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【米ビルボード・ソング・チャート】テイラー・スウィフト「アンチ・ヒーロー」首位キープ、リアーナ新曲2位に初登場

 テイラー・スウィフトの「アンチ・ヒーロー」が2週目の首位をキープした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 先週1位に初登場した「アンチ・ヒーロー」は、今週の集計期間中(10月28日~11月3日)に、ストリーミングが前週から40%減少の3,560万回に下降したが、エアプレイが17%増加の3,760万回、セールスも28%増加の17,000にそれぞれ上昇し、2週目の首位をキープした。

 今週セールスが上昇したのは、11月3日に公式ウェブサイトでインストゥルメンタル・バージョンがリリースされたためだ。デジタル・ソング・セールス・チャートでは、今週のSales Gainerを獲得して9位から4位に上昇し、ストリーミング・ソング・チャートでは2週目の首位をキープした。エアプレイ・チャートでは13位から14位に順位を下げたが、前述のとおり数字は上昇している。

 先週、Hot 100史上初のTOP10独占という快挙を達成したテイラーだが、今週は「アンチ・ヒーロー」が1位をキープしたものの、「ラヴェンダー・ヘイズ」が2位から6位、「ミッドナイト・レイン」が5位から7位、「ビジュエルド」が6位から9位にそれぞれランクダウンし、TOP10にとどまったのは4曲だった。

 その4曲が収録された新作『ミッドナイツ』も、今週のアルバム・チャート“Billboard 200”で2週目の首位をキープしていて、初登場から2週連続でBillboard 200(アルバム)とHot 100(ソング)を制している。

 続いて今週2位にはリアーナの新曲「リフト・ミー・アップ」が初登場し、通算32曲目のTOP10入りを果たした。TOP10記録としては、以下に続く5番目に高いタイトル数を更新している。

59曲 ドレイク
40曲 テイラー・スウィフト
38曲 マドンナ
34曲 ザ・ビートルズ
32曲 リアーナ
30曲 マイケル・ジャクソン
28曲 マライア・キャリー
29曲 エルトン・ジョン
28曲 スティーヴィー・ワンダー
27曲 ジャネット・ジャクソン
26曲 ジャスティン・ビーバー
25曲 リル・ウェイン
25曲 エルヴィス・プレスリー

 リアーナが初めてHot 100でTOP10入りしたのは、2005年7月に最高2位を記録したデビュー曲「ポン・デ・リプレイ」で、今週「リフト・ミー・アップ」がランクインするまで最後のタイトルは、2017年7月~9月に7週間2位をマークしたDJキャレドの「ワイルド・ソーツ feat. リアーナ&ブライソン・ティラー」だった。よって、TOP10には約5年ぶりのランクインとなる。なお首位獲得数は14曲で、ザ・ビートルズ(20曲)、マライア・キャリー(19曲)に続く史上3番目にランクインしている。

 首位獲得数が14曲、TOP10には通算34曲をランクインさせているリアーナだが、初登場の記録としては2010年7月にエミネムとのコラボレーション「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ feat. リアーナ」が獲得した2位が最高位で、リード曲としては今週「リフト・ミー・アップ」が獲得した同2位が自身の最高位となる。なお「ラヴ・ザ・ウェイ・ユー・ライ」は同年7月31日付で首位に到達し、7週にわたりNo.1をマークした。

 「リフト・ミー・アップ」は、初週のストリーミングが 2,620万回、セールスが23,000、エアプレイは4,810万回をそれぞれ記録し、 ストリーミング・ソング・チャートで2位、デジタル・ソング・セールス・チャートで3位、エアプレイ・チャートでは6位にそれぞれTOP10デビューした。

 エアプレイ・チャートの集計が始まった1998年12月以降、TOP10に初登場したのは、ジャネット・ジャクソンの「オール・フォー・ユー」(2001年 / 9位)、レディー・ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」(2011年 / 6位)、アデルの「イージー・オン・ミー」(2021年 / 4位) に続く史上4曲目のタイトルで、初登場の順位としては自己最高位となる。

 各チャートのTOP10入りしたタイトル数は、ストリーミング・ソング・チャートが15曲目、デジタル・ソング・セールス・チャートが36曲目で、エアプレイ・チャートはドレイクの24曲を大きく上回る30曲目に更新し、トップを独走している。なお、「リフト・ミー・アップ」も11月2日にオリジナル・バージョンとインストゥルメンタル・バージョン、翌3日にカバー・アートの異なるオリジナルとインストゥルメンタル・バージョンがそれぞれリリースされている。

 ジャンル別では、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでそれぞれ1位に初登場していて、前者では初めてトップに立った2008年から8曲目、後者では2012年から6曲目のNo.1タイトルを更新した。なお、両チャートを制したのは前述の「ワイルド・ソーツ」以来約5年ぶりの快挙となる。

 「リフト・ミー・アップ」は、11月4日にリリースされた『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のサウンドトラックに提供した曲で、映画が11月11日に公開されるため、反響次第ではチャートの上昇も見込める。

 今週は、テイラーの独占により先週TOP10圏外にランクダウンしたタイトルが再浮上している。

 2週前に首位を獲得したサム・スミス&キム・ペトラスの「アンホーリー」は、先週の11位から3位に再浮上。エアプレイは前週から53%増加の4,080万回を記録して、今週のAirplay Gainerを獲得した。ストリーミングは3%増加の2,510万回、セールスも3%増加の12,000にそれぞれ数字を伸ばしている。

 同様に、4位も先週の12位からスティーヴ・レイシーの「バッド・ハビット」が上昇し、ジャンル別では、ロック&オルタナティブ・ソング・チャート、ロック・ソング・チャート、オルタナティブ・ソング・チャートでそれぞれ11週目の首位をキープした。

 ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」も先週の16位から5位に再浮上し、エアプレイ・チャートでは6,020万回(2%増加)を記録して12週目の首位をマークしている。同曲は、4月16日付で1位に初登場してから通算15週のNo.1をマークし、TOP10には今週で30週目のランクインを果たしている。

 以下、 ポスト・マローンの「アイ・ライク・ユー(ア・ハピアー・ソング) with ドージャ・キャット」が先週の17位から8位に、ニッキー・ミナージュの「スーパー・フリーキー・ガール」が22位から10位にTOP10復帰した。「スーパー・フリーキー・ガール」は、ラップ・ソング・チャートで11週目の首位をキープしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月11日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「アンチ・ヒーロー」テイラー・スウィフト
2位「リフト・ミー・アップ」リアーナ
3位「アンホーリー」サム・スミス&キム・ペトラス
4位「バッド・ハビット」スティーヴ・レイシー
5位「アズ・イット・ワズ」ハリー・スタイルズ
6位「ラヴェンダー・ヘイズ」テイラー・スウィフト
7位「ミッドナイト・レイン」テイラー・スウィフト
8位「アイ・ライク・ユー(ア・ハピアー・ソング)」ポスト・マローン with ドージャ・キャット
9位「ビジュエルド」テイラー・スウィフト
10位「スーパー・フリーキー・ガール」ニッキー・ミナージュ

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