グラス・アニマルズ、「ヒート・ウェイヴス」がHot 100史上最長91週目のチャートインを達成

　2022年10月22日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で21位につけた、グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が同チャート史上最長となるチャートイン91週を達成した。同曲は過去に同チャートで5週連続での首位も記録している。

　これまでの最長記録は2019年～21年にかけて90週チャートインしたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」だ。

　また、2020年6月にリリースされた「ヒート・ウェイヴス」は1年9か月後、2022年3月にチャートイン59週で初めて首位を獲得し、歴代最長記録を更新した。

　フロントマンのデイヴ・ベイリーは、米ビルボードに対して「びっくりだ。今はそれしか言えないよ」と話し、「知ってる人は多いかもしれないけど、この曲は亡くなってしまった親しい人間を想いながら書いたんだ。それがここまで世界中で愛や繋がりを生むことになるとは夢にも思わなかった。皆がそれを成し遂げたんだ。この楽曲がより多くの人に届く手助けをしてくれた全ての人に感謝したい。ありがとう」と感謝のコメントを届けている。

　歴代でチャートイン期間が最も長い楽曲の上位トップ10は以下の通りだ。

91週　グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」
90週　ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」
87週　イマジン・ドラゴンズ「レディオアクティヴ」
79週　エイウォルネイション「セイル」
77週　デュア・リパ「レヴィテイティング」
76週　ジェイソン・ムラーズ「アイム・ユアーズ」
69週　ザ・ウィークエンド＆アリアナ・グランデ「セイヴ・ユア・ティアーズ」
69週　リアン・ライムス「ハウ・ドゥ・アイ・リヴ」
68週　ワンリパブリック「カウンティング・スターズ」
68週　LMFAO feat. ローレン・ベネット＆グーンロック「パーティー・ロック・アンセム」

　さらに、「ヒート・ウェイヴス」は“Hot 100”のトップ40内に76週チャートインしている。これは「ブラインディング・ライツ」の86週に次ぐ歴代2位だ。また、トップ20内ではザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーの「ステイ」とタイの57週チャートインで、「ブラインディング・ライツ」（80週）、「レヴィテイティング」（62週）、そしてポスト・マローンの「サークルズ」（60週）に次いで歴代4位となっている。

　「ヒート・ウェイヴス」は2021年1月16日付の“Hot 100”で100位に初登場した。この週の1位は24kゴールデンの「ムード」だった。そこから27もの楽曲が頂点に上り詰めている（「ヒート・ウェイヴス」を除く）。2021年1月16日から現在の2022年10月22日付のチャートにかけて、実に1,266の楽曲が「ヒート・ウェイヴス」と同時にチャートインしてきた。

　グラス・アニマルズにとって、初めて“Hot 100”入りした「ヒート・ウェイヴス」は、“Hot Rock & Alternative Songs”チャートと“Hot Alternative Songs”チャートで37週間、“Radio Songs”で6週間、“Alternative Airplay”チャートで3週間、そして“Pop Airplay”チャートと“Adult Pop Airplay”チャートで2週間、1位にチャートインしている。また、“Rock & Alternative Airplay”チャートでは5位、“Adult Contemporary”チャートでは7位、そして“Adult Alternative Airplay”チャートでは17位を記録している。

　「ヒート・ウェイヴス」が“Hot 100”にチャートインした91週のうち、66週は「セイヴ・ユア・ティアーズ」と同時だった。これは「セイヴ・ユア・ティアーズ」と同時にチャートインした楽曲の中で最長の記録だ。「ヒート・ウェイヴス」は他にも「レヴィテイティング」と64週、「ステイ」とは63週の間同時にチャートインしていた。

　今回最長記録を更新されたザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」は、“Hot 100”で4週首位を獲得した。同楽曲はトップ5内に43週、トップ10内に57週、トップ20内に80週、そしてトップ40内に86週チャートインしていて、いずれも歴代1位となっている。この長寿っぷりも功を奏し、米ビルボードの“Greatest Songs of All Time Hot 100”チャートで1位に輝いた。

　「ブラインディング・ライツ」は2021年8月にイマジン・ドラゴンズの「レディオアクティヴ」を追い抜き、“Hot 100”の最長チャートイン記録を手にしていた。後者は87週チャートインし、2014年にジェイソン・ムラーズの「アイム・ユアーズ」（76週、2008年9月）を追い抜いて記録保持者となっていた。