トム・ヨーク/フリー/マルサリス ロック&ジャズ&映画音楽界のレジェンド達が奏でる奇跡のアンサンブル『マザーレス・ブルックリン』

2020年1月2日 / 18:00

 【ゴールデン・グローブ賞】の<作曲賞>にノミネートされるなど、国内外で高く評価され、当時の犯罪映画を彷彿とさせる古典的なスタイルで、今の社会問題にも繋がる現代的なテーマを描いたアメリカン・ノワール『マザーレス・ブルックリン』が、2020年1月10日より全国公開される。

 監督・脚本・製作・主演を務めたのは、『真実の行方』、『アメリカン・ヒストリーX』、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で【アカデミー賞】にノミネートされたハリウッドを代表する演技派俳優エドワード・ノートンだ。本作では一風変わったキャラクターを演じつつ、初めてシナリオに挑戦し、約20年振りにメガホンも取るなど、プロデュースも含めて1人4役の活躍を見せている。また、『ダイ・ハード』シリーズのブルース・ウィリス、『美女と野獣』のググ・バサ=ロー、『ミッション:インポッシブル』シリーズのアレック・ボールドウィン、『スパイダーマン』シリーズのウィレム・デフォーなど、超豪華な実力派俳優陣が脇を固めている。

 レディオヘッドのトム・ヨークが提供したオリジナル・ソング「デイリー・バトルズ」には、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーや、ジャズ界の重鎮ウィントン・マルサリスも参加。トム・ヨークは2018年にBBCのインタビューで、『ファイト・クラブ』のサウンド・トラック制作を断わったことを明かしているが、「それを後悔している」と話すヨークにとって、今回は友人でもあるノートンとの念願のタッグとなる。ノートン曰く、「トムがこのバラードを送ってくれた時、朝6時にベッドの端に涙を浮かべて初めて聞いたのを覚えている。物語の日々の闘争のテーマとマッチしたからだ。トムの歌の多くは、私達が生きるこの時代の不吉さが根底に潜んでいる。また、主人公ライオネルを完全に表現する彼の声には何か秘密がある」と回想しており、長年の夢が叶った事を明かしている。

 「デイリー・バトルズ」に参加したフリーはヨークの別プロジェクト、アトムズ・フォー・ピースのバンドメイトである。マルサリスはヨーク同様、エドワード・ノートンの友人でもあるが、マルサリスは舞台裏で制作に参加し、映画のクラブ・シーンでオールスター・バンドとしても演奏している。ノートン曰く、「私はウィントンと深い関係を持ってきた。長い間、私にとって彼は音楽のヒーローだった。彼はクラシックからジャズ、そして現代の電子機器でも世界に進出できるが、何をするにせよ、常に進化し続けている」と絶賛しており、思いが実現した事を明かしている。

 さらに、本作の音楽を担当したのは、作曲家のダニエル・ペンバートン。『オーシャンズ8』、『スパイダーマン:スパイダーバース』、『イエスタデイ』などの話題作を手掛け、『スティーブ・ジョブズ』、『ゴールド/金塊の行方』に続いて本年度の【ゴールデン・グローブ賞】の<作曲賞>にノミネートされたペンバートンは、ジャズと電子音を融合した革新的なアレンジで、50年代ニューヨークの独特なグルーヴを表現している。ペンバートン曰く、「ノートンは驚くぐらい映画音楽に興味を持っていて、本当に何か違う事をしたいのだと分かった。そして、50年代のジャズ楽器、トランペット、サックス、コントラバス、ピアノ、ドラムをより現代的な方法で使用する事について話し始めた。映画の歴史には素晴らしいジャズの曲が多いから、何か違う事をしたいと思っていた。そういう事が大好きだ。彼は私にその機会を与えてくれた」と、ノートンの音楽へのこだわりを明かしている。ロック界からヨーク&フリー、ジャズ界からマルサリス、映画音楽界からペンバートン、ノートンが指揮する奇跡のアンサンブルを劇場でお見逃しなく。

◎『マザーレス・ブルックリン』予告編
https://youtu.be/m0Z1TkFyWI4

◎公開情報
『マザーレス・ブルックリン』(PG-12)
2020年1月10日(金)より、全国ロードショー
監督・脚本・製作:エドワード・ノートン
出演:エドワード・ノートン、ブルース・ウィリス、ググ・バサ=ロー、アレック・ボールドウィン、ウィレム・デフォーほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.


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