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10月28日付のBillboard JAPAN “Top Album Sales”で、東方神起の『XV』が160,872枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2019年10月14日~2019年10月20日)。
本作は、東方神起の日本デビュー15周年を記念するメモリアルアルバムと位置付けられ、全15曲中12曲が新録曲で構成されている。多くの熱心なファンを持ち、これまでもほとんどのアルバムで発売初週に“Top Album Sales”1位を獲得している彼らだが、売上の傾向に変化はあるのか、SoundScan Japanのセールスデータを用いて調べてみた。
過去2作について見てみると、2014年12月に発表された前々作『WITH』は初週108,240枚を売上げ2014年12月29日付Billboard JAPAN “Top Album Sales”の1位を、前作『TOMORROW』は初週124,783枚を売上げ2018年10月1日付Billboard JAPAN “Top Album Sales”の1位を獲得している。発売初週からの売上推移をグラフ(グラフ: http://www.billboard-japan.com/d_news/image/81426/2 )に示す。
グラフからも明らかな通り、初週の売上はアルバムを発表する度に数万単位で水準が上がっている。特に前々作と前作の間には兵役による活動休止期間も挟んでおり、3年9か月ものインターバルがあるにも関わらず、売上は大幅に増加している。非常にファンとの結びつきが強固なグループと言えるだろう。発売後しばらくは毎週数百枚単位で売上を積上げ続け、約4か月後くらいに上昇カーブが緩やかになるというパターンは変わっていない。アルバム発表から4か月後というとアルバム名を冠したライブツアーの終了とほぼ同時期だ。つまりこの期間に様々なプロモーションが行われており、売上が顕著に伸び続けることにつながっていると考えられる。
もちろん、発売当初の売上の伸びには複数買いの影響もある。しかしライブツアーなどが一通り終わった後の売上分は新たに獲得したファンによるものと考えてよいだろう。そうして獲得したファンは次のアルバム発表時には熱心なファンとなって初週の売上を押し上げている様子が伺える。
韓国出身のグループという範疇では新たなグループが続々と登場しているが、ファンを減らさないどころか獲得し続けているのは興味深い。11月からは4度目となる全国5大ドームツアーも控え、話題に事欠かない彼らの今後の活躍に注目したい。
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