【米ビルボード・アルバム・チャート】ジャスティン・ビーバー首位返り咲き、デミ・ロヴァート/リル・ティージェイTOP5デビュー

2021年4月12日 / 11:20

 ジャスティン・ビーバーの『ジャスティス』が返り咲き、2週目の首位を獲得した今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
 
 4月3日付チャートでNo.1デビューした『ジャスティス』は、先週ロッド・ウェーブの新作『SoulFly』が1位に初登場したことで一旦その座を明け渡したが、ソング・チャート“Hot 100”で7曲目の首位を獲得した「ピーチズfeat.ダニエル・シーザー&ギヴィオン」の大ヒットと、6曲を追加したデラックス・エディションの効果もあり、今週首位に復帰した。
 
 週間ユニットは25%減少の75,000、アルバム・ストリーミング(SEA)が23%減少の67,000(8,944万再生)、アルバム・セールスも43%減少の6,000といずれのポイントも20%以上数字を落としている。ユニット数が減少しているのに順位が上昇するのは全体数が低いからで、1位から3位にランクダウンした『SoulFly』も、今週は48%減少の67,000までユニット数を落としている。  
 
 意外ではあるが、ジャスティン・ビーバーがアルバム・チャート“Billboard 200”で2週以上首位を獲得したのは、通算4週をマークした『マイ・ワールド2.0』(2010年)以来約11年ぶりで、その他に1位を獲得した6作はいずれも1週にとどまっている。
 
4週『マイ・ワールド2.0』(2010年)
1週『ネヴァー・セイ・ネヴァー』(2011年)
1週『アンダー・ザ・ミスルトウ』(2011年)
1週『ビリーヴ』(2012年)
1週『ビリーヴ~アコースティック』(2013年)
1週『パーパス』(2015年)
1週『チェンジズ』(2020年)
2週『ジャスティス』(2021年)
 
 惜しくもNo.1デビューを逃したが、デミ・ロヴァートの新作『ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル……ジ・アート・オブ・スターティング・オーヴァー』は2位に初登場し、デビュー・アルバムから7作連続のTOP5入りを果たした。
 
2位『ドント・フォーゲット』(2008年)
1位『ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン』(2009年)
4位『アンブロークン』(2011年)
3位『デミ』(2013年)
2位『コンフィデント』(2015年)
3位『テル・ミー・ユー・ラブ・ミー』(2017年)
2位『ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル……ジ・アート・オブ・スターティング・オーヴァー』(2021年)
 
 初動ユニットは『ジャスティス』と僅差の74,000で、そのうち38,000がアルバム・セールス、33,000がアルバム・ストリーミング(4,650万回)、トラックによるユニット(TEA)は2,000だった。パッケージには、サイン付きCDや異なるパッケージによるデラックス・エディションなど複数のバージョンがあり、それらの効果もあって今週最大のセールスを記録している。
 
 本作は、発売前週の3月23日に公開されたYouTubeのドキュメンタリー番組『Demi Lovato: Dancing with the Devil』と連動したアルバムで、全エピソードの総再生数が3,000万回を記録する反響を呼び、アルバムのヒットに繋げた。

 前述の『SoulFly』と4位に上昇したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(63,000)が続き、5位には米ニューヨーク出身の若手ラッパー=リル・ティージェイの新作『Destined 2 Win』が初登場。2019年リリースの1stアルバム『True 2 Myself』から1年半ぶり、2作目のスタジオ・アルバムで、最高5位を記録した前作に続き2作連続のTOP5入りを果たした。
 
 『Destined 2 Win』の初動ユニットは62,000で、そのうち58,000がアルバム・ストリーミング、アルバム・セールスはわずか3,000だった。週間再生数は8,614万回で、1位の『ジャスティス』に迫るストリーミングを記録している。本作からのシングル「Calling My Phone feat. 6LACK」は2月27日付チャート(Hot 100)で3位を記録し、自己最高位更新と初のTOP3入りを果たした。
 
 6位はザ・ウィークエンドの『ザ・ハイライツ』(43,000ユニット)、7位もポップ・スモークの『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』(37,000ユニット)がそれぞれ同位をキープし、先週4位にデビューしたキャリー・アンダーウッドのゴスペル・アルバム『My Savior』(35,000ユニット)は8位にダウン。デュア・リパの『フューチャー・ノスタルジア』(34,000ユニット)は9位で安定し、10位にはルーク・コムズの『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』(28,000ユニット)が先週の14位からTOP10復帰を果たしている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、4月16日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位 『ジャスティス』ジャスティン・ビーバー
2位『ダンシング・ウィズ・ザ・デヴィル……ジ・アート・オブ・スターティング・オーヴァー』デミ・ロヴァート
3位『SoulFly』ロッド・ウェーブ
4位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
5位『Destined 2 Win』リル・ティージェイ
6位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
7位『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』ポップ・スモーク
8位『My Savior』キャリー・アンダーウッド
9位『フューチャー・ノスタルジア』デュア・リパ
10位『ホワット・ユー・シー・イズ・ホワット・ユー・ゲット』ルーク・コムズ


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