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【まふまふメットライフドーム2days】Eve/そらる/天月-あまつき-ら総勢15名出演 “ひきフェス”初のドーム公演

 まふまふが、6月22日と23日埼玉・メットライフドームにて単独公演&主催イベントを開催した。

 2デイズ公演の2日目は、まふまふ主催のライブイベント【ひきこもりたちでもフェスがしたい!~世界征服I@メットライフドーム~】。まふまふのほか、そらる、天月-あまつき-、佐香智久(少年T)、うらたぬき、志麻、となりの坂田。、センラ、あらき、un:c、nqrse、luz、Eve、Souに、シークレットのめいちゃんを含めた計15名が出演。貴重なコラボレーションが次々に実現し、前日(6月22日)のまふまふ単独公演に続き、3万5000人の観客を熱狂させた。

 オープニングのSEに合わせて出演者のキャラクターがスクリーンに映し出されると、会場の熱気は一気にアップ。トップバッターの天月-あまつき-は4人のダンサーとともに「かいしんのいちげき!」を披露し、「メットライフドームにようこそ! お祭りですよ!」と挨拶。さらにロックチューン「Ark」を歌い上げた後、佐香智久(少年T)が登場、ふたりで「小さな恋のうた」(MONGOL800)をカバーした。佐香は切なくて爽やかなポップナンバー「あなたが嫌いなあなたを教えて」、「もっともっと大きな声を聞きたいので、もっともっとがんばっていいですか!?」という言葉に導かれた「不完全モノクローグ」を演奏し、会場のテンションをしっかりと引き上げた。

 アクロバティックな殺陣から始まったのは、うらたぬき、志麻、となりの坂田。、センラからなる男性ボーカルユニット、浦島坂田船のステージ。勇壮なサウンドと叙情的なメロディが響き合うアッパーチューン「誠-Live for Justice-」、ネットシーン発の大ヒット曲「千本桜」を続けて放ち、サイリウムを振りまくるオーディエンスの興奮を誘う。さらにまふまふの作詞・作曲のよる「花鳥風月」も。ムービングステージを使いながら、和の世界観を基調にした独創的なパフォーマンスを繰り広げた。

 この後は新世代の歌い手シーンを牽引しているSou、Eveが登場。まずはSouがシャープな手触りのロックナンバー「愚者のパレード」を歌い上げ、続いてEveが闇を描き出す歌詞と緻密なバンドサウンドがひとつのなった「ナンセンス文学」を熱唱。さらに2人で声を合わせ、トリッキーなポップチューン「アンドロメダアンドロメダ」を披露した。「僕たち、“ひきフェス”初参戦です。ゆるゆるタイムをお楽しみください」(Eve)という言葉とは裏腹に、卓越したボーカル力を軸にした緊張感に満ちたステージを体現してみせた。

 続いては、XYZ参加メンバーを中心としたアクトへ。まずは、あらき、un:c、nqrse、めいちゃんluzが新曲「Alice in NY」をパフォーマンス。低音を効かせたダンスビートのなかで個性溢れるボーカルとラップが絡み合い、会場全体を揺らしまくる。続いて「エイリアンエイリアン(DIVELA Remix)」(un:c/めいちゃん)、「キャットアイメイク」(luz/センラ)、「ハローディストピア」(あらき/nqrse)、「パラサイト」(luz/nqrse)などのダンサブルなナンバー、そしてDA PUMPの「U.S.A」(あらき/un:c/センラ/めいちゃん)と歌い手の組み合わせを変化させながらクラブDJのように楽曲をつなぎ、会場を巨大なダンスフロアに変貌させた。センターステージで披露された「デリヘル呼んだら君が来た(XYZ arranged ver.)」の“チェンジ!チェンジ!チェンジ!”の大合唱も楽しい。

 ここからイベントは終盤へ。10周年を迎えたそらるが純白の衣装で登場し、ヒットシングル「銀の祈誓」を豊かな感情表現とともに歌い上げる。「今年で10周年。いろんなステージを経験してきましたが、(客席を見ながら)この光景はすごい……ちょっと言葉が出ないです」という言葉も印象的だった。

 最新シングル「ユーリカ」によって観客青色のサイリウムを揺らした後、爆発音とともに放たれたロックナンバー「アイフェイクミー」では、黒の衣装をまとったまふまふがギタリストとして登場。After the Rainとして、新曲「恋の始まる方程式」、ノスタルジックな旋律が印象的な「桜花ニ月夜ト袖シグレ」をふたりで描き出した。

 そして、待ちに待った“ひきフェス”の主催者・まふまふが登場。エキゾチックなダンスチューン「曼珠沙華」、和メロを軸にした強靭なロックナンバー「忍びのすゝめ」を放ち、さらなる興奮を生み出す。ラップを交えたダークな楽曲「GHOST」ではnqrse、「みなさん、かまってくれますか?」(まふまふ)という言葉に嬌声が響き渡った「かまってちょーだい」では天月-あまつき-をフィーチャーし、個性的なボーカルを共鳴させた。さらに浦島坂田船の新曲「花吹雪」(作詞・作曲/まふまふ)をセッション。プレイヤーとしてパフォーマンスに加わったまふまふのエッジの効いたギタープレイも素晴らしい。

 イベント本編のラストはAfter the Rainの「彗星列車のベルが鳴る」。壮大なスケール感を備えたメロディが響き渡り、青と白のサイリウムで彩られた会場は豊かな感動で包み込まれた。

 アンコールでも、“ひきフェス”ならではの貴重なシーンが続いた。パーティーモード全開の「エフピーエス」は、まふまふ、そらる、うらたぬき、あほの坂田。、エレクトロ系アッパーチューン「Secret Answer」は、まふまふ、そらる、あらき、un:c、センラ、nqrse、めいちゃん、luzで華やかにパフォーマンス。さらに「すーぱーぬこになりたい」では出演者全員がトロッコに乗ってアリーナを1周、オーディエンスと至近距離でコミュニケーションを交わした。

 ここで出演者全員がひとりひとり挨拶。「今日1日ありがとうございました。このすごいメンバーと最高なライブができました。この経験は歌い手として、今後に活きてくると思います」(そらる)と感謝の気持ちを述べた。まふまふは出演者全員の才能と魅力に言及。「ここにいる14人はこの界隈をもっともっと大きくすること、もっともっと先に行くことを考えています。僕の考えた最強の14人です」という言葉に観客からは大きな歓声と拍手が巻き起こった。

 ラストは「ワールドドミネイション」。ダイナミックなバンドサウンドとともに解放感に満ち溢れたメロディを全員で合唱し、イベントは幕を閉じた。 まふまふを中心に、実力と知名度を兼ね備えた歌い手、アーティストが勢ぞろいした“ひきフェス”。ネット発カルチャーの充実ぶりと圧倒的な人気を改めて見せつけた意義深いイベントだったと思う。

Text:森朋之
Photo:加藤千絵[ CAPS ]/ 小松陽祐[ ODD JOB ] / 新澤和久 / 堀卓朗[ ELENORE ]

◎公演情報
【ひきこもりたちでもフェスがしたい!~世界征服I@メットライフドーム~】
2019年6月23日(日)
埼玉・メットライフドーム
<セットリスト>
01.かいしんのいちげき!(天月 -あまつき- )
02.Ark(天月 -あまつき- )
03.小さな恋のうた(天月 -あまつき-/佐香智久)
04.あなたが嫌いなあなたを教えて(佐香智久)
05.不完全モノローグ(佐香智久)
06.誠-Live for Justice-(浦島坂田船)
07.千本桜(浦島坂田船)
08.花鳥風月(浦島坂田船)
09.合戦(浦島坂田船)
10.Peacock Epoch(浦島坂田船)
11.愚者のパレード(Sou)
12.ナンセンス文学(Eve)
13.アンドロメダアンドロメダ(Eve/Sou)
14.明星ギャラクティカ(Eve/Sou)
15.惑星ループ(Eve/Sou)
16.Alice in N.Y.(あらき/un:c/センラ/nqrse/めいちゃん/luz)
17.エイリアンエイリアン(DIVELA Remix)(un:c/めいちゃん)
ワールズエンド・ダンスホール(un:c/あらき)
ECHO(あらき)
キャットアイメイク(uz/センラ)
メリーバッドエンド(luz)
ハローディストピア(あらき/nqrse)
パラサイト(luz/nqrse)
U.S.A.(あらき/un:c/センラ/めいちゃん)
18.ギガンティックO.T.N(あらき/un:c/センラ/nqrse/めいちゃん/luz)
19. デリヘル呼んだら君が来た(XYZ arrange ver.)(あらき/un:c/センラ/nqrse/めいちゃん/luz)
20.CocktaiL(あらき/un:c/センラ/nqrse/めいちゃん/luz)
21.銀の祈誓(そらる)
22.ユーリカ(そらる)
23.アイフェイクミー(そらる/まふまふ(Gt.))
24.恋の始まる方程式(After the Rain)
25.桜花ニ月夜ト袖シグレ(After the Rain)
26.曼珠沙華(まふまふ)
27.忍びのすゝめ(まふまふ)
28.GHOST(まふまふ/nqrse)
29.かまってちょーだい(まふまふ / 天月 -あまつき-)
30.桜吹雪(浦島坂田船/まふまふ(Gt.))
31.彗星列車のベルが鳴る(After the Rain)
≪アンコール≫
32.エフピーエス(まふまふ/そらる/うらたぬき/あほの坂田)
33.Secret Answer(まふまふ/そらる/XYZ)
34.すーぱーぬこになりたい(全員)
35.ワールドドミネイション(全員)

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