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あのバンドたちのオープニングSE 5曲

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲 (okmusic UP's)

あのライヴも、このイベントも中止と、悲嘆に暮れている人も多いでしょう。しかし、こんな時期だからこそ、「音楽を聴きましょう!」と声を大にして言いたい。聴きそびれていた作品をチェックしたり、買いそびれたCDを購入して、じっくりと音楽と向き合い、ライヴの日に備えて準備しておきたいものです。ということで、今回はちょっと切り口を変えて、バンドのオープニングSE曲にスポットを当てた選出です。曲を聴くだけで戦闘態勢が整い、アドレナリンが噴出するリスナーもいると思います。SE曲に選ばれたアーティストたちの音源に改めて触れてみてください。
「Marchin’ Mint Flavors」(’97) /SPACE COMBINE

言わずもがな、マキシマム ザ ホルモンのライヴを一段と高めてくれる最狂のオープニングSE曲がこれです。これはSPACE COMBINEの記念すべき1stアルバム『20000cc』(大名盤!)のオープニングを飾るナンバーで、後にホルモンがSE曲に使用したことで、多くの腹ペコ・ファンに知れ渡りました。個人的にも大好きなバンドで、90年代後半によく彼らのライヴにも通っていました。GARLICBOYSのLarry(Gu)がプロデュースを手がけ、ハードコア、パンク、ファンクなどを混ぜ合わせたミクスチャーサウンドで、とにかくライヴも最高にカッコ良かった! ちなみにナヲ(ドラムと女声と姉)の結婚披露パーティーでSPACE COMBINEが1日限定復活し、この曲を生演奏してくれ、僕は興奮しすぎてスーツ姿でモッシュしました。
「でんでんの大航海2000だ!!」(’98)/マグネットコーティング

大阪発のPANと言えば、オープニングSEにマグネットコーディングの楽曲を使用している。この曲は歌詞もサウンドも初期衝動満載で、宇宙までぶっ飛ばされてしまう特大級のインパクトを放つ。すでに解散したバンドだが、彼らはライヴ自体も破天荒極まりなく、ステージ上で大暴れしたり、フロアーに飛び込んで観客とグチャグチャになったり、演奏そっちのけで楽器を放り投げて踊り狂ったりと、観ているだけでテンションが爆上がりするパフォーマンスを魅せていた。その型にハマらない爆発ぶりはこの曲を聴けば十二分に伝わるだろう。和製AT THE DRIVE-INとも言いたくなる強烈な音色を味わってほしい。
「Dancing Queen」(’76)/ABBA

HAWAIIAN6がずっと使っているオープニングSE曲は自身の音楽性とは一風違うABBA。スウェーデンのコーラスグループで、76年に発表されたシングルは世界13カ国で1位を獲り、大ヒットを記録した。そう、嵐の前の静けさではないが、HAWAIIAN6のアグレッシブなライヴの前に一服の清涼剤のごとく流れるさわやかな歌メロに徐々に高揚感を煽られて、ライヴ本編がスタート! という流れで、ファンの脳ミソにはこの曲が刷り込まれていることでしょう。これを機にABBAの名曲群に触れてみるのもいいでしょう。
「Adventures In Paradise」(’98) /ACE OF BASE

こちらもHAWAIIAN6同様、スウェーデン出身のグループで90年代前半に「All That She Wants」が大ヒットしたACE OF BASE。デビューアルバムは全世界で2300万枚という驚愕の売り上げを記録したことでも知られている。この曲は3rdアルバム『FLOWERS』に収録され、現在は21年間共に歩んできたTatsuya(Dr)最後のツアー中であるlocofrankがオープニングSE曲として使っている。軽快なダンスポップナンバーで、美しい歌メロにうっとりさせられる曲調だ。是非多くの人に聴いてほしい一曲です。
「そして伝説へ…」(’88)

10-FEETファンにはお馴染みのオープニングSE曲と言えるだろう。メンバーも世代的にファミコンのロールプレイングゲームで社会現象を巻き起こしたソフト『ドラゴンクエスト』を通ってきたに違いない。僕も『ドラゴンクエストI』からリアルタイムでプレイしたきたので思い入れは深い。特に『ドラゴンクエストIII』は最大4人までキャラクターを選んでプレイできることもあり、飛躍的に面白さもアップした忘れ難いソフト。この曲自体は勇壮な響きがあり、10-FEETのライヴはもはやこのサウンドなしには成立しない定番ソングになっている。もし『ドラクエ』をプレイしたことがない方は、ぜひゲームにも手を伸ばしてほしい。
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。

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