P.マッカトニーが故J.レノンの映像と共演、ジャスティン・ビーバー次作にジョン・メイヤー参加、サム・スミス約1年半ぶりの新曲:今週の洋楽まとめニュース

2022年5月7日 / 11:00

 今週の洋楽まとめニュースは、ポール・マッカトニーに関する話題から。現地時間2022年4月28日、米ワシントン州スポケーンのスポケーン・アリーナで行われたポール・マッカートニーの【ゴット・バック・ツアー】の開幕公演で、亡きソングライティング・パートナーである故ジョン・レノンへのオマージュとして、1970年の『レット・イット・ビー』の名曲「アイヴ・ガッタ・フィーリング」を、1969年1月に英ロンドンのアップル本社屋上で行われたザ・ビートルズの伝説的なライブの映像を上映。生前のレノンとのバーチャル・デュエットが実現した。

 演奏後にポールは、このバーチャル・デュエットが実現した経緯を語った。彼が、「“ザ・ビートルズ:Get Back”を監督したピーター・ジャクソンからある日メールが来たんだ。“ジョンの声を抽出できますよ。ライブで一緒に歌えます”と言われた」と説明すると観客から歓声があがり、79歳の彼は肩をすくめながら、「僕は、“なるほど……”と思ってね」と付け加えた。

ポール・マッカートニー、故ジョン・レノンの映像とライブで「アイヴ・ガッタ・フィーリング」をデュエット

 現地時間2022年5月3日に公開されたApple Musicのエブロ・ダーデンとの最新インタビューで、ジャスティン・ビーバーは次のアルバムを制作中であることを明かした。「まだリリース日は未定ですが、完成間近です」と彼は述べ、「もう終わりかけで、すごく良い感じです。本当にワクワクしています。たくさんのクールな客演があって、そう遠くないうちにリリースする予定です」と説明した。

 また、ジャスティンはジョン・メイヤーが新作に参加していると明かし、「最高のギター・ソロ(を提供してくれて)、自分にとって本当にクールでした」とジョンとの作業を振り返った。「彼は長い間尊敬してきた人です。ヘンソン・スタジオで曲を制作していたら、彼がやって来て、“ブースに入ってもいい?”と聞いてきたので、“ああ、いいよ”と言いました。ブースに入った彼は、ギター・ソロを弾いてくれました。彼がその才能を発揮しているのを目の当たりにして、圧倒されました。彼は次元が違います。ヤバかったです」と続けた。

ジャスティン・ビーバー、ニューALにジョン・メイヤーが参加していると明かす「彼は次元が違う」

 サム・スミスが、ニュー・シングル「ラヴ・ミー・モア」をミュージック・ビデオと共にリリースした。長年のコラボレーターである音楽プロデューサーのジミー・ネイプスとスターゲイトと再タッグを組んだ「ラヴ・ミー・モア」は、自分自身の再発見と幸福の旅に出るサムの心情を率直に内省した曲になっている。ミュージック・ビデオは、過去にサムの「トゥー・グッド・アット・グッバイズ ~さよならに慣れすぎて」や「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」 (映画『007 スペクター』主題歌)を手がけたルーク・モナハンが監督。サム自身も共同監督として制作に参加したMVは、英ロンドンの中心を舞台にした“自身の解放と喜びの物語”となっている。

 サムは「ラヴ・ミー・モア」で、「自分自身ではなく、“あの人になれたらな”と思ったことはある? / 鏡を見ることは健康に良くないと感じながら / それでも自分を嫌いになりたくないと思う毎日 / でも最近は、前みたいには心が痛まないんだ / もしかしたら、自分自身を少しずつ好きになれてきているのかもしれない」と、自分自身を愛し、自分自身を肯定できるようになったことの喜びを楽曲を通して表現している。

サム・スミス、約1年半ぶりの新曲「ラヴ・ミー・モア」で自己愛を歌う

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ハリー・スタイルズの「アズ・イット・ワズ」が3週目の首位を獲得。4月16日付でNo.1デビューを飾った「アズ・イット・ワズ」は、翌23日付で2位にダウンしたが先週トップに再浮上し、今週通算3週目の首位を獲得した。4月23日付で「アズ・イット・ワズ」から首位の座を勝ち取ったジャック・ハーロウの「ファースト・クラス」は、先週に続き今週も2位をキープ。他にも、3位のグラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」、4位のラトー「ビッグ・エナジー」、5位のイマジン・ドラゴンズ&J.I.D「エネミー」がそれぞれ同位をキープしていて、TOP5は先週と同タイトルがランクインする結果となった。

 6位も先週に続きジャスティン・ビーバー&ザ・キッド・ラロイの「ステイ」が同位をキープ。7位には、先週の8位からドージャ・キャットの「ウーマン」が上昇し、最高位を更新した。先週10位にダウンしたジャスティン・ビーバーの「ゴースト」は8位に再浮上。コダック・ブラックの「スーパー・グレムリン」は9位をキープして、10位にはリル・ナズ・Xの「ザッツ・ホワット・アイ・ウォント」が先週の11位から上昇し、再TOP10入りを果たした。

【米ビルボード・ソング・チャート】ハリー・スタイルズ「アズ・イット・ワズ」通算3週目の首位獲得

 そして、アルバム・チャートでは、プシャ・Tの新作『It’s Almost Dry』が1位に初登場した。『It’s Almost Dry』は、2018年にリリースした前作『Daytona』から4年ぶり、4作目のスタジオ・アルバムで、TOP10入りは最高3位を記録したその『Daytona』と、2013年のデビュー・アルバム『My Name Is My Name』(最高4位)を含む3作目、首位獲得は意外にも自身初の快挙となる。

 12曲以下で1位を獲得したラップ・アルバムは、昨年の5月29日付でNo.1デビューを飾ったJ.コールの『The Off-Season』以来、約1年ぶり。2022年に首位を獲得したアルバムのうち、『It’s Almost Dry』よりもトラック数が少なかったのは4月2日付で1位に初登場したStray Kidsの『Oddinary』で全7曲。それ以前に12曲以下で1位を獲得したのは、2021年12月4日付から2022年1月8日付まで6週をマークしたアデルの『30』(全12曲)だった。

 また、8位には、米テネシー州ナッシュビル出身のカントリー・シンガー=ジェイソン・アルディーンの新作『ジョージア』が初登場している。本作は、昨年の11月27日付で同8位にデビューした前作『メーコン』の続編で、TOP10には2007年に最高4位を記録した『リレントレス』から10作連続のランクインを果たしている。

【米ビルボード・アルバム・チャート】プシャ・T自身初首位、ジェイソン・アルディーン初登場8位

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