディング主題歌に抜擢された。タイアップとはいえ、曲名はどこか意味深で、今のバンドの状況と重ねて聴きたくなる楽曲である。BRING ME THE HORIZONなどの新世代UKメタルコアに通じる壮大なスケール感がありながら、ラウドロックのヘヴィさも兼ね備えた曲調は、また新たな扉を開けた聴き応えがある。ライヴで映えそうなキラーチューンと言えるだろう。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。

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