ピンク、米最高裁による中絶禁止容認判決後にツイートを連投「本当の愛国者は“自由”を信じている」

　全米を揺るがした、女性が中絶する選択権を政府レベルで保護する1973年の「ロー対ウェイド」判決の米最高裁による撤回を受け、ピンクが2022年6月25日に自身の考えをツイートした。

　米最高裁は、5対4の投票で50年近く続いた女性の選択権に終止符を打つ判決を下した。その翌日にピンクは、「はっきりさせておきましょうか。もしあなたが、女性の子宮や同性愛者の事柄や結婚に政府が介入すべきだと信じている、あるいは人種差別は問題ないと思っているなら、あなたの主の名において、二度と私の音楽を聴かないようにして。あとね、今すぐ消えろ。問題ないかな？」とツイートした。

　この投稿はポジティブな注目を集めたと同時に、多くの反対意見も集め、そうした人々は裁判所の決定への支持を表明するために彼女のキャリアを軽んじるコメントを返信した。「あんた歌手なの」と皮肉ったある男性に対し、彼女は27日に、「今日の私は、あなたが自分の目的のためにけなす必要があると感じている女性だね。これで力を得た気になれる？“スーツを着た男、女性の力を恐れ彼女をけなす。”独創的ね」と言い返した。

　また、彼女の意見は意味がないとほのめかそうとする“年老いた白人男性”に対する一般的な呼びかけも彼女はツイートしている。「あなたが時代遅れなのは分かったから、自分の子どもたちに聞いてみて……。あ、待って、無理だよね、だって嫌われてるから」と彼女が投稿すると、今度は中絶の合法化に反対している人々のイメージに関するやりとりが勃発した。自分は生殖に関する権利を支持している“年老いた白人男性”だと言う支持者に対しピンクは、「私は父を愛しています。彼もまた、この国のために戦った大きな心を持った年老いた白人男性でした。彼は女性が選ぶ権利を持つべきだと信じていました。トランプに投票した共和党員でもありました」と投稿した。

　さらに彼女は、「私は銃を持つ権利と女性に選ぶ権利があると信じている年老いた白人男性（ごめんね@hartluck）と結婚しています。本当の愛国者は“自由”を信じているんです。私が話しているのは他の人たち、つまり全ての人や物を支配しようとし、自分たちを脅かしたり反対する女性には憎しみを吐きかける人たちに対してだけです」と続けた。

　そしてその合間には、オリヴィア・ロドリゴとリリー・アレンが【グラストンベリー・フェスティバル】で文字通り最高裁に「ファック・ユー」と言ったことを称賛し、テイラー・スウィフトの名前の綴りを間違えた人を訂正する場面もあった。ピンクは、「自分の権利を守るために立ち上がって、自分の体をどうするか決められるようになりたいと思った時に言われるのがこういう間抜けな言葉なんだよね。あと、TAYLORだから」と投稿している。