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花*花、ニューALリリース記念ライブ開催、10月から全国ツアー開催決定

 花*花が、真夏日の7月24日に大阪の西天満にあるザ・フェニックスホールにてニューアルバム『52R45(ゴー・トゥー・アール・フォーティーファイブ)』のリリース記念ライブを行った。

 ライブとしては今年4月17日にビルボードライブ横浜で行ったデビュー20周年記念ライブのファイナル公演から約3ヶ月ぶり。会場のキャパシティの半数の座席で感染対策を徹底した上で実施された。

 ライブはニューアルバムからの軽快なR&Bナンバー「新しい今日」でスタート。「みなさん今日は声を出せないので、強めに手を叩いてもらったり、優しめに手を叩いてもらったり、全体的に手を叩いていただく感じで(笑)盛り上がっていきましょう」2曲目は2001年のシングル「やっぱり!」。当時のアイスキャンディーのCMソングでもある夏らしい爽快なナンバーだ。

 昨年7月に20周年記念ライブをここザ・フェニックスホールで行う予定だったが、コロナ禍のため、他会場に場所を移して配信ライブに切り替えて実施されたことを踏まえ、「今回はそのフェニックスホールにやっとみんなで集まれたので、客電上げてみなさん一人一人とゆっくりお話ししたい気分です。かんぱーい!」と昨年のデビュー20周年記念曲「乾杯のうた」を賑やかに披露した。

 ライブ中盤ではサザンオールスターズの「真夏の果実」をカバー。「四六時中も好きと言って~」というサビの部分を花*花らしい爽やかな2声コーラスで聴かせ、真夏の木陰のそよ風を感じさせてくれた。

 「世界中でお家の中に居なきゃいけないとか、会いたい人に会えないような状況の中で、家庭菜園とか新しい楽器を始めるとか楽しいことを見つけたりもしながらステイホームで過ごしてきました。20周年ライブも含めて配信ライブもたくさんやりました。さあ、花*花2020は今日が開幕です!」と語り、ステイホーム中に作ったニューアルバム収録曲「happy」を披露した。自分のさりげない日常生活の中にある小さな幸せを歌った曲だ。

 今日のライブは2台のキーボードと2人の声というシンプルな編成。続いて披露したのは、2人が交互にボーカルをとる「小さい箱」。花*花が歌い続ける意味と意思を力強く歌ったバラードだ。

 短いピアノのインタールードの後、絡み合う美しい2本のピアノに先導されて優しく歌い始めたのは2000年の大ヒットナンバー「さよなら 大好きな人」。7月3日に日本テレビ『THE MUSIC DAY』の生放送で披露し、日本中を感動させたのも記憶に新しい。そして、メドレーのように続けて演奏されたのはボブ・ディランのカバー「I shall be released」。例えば愛する人を失うような、自分の力が及ばない辛いことを乗り越え、人生をまた一歩踏み出す力強さを感じさせてくれる2曲だった。

 こじまのゴスペル調のフェイクと、おののブルージーなピアノのイントロに乗せたMC「今日はみんなに会えて、あ~よかった!」とスタートした「あ~よかった」で会場の手拍子はマックス状態に。

 そして、そのゴスペル調の流れにのって次に披露されたのは「ずっと一緒に」。関西ではMBS「ちちんぷいぷい」の番組スタート当初のテーマソングとして知らない人はいない名曲。「2人で笑って笑って、しわくちゃのおじいちゃんとおばあちゃんになろう」と歌う、こんな荒んだ時代の心に沁みるバラードだ。

 「いろんなことで立ち止まったり、戻ったりしながらも少しずつ前に進んで45歳になった今、誰かが言ってた『人生は旅』という言葉がスッと腑に落ちました。そんな今の気持ちを歌った歌です」と、本編最後にニューアルバムから「茜空テールランプ」を披露した。曲の途中で、ステージの背景のカーテンがゆっくり上がり、大阪の夕空の太陽が2人を照らした。

 アンコールでアルバムニューアルバムから「一番星」と2003年のアルバム『SOGNI DE SOGNI』から「good night honey」を披露し、ニューアルバムリリース記念ライブ全15曲を締め括った。

 花*花は今年10月から久しぶりの全国ツアーを行う。詳細はホームページにて発表される。

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