初来日から今年で40周年となるTOTOが、全13作品を初のハイレゾ音源で配信開始。最新リマスターのアナログ盤4タイトルもリリースする。
1980年3月にTOTOが初来日公演を行ってから40年。今から遡ること40年前の1980年3月2日から3月13日に全国4都市、中野サンプラザでの3公演を含む全10公演が繰り広げられた。
今回、初のハイレゾ配信が実現したきっかけは、31枚組BOX『ALL IN』の制作にあたり、全作品をメンバー自身（デヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサー、スティーヴ・ポーカロ、ジョセフ・ウィリアムス）がレコーディング・エンジニア／プロデューサー、エリオット・シャイナーらと共にリマスター作業を行ったことだという。
特に、これまでリマスタリングが数度行われてきた初期4作品に関して、スティーヴ・ルカサーは「これまでと全く違うサウンドでこれらの作品が聴けるんだ！まるでスピーカーを覆っていた毛布を取ったみたいに、明瞭で生々しい…もう最高だよ。埋もれてしまっていた演奏部分を聞いてみんなで興奮したよ。しかも音の深みと鮮明さも感動的だ。古い音源を全く新しい形で聴くことができる」と語っている。
また、TOTOの初来日となった＜ハイドラ・ツアー＞公演音源のオフィシャル盤『LIVE IN TOKYO 1980』をはじめ、全曲未発表新曲を収めた『OLD IS NEW』、1998年時点での未発表音源集『TOTO XX: 1977-1997』の3作品は、通常のダウンロード／ストリーミング配信も今回初めてとなる。また、『ALL IN』 BOXに収められていた13タイトルの最新リマスター・アナログ盤のうち、『TOTO/宇宙の騎士』、『ハイドラ』、『ターン・バック』、『OLD IS NEW』が初めて単独でリリースされる。
なお、今月末からビルボードライブ東京・大阪・横浜にてスティーヴ・ルカサー＆フレンズの来日公演が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により中止に。感染拡大前に行われた電話インタビューにて、ルカサーは日本のファンに向けて下記のメッセージを贈っていた。
「日本の友人たちに言いたい。ファンっていう言い方はなんだかしっくりこないんだ。友人たちだ。この美しい地球で同じ時間を生きているんだから、お互い、相手に優しくなろうぜ。音楽は心を癒してくれるものだし、人を一つにしてくれる。俺は政治的なことを言ったり、どう生きろと説教するつもりはまったくないし、信じることは人それぞれだ。でも俺自身、音楽を聴いている2時間くらいだけは、いろんな嫌なことを忘れることができる。だからそれを持って日本に行きたい。音楽が世界にピース＆ラヴをもたらしてくれる。それだけを言いたいよ。日本には、世界中のどんなバンドよりも最強最高にエキサイティングなショウを届けに行くから。約束だ。」
◎リリース情報
全タイトル96.0kHz/24bit（*のみ44.1kHz/24bit）
2020/4/3 DIGITAL RELEASE
・『TOTO/宇宙の騎士』（1978年作品）
・『ハイドラ』（1979年作品）
・『ターン・バック』（1981年作品）
・『TOTO IV～聖なる剣～』（1982年作品）
・『アイソレーション』（1984年作品）
・『ファーレンハイト』（1986年作品）
・『ザ・セヴンス・ワン～第7の剣～』（1988年作品）
・『キングダム・オブ・デザイア～欲望の王国』（1992年作品）*
・『タンブ』（1995年作品）
・『TOTO XX 1977-1997』（1998年作品）
・『マインドフィールズ』（1999年作品）
・『OLD IS NEW』（2018年作品）
・『LIVE IN TOKYO 1980』（2018年作品）*
◆ストリーミング／ダウンロード初配信（全3作品）◆
2020/4/3 DIGITAL RELEASE
・『TOTO XX 1977-1997』（1998年作品）
・『OLD IS NEW』（2018年作品）
・『LIVE IN TOKYO 1980』（2018年作品）*
◆最新リマスター・アナログ盤リリース（全５作品）◆
2020/4/3 RELEASE ＜輸入盤のみ＞
・『TOTO/宇宙の騎士』（1978年作品）
・『ハイドラ』（1979年作品）
・『ターン・バック』（1981年作品）
・『OLD IS NEW』（2018年作品）※4/17発売予定
2020/6/20 RELEASE※輸入盤のみ
・『LIVE IN TOKYO 1980』（2018年作品） レコードストアデイ限定商品