現地時間2021年8月29日、カニエ・ウェストが米アトランタで開催した1回目のリリース・イベントから約1か月遅れて、待望の10thスタジオ・アルバム『Donda』をストリーミング・サービスで解禁した。
本アルバムはもともと7月23日にグッド・ミュージックとデフ・ジャム・レコーディングスから発売される予定だったが、何度もリリースが延期されていた。2007年に58歳で亡くなったカニエの母の名前にちなんでつけられた『Donda』は、2019年10月にリリースされ米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得した『ジーザス・イズ・キング』以来、約2年ぶりのアルバムとなる。
カニエは、米アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムで2回のリスニング・イベントを行った後、現地時間8月26日に米シカゴのソルジャー・フィールドで3回目のリスニング・イベントを行った。さらに、ジェイ・Z、リル・ベイビー、ロディ・リッチ、ベイビー・キームとのコラボレーションが話題になった1回目の同アルバムのリスニング・イベントが成功を収めたことをうけて、米アトランタ市が7月22日をカニエ・ウェストの日にすると宣言したことが報じられた。
アメリカの陸上短距離走者であるシャカリ・リチャードソンが出演するBeats by DreのCMで、初めてアルバム『Donda』からの新曲がお披露目された。1分間のCMには、カニエ自身がスコアと編集を行った新曲「No Child Left Behind」がフィーチャーされ、ゴスペル調の同曲は、ラッパーのヴォリーのヴォーカルで始まる。シャカリ・リチャードソンは、同じく『Donda』に収録されているドクター・ドレとのコラボ曲「Run to Glory」が起用された2本目のBeats by DreのCMにも出演している。