カニエ【グラミー賞】出演とりやめ、比大統領選集会でアリアナの曲を合唱、マイリー搭乗の飛行機に落雷：今週の洋楽まとめニュース

　今週の洋楽まとめニュースは、カニエ・ウェストに関する話題から。【第64回グラミー賞】で予定されていたカニエ・ウェストのパフォーマンスが、彼の“ネット上での懸念すべき行動”が理由で、取りやめになったことが明らかになった。現地時間2022年3月18日の夜、カニエが【グラミー賞】出演者のラインナップから外されたことを知らせる電話を受けた報道が同日に出ており、米ハリウッド・リポーターは彼の代理人に事実確認を行うことができたとのこと。

　このニュースは、3月16日にカニエが米TV局コメディ・セントラルの『ザ・デイリー・ショー』の司会者トレバー・ノアを中傷するインスタグラム投稿を行い、一時的に利用停止扱いになったことに続くものだ。3月15日に放送された『ザ・デイリー・ショー』のひとコマで、トレバーはカニエの元妻キム・カーダシアンと現在の恋人である米国民的番組『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演するピート・デヴィッドソンの両方に対するカニエのオンライン上での執着と嫌がらせを取り上げ、“見ていて恐ろしい”と見解を述べていた。これに対して、カニエは前述の不適切な投稿で反応したという流れだ。

カニエ・ウェスト、発表前の【グラミー賞】パフォーマンスが“ネット上での懸念すべき行動”を理由に取りやめに

　3月20日、フィリピンの大統領選に立候補している現副大統領のレニー・ロブレド候補とその副大統領候補のフランシス・パンギリナン上院議員のための選挙集会に多くの人々が集結。この集会の途中、マニラ首都圏に位置するパシッグのエメラルド・アベニューを埋め尽くした二人の支持者たちが、アリアナ・グランデによる2014年のヒット曲「ブレイク・フリー」を大合唱する一幕があった。

　この模様はSNS上ですぐさま拡散され、アリアナ本人の目にも止まることとなった。アリアナは、群衆が「ブレイク・フリー」を大声で歌う様子を頭上から捉えた動画を自身のインスタグラム・ストーリーズでシェアすると、「これが本当だって信じられない」と目を潤ませる絵文字を複数添え、「言葉で表現できる以上に愛しています」と続けた。地元紙インクアイアーによると、今回の集会には13万7,000人が参加したとみられている。

アリアナ・グランデ、比大統領選集会に集まった群衆が「ブレイク・フリー」を歌う様子に感激
　
　マイリー・サイラスが、出演予定だった南米パラグアイのフェスティバルに向かう途中、搭乗していた飛行機が落雷に遭い緊急着陸する事態に見舞われた。彼女はその後、乗っていた飛行機の窓から見える雷の画像をSNSに投稿しながら無事をファンに報告した。「アスンシオンへのフライトのことを聞いて心配してくれたファンやそのほかの方々へ。私たちの飛行機は予期せぬ大嵐に巻き込まれ、雷に打たれてしまいました。緊急着陸をし、一緒に旅をしていたスタッフ、バンド、友人、そして家族は皆無事でした」と彼女は綴っている。しばらくして彼女は、飛行機の胴体部の小さな傷とその周囲の焼け跡の画像を投稿し、「残念ながらパラグアイに飛ぶことはできませんでした [割れたハートの絵文字]。I LOVE YOU」と書き込んだ。

マイリー・サイラス、飛行機が落雷により緊急着陸後ファンに無事を報告

　さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」が3週目の首位をキープした。チャートに初登場してから59週（約1年9か月）を経て3月12日付で1位に到達し、今週で3週目を迎えた同曲。ランクイン総週は61週に更新され、ポスト・マローンの「サークルズ」と並ぶ歴代5番目のロングラン記録を達成した。Hot 100の集計が始まった1958年8月以降、1位を獲得したタイトルが60週を超えたのは7曲のみで、61週目に更新した今週の時点で1位にランクインしている「ヒート・ウェイヴス」は、2か月以内に2位の「パーティー・ロック・アンセム」を上回る可能性が高い。

　2位には、ジャスティン・ビーバー＆ザ・キッド・ラロイの「ステイ」が先週の5位から再浮上している。同曲は約8か月間TOP10にランクインし続けていて、通算記録を36週目に更新している。8位には、先週12位にランクインしていたイマジン・ドラゴンズとJ.I.Dのコラボレーション・シングル「エネミー」がランクインしている。

【米ビルボード・ソング・チャート】グラス・アニマルズ「ヒート・ウェイヴス」3週連続No.1、イマジン・ドラゴンズ＆J.I.DがTOP10入り

　そしてアルバム・チャートでは、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー、リル・ダークの『7220』が『ミラベルと魔法だらけの家』を破りNo.1デビューを果たした。『7220』は、2020年12月にリリースした前作『The Voice』から1年3か月ぶりの新作で、首位獲得は昨年6月のリル・ベイビーとのコラボレーション・アルバム『The Voice of the Heroes』に続く2作目、ソロとしては初のNo.1タイトルを獲得した。TOP10には、5作目のランクインとなる。

　2位には、スウェーデンのロック・バンド＝ゴーストの新作『インペラ』が初登場。同作は、【グラミー賞】にノミネートされた前作『プレクウェル』（2018年）から約4年ぶり、通算5枚目のスタジオ・アルバムで、最高位と週間ユニットいずれも、その『プレクウェル』が記録した3位、66,000ユニットを上回る最高値を更新した。

　先週まで8週連続（通算9週）の首位を独占していた『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックは、新作の登場により今週3位にダウンとなった。また、英イングランド・ハンプシャー州出身のポップ・シンガー＝レックス・オレンジ・カウンティの『フー・ケアーズ？』が5位に初登場し、2作連続でのTOP10入りを果たした。

【米ビルボード・アルバム・チャート】リル・ダーク初登場1位、ゴースト／レックス・オレンジ・カウンティがTOP5デビュー

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