おススメのメロディックパンク5選

2021年10月25日 / 18:00

おススメのメロディックパンク5選 (okmusic UP's)

90年代を駆け抜けたHi-STANDARD(※2011年の『AIR JAM』で復活)の活躍により、ここ日本で独自の発展を遂げたメロディックパンクというジャンル。今や日本の音楽シーンも様々なタイプのバンドが現れ、英語詞にこだわったパンクサウンドを掲げるバンドは少なくなっているのが現状だ。だからこそ、他のバンドとは一線を画す無二の個性・オリジナリティーを放っていると言ってもいいだろう。ここではメロディックパンクの入口となるお薦めバンド・楽曲を紹介したい。ハイスタはもはやレジェンド枠のため、あえて外しています。
「So Beautiful」(’21) /Dizzy Sunfist

いやま(Ba&Cho)卒業のラストライヴが10月15日に渋谷クアトロで行なわれた。このライヴを観終えて、日が経つにつれ、あの日の模様が何度もフラッシュバックする。あやぺた(Vo&Gu)はライヴ中に何度も大粒の涙を頬から流し、“ウチが一番寂しいねんから!”と訴え、いやまに対する感謝の気持ちを述べていた。一曲一曲、この3人でプレイするのが最後になるんだ、という気持ちのこもったライヴを展開。筆者もライヴを観ながら涙を抑えることができないほど感動した。そして、10月27日にニューアルバム『DIZZY LAND-To Infinity&Beyond-』も発表。これがまた最高傑作と言える出来栄えで、この曲もいやま卒業ライヴで披露されたものの、ライヴで俄然映える名曲であった。ぜひMVもチェックしてほしい。
「No.13」(’03)/ELLEGARDEN

先頃、ELLEGARDEN、マキシマム ザ ホルモン、10-FEETという豪華3組によるツアー『Reunion TOUR 2021〜Eat music in the same LIVE HOUSE〜』の開催を発表(12月に計6公演)。コロナ禍でライヴハウスに足を遠のいた人たちと、またライヴハウスで再会したいという思いが込められているようで、チケット争奪戦になることは必至だろう。そして、ELLEGARDENの話に移りたいのだが、彼らの場合は名曲が多すぎて、人によって好きな曲は分かれるかもしれない。ここでは彼らの人気を決定づけ、ポップパンクへと舵を切ったこの曲を取り上げたい。もともと英語に堪能なヴォーカリストゆえに海外のパンクバンドと比較しても遜色のないクオリティーで、キャッチーな曲調も相まって、メロディック/ポップパンク入門にはぴったりの楽曲だ。
「Try My Luck」(’06)/dustbox

メロディック界のハイトーンヴォイスと言えば、真っ先に浮かぶのはdustboxのSUGA(Vo&Gu)だろう。あれだけギターを弾き倒しながら、器用に歌いこなせるミュージシャンはそういない。激しい演奏に埋もれることなく、透明度の高い美声を響かせ、ハイスタ以降のメロディックシーンを牽引してきたバンドと言っても過言ではない。実際にdustboxから影響を受けた、という後続バンドは数多い。この曲はライヴで必ずプレイされる代表曲であり、メタリックなギターリフと2ビートを用いた無敵の疾走ナンバー。これぞメロディック!と快哉を叫びたくなる一曲だ。
「START」(’03)/locofrank

大阪発の3ピースバンドで2020年5月に横川(Dr)をサポートに迎え、精力的に活動中。ここで取り上げたいのは彼らが2003年に出した1stミニアルバム『Starting AGE』の冒頭を飾る「START」である。locofrankと言えば、この曲と言えるほどの名刺的なナンバーだ。歌始まりのイントロから聴く者を惹きつけ、曲名を叫ぶサビのインパクトは抜群だ。一瞬で天に上ってしまうような高揚感に包まれてしまう。今なおライヴでも重要な楽曲となっており、ここぞ!という場面でプレイされ、観客を狂乱させる必殺曲である。
「MOVE ON」(’21)/Northern19

2019年にオリジナルメンバーの井村(Ba&Vo)が脱退、代わりに敦賀(Ba)を迎えた彼ら。今年7月に出た3曲入りの最新ニューシングル「GOODBYE CRUEL WORLD」があまりにも素晴らしかったため、ここで強力にプッシュしたい。Northern19はdustbox同様にメタルの要素をパンクに落とし込むことが得意で、この曲はまさにブラストビートを大胆に持ち込んだアグレッシヴな楽曲。とはいえ、歌やメロディは親しみやすく、キャッチーかつヘヴィに攻めたバランス感も特筆すべきところ。早くライヴで聴きたいアンセム曲と言えるだろう。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。


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