BTSによる人種差別反対のメッセージ、2021年に最もリツイートされた投稿に

2021年12月13日 / 15:10

 2021年に最もリツイートされたツイートは、BTSが#StopAsianHateとフォロワーに呼びかけたものだったことが明らかになった。

 2021年12月9日にTwitterが発表したところによると、BTSが今年3月29日にツイートした、韓国語と英語で綴られた人種差別に反対するメッセージが、2021年に100万回以上リツイートされた。#BTSが一番人気のハッシュタグでもあった。

 このメッセージで彼らは、「アジア人として差別を受けたときのことを思い出します。理由もなく罵声を浴びせられたり、容姿を馬鹿にされたりしたこともありました。なぜアジア人が英語を話すのかと聞かれたこともあります」と綴り、「私たち自身の経験は、この数週間に起きた出来事に比べれば、取るに足らないものです」、「私たちは人種差別に反対します。私たちは暴力を非難します」、「あなたも、私も、私たちも、尊重される権利があります。一緒に立ち向かいます」などと宣言していた。

 BTSによるこのエモーショナルなツイートは、米国のドナルド・トランプ前大統領が新型コロナウイルスを“チャイナ・ウイルス”や“チャイニーズ・ウイルス”、“kung flu”(カンフーとインフルエンザをかけた造語)などと繰り返し呼んだ影響で、アジア系アメリカ人に対する暴力が各地で増加する中で投稿された。3月16日に米ジョージア州で発生した連続銃撃事件では8人が死亡し、そのうち6人がアジア系だった。

 2020年にBTSは、所属事務所Big Hit Entertainment(現HYBE)と共に、Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/BLM、黒人の命は重要)支援に100万ドル(約1億円)を寄付している。BTSの寄付が報じられると、感銘を受けたARMYがSNSで決起し、24時間以内に同額を関連団体に募金した。

 寄付の理由について、当時米誌バラエティとのインタビューで、メンバーのJINがグループの思いを代弁していた。彼は、「海外に行ったときとか、またはほかの状況で、僕らだって偏見にさらされたことがあります。偏見は許容されるべきではないと感じています。本当に存在する意味がない」と述べ、「僕たちは寄付なり、ほかの何かでも、支援するために何かできることはないかと話し合いました。偏見を軽減すべく、何かできることがないかと想像するところから会話が始まったのです」と説明していた。


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