今週の洋楽まとめニュースは、ケイティ・ペリーに関する話題から。現地時間2021年3月22日に放送された米オーディション番組『アメリカン・アイドル』のハリウッド・ウィーク・デュエット・エピソードで、出場者のカミーユ・ラムとアルシア・グレイスが、以前取り上げられた“わだかまり”を排除し、レスリー・ゴーアの「恋と涙の17才（原題: You Don’t Own Me）」で素晴らしいデュエットを披露した。審査員のケイティ・ペリーにとって、彼女たちのパフォーマンスはテイラー・スウィフトと不仲だった頃の自分自身を思い出させたようで、次のラウンドに進んだ二人に「あなたたちは、同じチームなのよ」と彼女は述べ、「そのことを忘れないで」と忠告した。2020年5月、ケイティは『アメリカン・アイドル』での「デイジーズ」のパフォーマンスに先駆けて、噂されていたテイラーとのコラボが5thスタジオ・アルバム『スマイル』に収録される可能性について触れていた。コラボのアイデアに前向きなのはケイティだけではなさそうだ。テイラーが再レコーディング中の『1989』に収録された「Bad Blood」はケイティのことを歌っていると推測されている。
ケイティ・ペリー、テイラー・スウィフトとのコラボの可能性を示唆
3月19日に7thスタジオ・アルバム『ケムトレイルズ・オーヴァー・ザ・カントリー・クラブ』を発売したばかりのラナ・デル・レイが、早くもニュー・アルバムのリリースを示唆した。最新作リリースの翌日となる現地時間3月20日、ラナは、ハーパーズ・バザー誌に掲載された自身に関する記事を揶揄しながら「このような寛大な記事をはじめ、私のキャリアが文化の盗用や家庭内暴力を美化をすることで築き上げられてきたものだと思い出させてくれることにありがとうと言いたいです」とインスタグラム・ストーリーズでシェアし、「6月1日にリリースされる私の次のアルバム“Rock Candy Sweet”で、引き続きそういった考えに異議を唱えます」と綴った。その後、彼女はインスタグラムに、再びニュー・アルバムのタイトルと発売日を投稿し、リリースを強調した。『ケムトレイルズ・オーヴァー・ザ・カントリー・クラブ』には、シングル「Let Me Love You Like a Woman」や「White Dress」が収録されている。彼女は、昨年詩集とスポークン・アルバムをリリースしたことでも話題となった。
ラナ・デル・レイ、今年2枚目のニュー・アルバム『Rock Candy Sweet』を6月にリリースか
サム・スミスが、最新アルバム『ラヴ・ゴーズ』リリース直後に自身初となるオンライン・ライブを英スタジオ、アビイ・ロードにて実施した際の音源が収録されたライブ・アルバム『ラヴ・ゴーズ（ライヴ・アット・アビイ・ロード・スタジオ）』が2021年3月19日にリリースされた。また、同アルバムにはシンディ・ローパーの名曲「タイム・アフター・タイム」のカバーも収録されており、その映像も公開された。アルバムの発売を記念して、サムはシンディ・ローパーとZoom上で会話を交わし、その映像を公開。サムは、自身のインスタグラムにて「先週、シンディ・ローパーと会話を交わせたことは、私にとってキャリアのハイライトでした。シンディの歌声と詩は私の人生のサウンドトラックなので、私の大好きな曲“タイム・アフター・タイム”について彼女と話すことができて、とても感動しました」とコメントしている。
サム・スミス、シンディ・ローパーとの対話映像を公開「とても感動した」
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、カーディ・Bの「Up」が自身5曲目の1位を獲得した。3月14日に開催された【第63回グラミー賞】でのパフォーマンスが反響を呼び、先週の6位から5ランクアップして首位に到達した「Up」。週間ストリーミングは2,270万再生で前週から若干減少しているが、セールスが96％増加の18,000、エアプレイも7％増加の3,490万回にそれぞれ上昇し、ランクアップに繋げた。これを受け、3月22日に“Hot 100”TOP10のグラフィックをインスタグラムに投稿した彼女は、「今日お昼寝する時に夢の中で神様が会いに来てほしいよ、足にキスして、どれだけ愛しているか伝えたいから！Yoooooo いろいろ最高だよ yoooooo。言葉にならない。本当はたくさん言葉があるけれど、全部タイプできない。ナンバーワン！」と、泣き笑いなどの絵文字を添えて綴っている。また、先日の【グラミー賞】パフォーマンスを、“子どもに悪影響”を及ぼすなどと批判し、彼女のことを“バビロンからの娼婦”などと呼んだ保守系論客や共和党の州知事候補者に対し、「1週間まるまるずっと私を攻撃しまくっていた異常な保守派にもありがとうって言うの忘れてたよ」とライブ配信で述べ、「おかげで【グラミー賞】パフォーマンス映像のアクセス量が増えたよ。“WAP”だけじゃなくて“Up”もストリーミングが増えたんだ」とコメントした。
【米ビルボード・ソング・チャート】カーディ・B「Up」がグラミー効果で首位浮上、自身5曲目のNo.1獲得
カーディ・B、「Up」の全米No.1獲得を受け“異常な”保守派に感謝「パフォーマンス映像のアクセス量が増えた」
そしてアルバム・チャートでは、モーガン・ウォレンの『デンジャラス：ザ・ダブル・アルバム』が10週目の首位をキープした。初登場から10週連続で首位を獲得したのは、1987年6月27日から9月5日までの11週を記録した、故ホイットニー・ヒューストンの『ホイットニーII』以来約34年ぶりで、男性アーティストでは1976年10月16日から1977年1月8日までの13週を記録した、スティーヴィー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』以来約44年ぶりの快挙。Billboard 200の集計がスタートした1956年3月以降、初登場から10週連続で1位を獲得したアルバムはこの3作のみとなっている。また、初登場からではなく10週連続で首位を獲得したアルバムとしては、2012年1月14日から3月17日までの同10週を記録したアデルの『21』（通算記録は24週）以来9年ぶりとなる。しかし、次週はジャスティン・ビーバーの新作『ジャスティス』にその座を奪われる可能性が高い。
【米ビルボード・アルバム・チャート】モーガン・ウォレン初登場から10週連続No.1、男性アーティストとしては約44年ぶりの快挙
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