Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/黒人の命は重要)運動が全米で加速する中、2020年8月23日に再び黒人男性が警察官に撃たれるという事件が、米ウィスコンシン州で発生した。事件の映像がSNSで拡散され、有名人を含む多くの人々が正義を求めて抗議の声を上げている。
トニー・エヴァース(Tony Evers)州知事によると、撃たれた男性の名前はジェイコブ・ブレイクで、SUVの運転席に乗り込もうとしたところ、背後から複数回発砲され、病院に運ばれたが重体が続いている。ブレイクは、8歳、5歳、3歳の子どもたちの目の前で撃たれた。
CNNによると、エヴァース州知事は声明で、「今夜、白昼堂々と、ジェイコブ・ブレイクが背中を複数回撃たれました。まだ全ての詳細は分かっていません。ですが、彼が警察官の手により撃たれた、怪我をさせられた、あるいは無慈悲に殺された初めての黒人男性または人ではないことははっきりと分かっています」とコメントした。
SNSでは多くのアーティストがこの事件の被害者への連帯を表明している。カミラ・カベロはTwitterに、「この男性と彼の家族のために祈っている。私たちは新しい世界を強く求める。私たちは変化を要求し、これらの警察官が逮捕されることを要求し、この政権が(この問題に)対処するくらいの思いやりと人類に対する関心があると分かるシグナルを要求する。#JusticeForJacobBlake」と投稿し、コモンはシンプルに、「Black. Lives. Matter.」とツイートし、別のツイートでは米作家ジェイムズ・ボールドウィンの写真と言葉を引用し、「“それをつけなければ生きていけないと恐れ、それをつけたままでは生きられないと分かっている仮面を、愛が外す”」と投稿した。
50セントは事件の映像に、「ありえない、どんな法執行だよこれ?この男性を、子どもたちの前で7回も背後から撃つなんて」と顔を押さえる絵文字などをつけて投稿した。また、エヴァース州知事のツイートを引用リツイートし、「おはようトニー・エヴァース。殺人未遂、背後から7発 SMH(shaking my head=首を降る、“信じられない”などの意味)子どもたちの前で」と綴った。