C SQUARED「踊れ! 踊れ! 踊れ!」1年3か月ぶりの有観客ライブ敢行! マイケル・ジャクソンをも彷彿させる唯一無二のバンドスタイル

2021年6月27日 / 18:00

 ダンスミュージックとバンドミュージックを融合させた音楽性(R&B、ジャズ、ヒップホップ、ハウス、ソウル、ロックなどのミクスチャー)でリスナーの体も心も踊らせるポップバンド、C SQUARED(シースクエアード)。新作『Stargazer』をリリースしたばかりの彼らが久々のライブを6月18日(金)下北沢Flowers Loftにて敢行した。

<1年3か月ぶりとなる待望のステージ「久しぶりの有観客ライブ」>

 フロントマン&コンポーザーのTomoya(vo)は、事前のインタビューで「コロナ禍になる前は週に2,3本のペースでライブがあったりして、ずっと走り続けていたので、急にパッと立ち止まることになった感覚だったんですよね。それによって僕は考える時間が増えたので、そこでいろいろ反省することもできましたし、自分的には成長できたと思っているんですよね。ただ、コロナ禍がめちゃくちゃ長かったんで、それによって結構病みまくって……。そうなると当然ながら体調も崩しちゃうので、まわりの尊敬する人たちに相談したりもしていたんですけど、全員回答はいっしょで「ライブできてないからじゃね? ライブしたら元通りになるよ」っていう。なので、6月18日の下北沢Flowers Loftでのライブは楽しみですね。めちゃくちゃ久しぶりの有観客ライブになるので」とコメント。この日のステージは会場に駆け付けたファンにとってはもちろん、メンバーにとっても1年3か月ぶりの待望の有観客ライブとなった。

<トラブルに見舞われるも……唯一無二のライブスタイルで圧倒>

 ゆえに彼らは1曲目「SO BAD」から音楽を奏でられる歓喜に満ちたソウルフルな演奏&ステージングを展開。Tomoyaが「踊れ! 踊れ! 踊れ!」と叫べばオーディエンスも自由に体を揺らし出し、夢を【Coachella】のステージと掲げるバンドに相応しい日本人離れしたグルーヴィンな空間を生み出していく。しかし、この日のライブはいくつかの不運に見舞われてしまう。ノンストップで生音のダンスミュージックを鳴らし続けてカタルシスに到達させる、それがC SQUAREDのライブ最大の醍醐味なのだが、機材トラブルでベースの音が鳴らなくなってしまったり、パソコンの故障で否応なしに長いインターバルを設けることになったりと、なかなか思い通りにライブを進行できなかった。それでもムードメイカーであるカト・シンがマイペースなMCで笑いを誘ったり、何度立ち止まっても自らを奮い立たせて全力で歌い奏でたりと、実にドラマティックなライブを展開していく。

 特にPCトラブルを乗り越えた「Stargazer」以降のパフォーマンスは目を見張るものがあった。ダンスミュージックを奏でるバンドはここ日本にも数多く、特に00年代後半からは大型フェスのメインステージを飾るダンスロックバンドが幾つも台頭してきた。しかし、C SQUAREDのライブスタイルはどのバンドとも違う。カト・シン(g)、Ken(b)、ユースケ・イスタンブール(dr)が生み出すブラックミュージックを貴重としたアーバンなサウンド&グルーヴの上で、幼い頃から聴いて育ったというマイケル・ジャクソンの影響も感じさせるハイクオリティなボーカル、そして子供の頃からダンサーとして育ったTomoyaだから体現できる、全力のダンスパフォーマンスでも魅了していくという、他に類を見ないバンドの在り方でもってオーディエンスを圧倒してみせた。この唯一無二のライブスタイルは、まだ彼らを知らない人にぜひとも体感してもらいたい。

◎C SQUARED@下北沢Flowers Loft終演後インタビュー

<4回ぐらい心が折れそうになりました(笑)>

--C SQUAREDのライブを今回初めて観させて頂いたのですが、あらゆるライブスタイルのバンドが出尽くしてきた中で、まだ他で目にしたことがないタイプのバンドがいたのかと興奮しています。ただ、メンバー的にはトラブルが相次いでメンタルを試されるライブでもあったのかなと。

Tomoya(vo):4回ぐらい心が折れそうになりました(笑)。ポキッ、ポキッ、ポキッて心の音が聞こえてきて、生まれて初めてライブ中に「帰ろうかな」と思いましたもん! まぁライブは生モノだからああいうトラブルはよくあるんですけど、あんなに立て続けにライブの流れが止まることになるとは思わなかったので。逆にレアなライブではありました。

Ken(b):コードが何故か有り得ないぐらい巻きついていて、ベースの音が止まっちゃったんですよね。ただ、あそこでカト・シンがMCで面白い感じにフォローしてくれたから助かったんですけど、その矢先に更なる試練が……1年3か月ぶりのライブで「今日はやってやる!」という気持ちでいたので、余計に悔しくはありました。間違いなく忘れられないライブにはなりましたね。もう二度と味わいたくはないですけど(笑)。

ユースケ・イスタンブール(dr):「Stargazer」はパソコンから流しているオケの上に演奏を被せていく感じなんですけど、僕が失敗したら全員ミスっちゃう場面なんですよね。で、リハーサル中にその音が止まってしまって、そのときはイヤモニの故障なのかなと思っていたんですけど、本番中に「あ、イヤモニじゃないわ。パソコン自体が潰れてんのか!」と気付いて。で、僕らのライブって基本的にぶっ通しなんですよ。その流れが止まっちゃうと当然モチベーションを下げることにもなっちゃうんですよね。今日もこちらは完全にぶっ通すつもりで仕上げてきていたので、さすがにあれだけ止まっちゃうと……ただ、今回はそれにムカついて逆に熱量上がっていたので、ドラムの音がいつもよりデカかったかもしれない(笑)。

カト・シン(g):マイナス部分に関してはみんなが話してくれた通りなんですけど、逆にプラス部分のところを挙げるとしたら、久しぶりにお客さんの目を見ながらライブが出来たので、そこは本当にうれしかったし、たのしかったですね。奏でた音に対して目の前で反応してもらえるのはやっぱり気持ち良いですね。

<ライブで寿命を削っている感覚がある。だから早く観に来てほしい>

--物語として考えれば、これもまたひとつのドラマだと思いますし、ネクストライブは絶対に観たい気持ちになっています。という訳で、これからのC SQUAREDに注目してほしい皆さんへメッセージを最後にお願いします。

カト・シン:いちばん伝えたいことは、僕らはライブバンドなので、音源を聴いてライブを観てもらって初めて「C SQUAREDを知ってもらえた」ということになると思うので、ぜひ一度ライブを観に来てほしいです。

Ken:新曲「Stargazer」がリリースされたばかりなので、そちらをぜひ聴いてもらいたいのと、今はとにかく次のライブがやりたくて仕方ないので(笑)、そちらも決まったらぜひ観に来てもらいたいです。

ユースケ・イスタンブール:今日はトラブルもあったんですけど、そういうのも含めてライブがいちばん「生きてるなぁ」って実感できるんですよね。コロナ禍でずっとライブがなかったから、今日はなおさら実感しました。ステージ上からいつも来てくれていたお客さんの顔も見えたりして、それは本当にうれしかったです。もちろん悔しい気持ちもあるんですけど、今日改めて「自分はライブする為に生きているんやなぁ」と実感したんで、やっぱりやって良かったです。

Tomoya:たしかに、生きている実感はありましたね。だからこそ早くリベンジライブがしたい。あと、僕は踊ったり、歌ったり、叫んだり、いろいろやるんで、結構ライブで寿命を削っている感覚があるんですよ。あと何回ぐらい今と変わらぬテンションでライブが出来るか分からないぐらい。なので、活きの良い魚じゃないですけど、活きの良いときのライブを観てほしいから、まだ僕らを知らない人には早く見つけてほしい。ヨレヨレになる前に観に来てほしいです(笑)。

Interviewe:平賀哲雄

◎ライブ【Re:Habilis】
2021年06月18日(金)下北沢Flowers Loft セットリスト:
01.SO BAD
02.GRIN
03.Back When You Were Mine
04.Something Special
05.Stargazer
06.Bayshore Route
07.CHEATER
08.NW2M

◎新曲「Stargazer」絶賛配信中
https://virginmusic.lnk.to/Stargazer


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