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バンドマンが手がけたアイドル・ソング5選

バンドマンが手がけたアイドル・ソング5選 (okmusic UP's)

今年のゴールデン・ウィークはコロナの影響を受けて、ステイ・ウィーク週間という形式でおうち時間を過ごす人も多いでしょう。個人的にはライヴがないこともあり、禁断症状に陥っていますけど、こういう時こそ、じっくり音楽と向き合えるいいタイミングかもしれません。今回は普段「アイドルしか聴かない」「ロックしか聴かない」という両ファンの心に突き刺さる橋渡し的な楽曲を取り上げてみました。これをきっかけに今まで聴かなかったジャンルにも手を出して、音楽的な視野を広げてみてはいかがでしょうか?
「愛のレンタル」(’19) /私立恵比寿中学

人気急上昇中のバンド、マカロニえんぴつ。彼らはあいみょんのツアーに対バンで呼ばれるなど、今や幅広い層に支持されている。そのフロントマンであるはっとり(Vo&Gu)が作詞作曲を手がけたのがこの曲だ。エビ中こと私立恵比寿中学は結成当時こそ、「キレのないダンスと不安定な歌唱力」をキャッチフレーズに掲げていたものの、今や抜群の歌唱力と真摯なパフォーマンスが売りになっている。この曲は真山りかのファルセットヴォイスを含めて、大人っぽい歌唱力で聴かせてくれる。マカロニえんぴつの最新2ndアルバム『hope』にはセルフカバーも収録されており、そちらも素晴しいのでぜひ聴き比べてほしい。
「アイドルレース」(’17) /夢みるアドレセンス

アイドルシーンを鋭利に描写した歌詞がフック抜群だ。もちろん曲調も非常にキャッチーで仕上がりである。これは男女ツインヴォーカル擁するヤバイTシャツ屋さんのこやまたくや(Vo&Gu)が初めてアイドルに楽曲提供したもの。ヤバTにも通じる言葉数の多さにニヤリとしつつ、《ハードです 大切なものはハートです 飛び込んでしまったハードルレース 全部越えていけ》の歌詞センスもこやまらしさが光っている。しかも、BABYMETALの「ヘドバンギャー!!」「Catch me if you can」を手がけたNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮)が編曲を担当。いろんな意味で豪華すぎるコラボレーションと言えるだろう。
「START」(’17)/チームしゃちほこ

名古屋城の路上でデビューを果たしたチャームしゃちほこ。彼女たちに楽曲提供したのはBLUE ENCOUNTの田邊駿一(Vo&Gu)。“再スタート、はじまり”をテーマに掲げたこの曲は、やはりブルエンを彷彿させるエモーショナルかつストレートなサウンドが胸に響く。レコーディングにもBLUE ENCOUNTが参加したようで、両者の熱い思いが詰まった一曲と言っていい。闇を潜り抜けて前に突き進んで行こう!という歌詞にも背中を押されるリスナーが多いことだろう。観客とのコール&レスポンスが目に浮かぶ掛け声コーラスもポイントだ。
「BiSimulation」(’13)/BiS

今や全国区の人気を誇るBiSH。その先輩にあたるBiSはアイドルの型破りな活動で多くのファンの心を鷲掴みした。この曲は血まみれのMVも衝撃的であったが、作曲はヒダカトオル(THE STARBEMS、ex.BEAT CRUSADERS)が手がけている。エッジ際立つロックサウンドは、従来のアイドルのイメージを塗り替えるヘヴィさを放ち、その一方で歌メロはきっちりとキャッチーな輝きに満ちている。改めて聴いても、楽曲のカッコ良さは微塵も風化していない。アイドル/ロック好きの双方を満たすエナジー満載の曲調である。
「ももいろ太鼓どどんが節」(’13) /ももいろクローバーZ

一度聴いたら、頭から離れない。祭囃子的なビートに乗って、つい口ずさみたくなる楽曲だ。そう、ももクロに楽曲提供したのは怒髪天で、これが彼らにしか作れない男臭い和的サウンドになっている。どこか、アニメのオープニング曲にマッチしそうなポピュリティーもあり、老若男女に愛される人懐っこさも感じさせる。ももクロと怒髪天という異色のコラボレーションにもかかわらず、お互いの魅力が融合したオリジナリティーの高さにも頭が下がる。体の芯から元気が沸き上がってくる楽曲だ。先の見えない今だからこそ、勇気付けられるお祭りソングの決定版である。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。

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