鬼龍院翔、『ヒトカラフェス Vol.2』でゴールデンボンバーの新曲「マリアの肝臓」を生歌で初披露

2022年2月15日 / 12:00

『ヒトカラフェス with 鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)supported byショウワ』 (okmusic UP's)

ラジオDJやまだひさしとゴールデンボンバーの鬼龍院翔(Vo)が主催する『ヒトカラフェス with 鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)supported byショウワ』のVol.2が、2月13日に行なわれた。同イベントはコロナ禍で苦境に立たされたカラオケ業界を応援したいという両名の想いのもとに立ち上げられた企画で、鬼龍院とゲストがJOYSOUNDのカラオケルームで歌う姿(つまり、“ヒトカラ”をしている様子)をライヴビューイングで全国各地のJOYSOUNDカラオケルームに届けるというもの。JOYSOUNDが配信するさまざまな映像コンテンツをカラオケルームで視聴するという新たなサービス『みるハコ』を活用することで、同イベントは実現可能となった。

2021年3月28日に開催された『ヒトカラフェス』は豪華な顔ぶれがさまざまな楽曲を歌唱する貴重な姿を見れることが好評を博し、晴れて第2回が行なわれる運びとなった。今回の“Vol.2”も前回と同じくSHIN(ex ViViD)と団長(NoGoD)をゲストに迎えて、都内某所のカラオケ店舗から発信。多数のリスナーがチケットを購入し、カラオケ業界はもとよりミュージックシーン全体が注目するイベントとなったことは言うまでもない。
指定されたJOYSOUND店のカラオケルームに出向いて開演を待っていると室内に設置された大きなモニターに無人のカラオケルームが映り、イベントの始まりを告げるやまだの声が流れた。続いて、無人だったカラオケルームに鬼龍院が姿を表し、「カラオケの文化を守る! 鬼龍院です!」と挨拶。鬼龍院は普段から歌の練習にカラオケを使用しているということや今日はゴールデンボンバーの新曲「マリアの肝臓」の生歌を本邦初披露するといったことをやまだと話しつつホットウーロン茶をオーダー。「本当は白湯が一番いいんですけど」と笑顔で話す姿からは、彼がリラックスしていることが見て取れた。
その後、歌唱が始まり、鬼龍院は「僕が知っている1番新しい曲です」という言葉とともにDISH//の「猫」を歌い上げる。気持ち良さそうに歌っていると店舗スタッフがドリンクを運んできてドギマギするという“カラオケあるある”が笑いを誘う。そんなアクシデントにもメゲることなく、鬼龍院は彼ならではのイケメン・ヴォイスで楽しませてくれた。
続けてGLAYの「Winter, again」やイルカの「なごり雪」、彼がヒプノシスマイクに提供した「パーティーを止めないで」などを相次いで歌唱。それぞれの楽曲に合わせてテイストを変えつつ自身の解釈で歌う辺りはさすがのひと言で、彼のシンガーとしてのスキルの高さを改めて感じることができた。
続いて、ゲストのSHINが登場。「離れた場所にいるけど、一緒にいる気分になりますね」と挨拶したあと、早速という感じでViViDの「光-HIKARI-」を披露。『ヒトカラフェス』はトークの合間にそれぞれが歌う構成なのかなと思っていたが完全に“歌重視”で、話をしている時間よりも歌っている時間が圧倒的に多い。そのためテンポが非常にいいし、いろいろな曲を聴けるので観飽きることがない。それも『ヒトカラフェス』が人気を得ている大きな理由のひとつなのは間違いないだろう。

「光-HIKARI-」を歌い終わったSHINは「自分の曲をカラオケで歌うというのは、なかなかないじゃないですか。ひとりカラオケの良さを活かして歌ってみました」と笑顔でコメント。当日はバレンタイン・イブということで鬼龍院から贈られた“友チョコ”に喜ぶ姿も見せながらKing Gnuの「一途」やJanne Da Arcの「桜」、「堂珍(嘉邦)さんに憧れて歌うようになった」という言葉とともに鬼龍院とのデュエットでCHEMISTRYの「PIECES OF A DREAM」などを歌ってくれた。安定したピッチとリズムの良さ、表現力に富んだSHINの歌声は本当に魅力的だし、終始楽しそうに歌っている姿も実にいい。カラオケルームは笑顔が生まれる場所だなと思わずにいられなかった。
その後は鬼龍院が「『みるハコ』で観ているみなさんとデュエットできる曲を歌います」と告げて鈴木雅之&菊池桃子の「渋谷で5時」を歌唱。続けて、ツインヴォーカル楽曲の代表格のひとつ、CHAGE and ASKAの「LOVE SONG」が届けれられた。鬼龍院は飛鳥のパートを歌い、マシンがCHAGEのパートを担うわけだが、CHAGEのパートの音量がなぜか異様に大きい。鬼龍院が「これ、機械の調子が悪いんじゃないかな?」と呟く中、モニターの画面にCHAGEのパートを熱唱する団長の姿が……。意表を突く彼の登場に、視聴しているリスナーの気持ちが一層高まったことは想像に難くない。
団長は「『ヒトカラフェス』が楽しくて仕方ない!」と話したあと、鬼龍院から贈られたビックリマンチョコ・ガンダムバージョンに入っていたカードが“シャア&セーラ”というレア物だったことに狂喜。いや〜、団長さんが加わると、本当に場が賑やかになりますね(笑)。そんな団長はAdoの「うっせぇわ」、SHINが歌うのを聴いて歌いたくなったというJanne Da Arcの「桜」(歌唱後には「おじさんは真っ直ぐ歌うタイプです」とコメント)、X JAPANの「DAHLIA」などを熱唱した。彼の情熱的かつエモーショナルなヴォーカルは聴き応えがあるし、何よりも声量の大きさに圧倒される。メタル系シンガー直系の力強い歌声で楽しませてくれた後、団長は「えっ、もう終わりなの? もっと歌いたいんだけど」と名残を惜しみながら退場。鬼龍院、SHINと同じく、団長も本当に歌うのが好きなんだな…ということを強く感じさせた。
再びひとりに戻った鬼龍院はゴールデンボンバーの新曲「マリアの肝臓」を披露した。「カラオケでこういう曲が入っているといいなと思って作った曲です」という同曲はシリアスに歌うメインヴォーカルにたくさんの合いの手がチャチャを入れるというアイディアを用いたメロディアス&アッパーなナンバー。確かににカラオケで歌うと盛り上がることは確実だし、今後のライヴで演奏されるのも楽しみだ。
その後はB’zの「愛のバクダン」やL’Arc~en~Cielの「flower」、平井 堅(!)の「瞳を閉じて」などを相次いで歌唱。耳に馴染みのある楽曲を鬼龍院が彼のスタイルで歌うというレアなシーンの連続に“ググッ”と惹き寄せられた。そして、最後に「カラオケ最高!」という言葉とともにゴールデンボンバーの「女々しくて」が届けられた。それまで座っていた鬼龍院は立ち上がって歌い、さらに途中からSHINと団長も歌唱に参加。締め括りに相応しい盛大な盛り上がりを見せて、イベントは幕を降ろした。
初めて体感した『ヒトカラフェス with 鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)supported byショウワ』は観応えがあって、アッという間に時間が過ぎていった。内容の良さに加えてJOYSOUNDの『みるハコ』は音響、映像ともに驚くほどクリアで、実際に鬼龍院達と一緒にカラオケに来ているような感覚を味わえたのが実に良かった。各地のカラオケルームで視聴したリスナーも楽しい時間を過ごせたことは確実なので、今後の開催も大いに期待したい。

もうひとつ、今回のイベントに参加して、カラオケルームの居心地の良さを再確認することができた。しっかりとしたテーブルとソファがあり、プライベート感の高いカラオケルームは本当に魅力的で、カラオケ以外の目的で使用している人が多いことも頷ける。そんな素敵な空間を生み出し、低価格で提供してくれているカラオケ業界にはあらためて大きな拍手を贈りたい。同時に、1日も早くパンデミックが収束して、カラオケルームが再び大勢の人で溢れ返るようになることを強く願う。
最後に『ヒトカラフェス with 鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)supported byショウワ』を終えた鬼龍院が語った言葉を紹介しよう。

「好きな曲を大声で歌うというシンプルなことで絶対に楽しくなるんだなということを改めて感じました。カラオケは身近にあるストレス発散として一番手っ取り早いんじゃないかなと思う。それに、今日「マリアの肝臓」で自分達の音源と聴き比べた感じだと、JOYSOUNDさんの音響はかなりリアルですね。JOYSOUNDさんはカラオケでも迫力のあるサウンドを味わえます。

 イベントをしながら視聴してくださっているみなさんのコメントを見ていたんですけど、とても楽しかったというコメントをたくさんいただいて、やって良かったです。僕はカラオケには本当に助けられてきているんです、いろんな意味で。ありがたい文化です、カラオケは。みなさんカラオケにいく機会が減ってしまったと思いますが、やっぱり楽しいので、対策をした上で、ぜひカラオケに行ってほしいです!」

text by 村上孝之


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