テイラー・スウィフト、『スピーク・ナウ』と『1989』の“テイラーズver.”を同時リリースか? ファン推理を紐解く

2022年5月10日 / 14:45

 未発表の新作に関するさまざまなヒントをファンに与えることでも知られるテイラー・スウィフトが、2022年5月13日に再録アルバム2作のリリース発表を行うのではないかと、目ざとい“スウィフティーズ”(テイラーのファンの総称)の間で話題になっている。

 テイラーはこれまでも楽曲、インタビュー、SNSの投稿などに積極的にヒントを残してきた。ファンとちょっとしたコミュニケーションを図る目的で、最初はアルバムの歌詞カードに隠しメッセージを残していただけだったが、今や本格的な活動へと発展している。単純なことでも二重の意味を持つ可能性があるため、ファンは彼女の一挙一動を注意深く観察してきた。一例として、2019年の7thアルバム『ラヴァー』を完成させた日に、発表前にもかかわらず7本のヤシの木の画像をSNSに投稿したことを本人が認めている。

 彼女からの最近のヒントは、もっぱら再録アルバムにまつわるものだ。これまで彼女は、『フィアレス』と『レッド』の新バージョンと、それぞれの時代に書かれた未発表曲をいくつか発表してきた。2021年11月にリリースされた『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』以降、彼女は次にどの過去作の再録バージョンを用意しているのかについて発言していない。スウィフティーズの間では『スピーク・ナウ』と『1989』のどちらが次に来るかで数か月間意見の対立が続いているが、ここへ来て多くの証拠が“両方同時に”、しかも“想像より早く”と示唆しているようだ。

 まず、何故リリース発表日に5月13日が浮上したのかについてだが、これはテイラーが2021年4月に米人気番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア』に出演した時まで話は遡る。表面上は、アルバム『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン』に収録されている「ヘイ・スティーブン」を宣伝しているように見えたが、ファンはすぐに、これはインタビューというよりはヒントだらけのコントであることに気がついた。その中で彼女は、“513 West 54th St.”という架空の住所と、5月13日のコルベアの誕生日について触れている。

 さらに、『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』の収録曲である「アイ・ベット・ユー・シンク・アバウト・ミー」のミュージック・ビデオにも、この日を示唆するヒントがケーキに隠されているようだ。このケーキには鳥のモチーフも使われており、これが『1989』が次の再録アルバムなのではないかという説の根拠の一つにもなっている。

 『1989』の“テイラーズ・ヴァージョン”が次にリリースされるのでは、という仮説についてはさらに、彼女が『ザ・レイト・ショー』に出演した際、ニューヨークに関する言及が多かったということも関係している。2014年にリリースされた『1989』の1曲目は「ウェルカム・トゥ・ニューヨーク」だ。また、番組で彼女が掲げていたコラージュ作品には1989年に撮影されたコルベアの写真が使われるなど、『1989』を示唆するヒントがいくつか隠されていた。

 彼女の公式ストアで販売されている『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』のCDの値段が“$19.89”という、通常ではあまり見られない金額になっていたことも根拠の一つになっているほか、彼女は最新シングル「ディス・ラヴ(テイラーズ・ヴァージョン)」(『1989』収録曲)をリリースした際、“【1989・ツアー】を思い出している”と綴っている。

 
 
 
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 一方、『スピーク・ナウ』が次に来るのではという説についてだが、こちらもアルバムの価格を利用して何かを知らせているようだ。公式ストアでは『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』が“$20.10”と、こちらも不自然な金額が紫色で表示されていた。『スピーク・ナウ』のオリジナル版は2010年にリリースされ、ジャケットで彼女は紫のドレスを着ている。また、【レコード・ストア・デイ】でグローバル・アンバサダーを務めた際のエンブレムにも紫色などが計画的に使われていたのではないかと見る向きもある。

 それらに加え、『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』の収録曲「アイ・ベット・ユー・シンク・アバウト・ミー」のMVのストーリーが、“別の女性と結婚する男性を愛している女性目線の歌”である『スピーク・ナウ』のタイトル・ソングに酷似していると指摘されている。このMVを監督したテイラーの友人でもあるブレイク・ライヴリーが、自身のインスタグラムに写真を投稿し、「Not a lot going on at the moment.(現在特に忙しくはない)」と添えたが、これはテイラーが2021年のサプライズ・プロジェクト『フォークロア』をレコーディングしていた時に投稿した一文と全く同じものだ。投稿された写真でブレイクは左から3番目の小便器の前でポーズをとっているが、『スピーク・ナウ』はテイラーの3rdアルバムだ。

 
 
 
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 『スピーク・ナウ』と『1989』が同時発売されるのではという説については、前者が彼女の最後のカントリー・アルバムで後者が最初の本格的なポップ・アルバムだったことに関係しており、昨年9月にテイラーは、以前カントリーからポップ界に転身して成功したシャナイア・トウェインを絶賛するTikTok動画を公開したことがあった。シャナイアの2002年のアルバム『Up!』は、カントリー、ポップ、インド映画音楽風の3タイプで発売されたことでも話題になった。

 また、テイラーの公式ストアでは、現在『1989』と『スピーク・ナウ』の商品が発売されていることからも、両作が同時発売される可能性は濃厚だ。


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