柴田淳、満員となった渋谷Bunkamuraオーチャードホールで全国ツアーに幕

2013年7月27日 / 17:00

シンガーソングライターの柴田淳が、昨年リリースした自身初のカバーアルバム『COVER 70’s』と今年リリースしたオリジナルアルバム『あなたと見た夢 君のいない朝』を引っ提げたコンサートツアー「柴田淳 CONCERT TOUR 2013 月夜PARTY vol.4」の最終公演を、7月25日に東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて行った。



柴田淳がリリースしたカバーアルバム『COVER 70’s』。今作のヒット覚めやらぬまま、最新アルバムをリリースしての今ツアーは、ファンの期待も高く、最終日のこの日もチケット即日完売で会場を満席に埋め尽くした。

東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールで行われたこの日のステージは、あまりにストレートでリリース当初から話題を生み、今尚多くのファンから支持されている2007年のシングル「HIROMI」からスタート。淡い色遣いのドレスに身を包み登場した柴田が歌い始めると、満員の客席からは大きな拍手が沸き起こった。
そして早速、「雲海」、「ノマド」となど最新オリジナルアルバム収録曲を初披露。柴田のジャジーな曲では定番の「かなわない」の後には、カバーアルバムから「スカイレストラン」を初披露し、大人な雰囲気で会場を包み込む。

MCでは、埼玉・宮城・福岡・大阪・名古屋・そして東京と全国を廻って来た今回のツアーに想いを馳せ、”今日でツアーは最後なので、一曲ずつ終わりに近づいているんだなぁ…と思うと寂しい気持ちでいっぱいですが、最後まで笑って歌い切りたいなと思います”と笑顔を見せた。彼女自身が泣きながら作った曲と語り、彼女の切ない表情をワンカットで撮影したミュージックビデオでも話題を呼んだ、最新オリジナルアルバムのリード曲「あなたの手」へ。そのままカバーアルバム収録曲「青春の影」を歌い切ると、いったん袖へ。

今ツアーのバンドマスターである坂本昌之を除く全員がインストゥルメンタルバンドC.C.Kingのメンバーだったことから、ここで彼らの一曲を披露。柴田不在のステージを、瞬く間に彼らの世界へと誘い、もうひとつのコンサートを味わっているのではと思うほどのパワー溢れるサウンドとカラーで、満席の客席を盛り立てる。

漆黒のドレスを纏って再登場すると、「異邦人」、「みずいろの雨」、「飛んでイスタンブール」、「東京」、「あなた」と、カバーアルバム収録曲をメドレーで披露。色っぽい!と飛び出したファンの声に、”ありがとうございます。もうそろそろ、色気も出ないといけない年ですからね(笑)”とはにかんだ表情をのぞかせた。

“私自身が一番興奮して、一番楽しんでいるかも”と、夢の共演を果たしたというバンドメンバーを紹介。数々のビッグアーティストのサポートを務めるC.C.KINGのメンバー(松原秀樹(B)、田中義人(G)、森俊之(Key)、玉田豊夢(Dr))と、初期の柴田のプロデュースを手掛け、柴田淳の世界観を一緒に作ってくれたというバンドマスター・坂本昌之(Piano)等を、ツアー中のエピソードを交えながら丁寧に紹介し、感謝の言葉を述べた後は、

“今回はじめて私のコンサートにお越し頂いた方もたくさんいらっしゃるということで、ここからは、柴田淳のスタンダードをお見せ出来ればと思います”と前置きし、「紅蓮の月」、「月光浴」、「青の時間」と、その言葉通り、自身の代表曲でもある楽曲をパフォーマンス。ラストは彼女が”このメンバーでどうしても演奏したかった”と語るロックバラード「雨」と、アカペラで歌い出すという、オリジナルとはまた別のアプローチで客席を一気に引き込み、オーチャードホールに彼女の声だけが凛と響き渡る「道」を印象的に披露し、本編は終了した。アンコールでは、ファンからのリクエストにアカペラで答えるという恒例のファンサービスも。最後は、森俊之(Key)からのリクエストという彼女の人気曲「片想い」、最新アルバム『あなたと見た夢 君のいない朝』のラストを飾る「キャッチボール」の2曲を歌い上げ、鳴り止まぬ拍手とともに客席が一斉に立ち上がった。

渋谷Bunkamuraオーチャードホールの満席のスタンディングオベーションで、全7公演に渡るコンサートツアーの幕を閉じた。

【セットリスト】
1. HIROMI 

2. 雲海

3. ノマド

4. かなわない

5. スカイレストラン

6. あなたの手

7. 青春の影~100Meters ※C.C.KING(with坂本)~

8. カバーメドレー (異邦人~みずいろの雨~飛んでイスタンブール~東京~あなた)

9. 紅蓮の月 

10. 月光浴

11. 青の時間

12. 恋人よ

13. 雨

14. 道                      

<ENCORE>

1. 片想い

2. キャッチボール


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