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2019年、刮目して見るべき最重要アクト5組

2019年、 刮目して見るべき最重要アクト5組 (okmusic UP's)

夏フェス・シーズンが本格化し、どのイベントに行こうかと頭を悩ませている人も多いことだろう。フェスやイベントの醍醐味は何と言っても、まだ知らない未知のバンドに触れられたり、久々にあるバンドのライヴを偶然目撃して、こんなにカッコ良くなっていたのか!と驚いたりと、さまざまな発見ができること。ということで、今回は2019年(もう半分すぎてしまいましたが)に注目すべきアーティストをここで紹介したい。中堅、新人、これからデビューする気鋭バンドまで、ぜひ参考にしてもらいたい。全バンド、今年に入って筆者が自分の目でライヴを観て、猛烈にお薦めしたいアクトばかりです。
「エース」(’19)/ハルカミライ

今年上半期は04 Limited Sazabys主催の『YON FES 2019』、SiM主催の『DEAD POP FESTiVAL 2019』に出演し、超ド級のライヴパフォーマンで観客の心を奪い去った彼ら。特に『YON FES』では2日目はトリ前のステージを務めた際、主催バンドのGEN(Vo&Ba)が「(トリ前に)あんなライヴをやってもらっちゃ困る」と零してしまうほどハルカミライのことを激賞していた。そう、今やライヴハウスやフェスで観客を大沸騰させ、台風の目のような存在感を発揮している。バンドは12年に八王子で結成され、日本語詞で歌い上げる直球のロックサウンドで観客をシンガロングの渦に巻き込んでいる。振り返れば00年初頭に日本語パンクブームが起きたけれど、現在はハルカミライのような直球勝負のバンドは少ない部類に入るだろう。とにかく、ライヴの熱さは今ダントツかもしれない。
「To Live Is」(’19)/NOISEMAKER

新人ではなく、もはや中堅ど真ん中と言える北海道発の4人組、NOISEMAKER。ここ数年、彼らの躍進ぶりには目を見張るものがある。今年はPIZZA OF DEATH RECORDS主催『SATANIC CARNIVAL ’19』でSATAN STAGE(メイン)に登場し、幕張メッセに詰めかけた観客をとことん盛り上げていた。紆余曲折を経て、楽曲とライヴのクオリティーをどんどん上げており、特にこの曲はライヴ前にAG(Vo)が熱いMCで思いを伝えてからプレイする。それは最近公開されたばかりの新MV(「To Live Is」)にもしっかりと収められている。従来の曲調とは趣を変え、アリーナ規模の会場で映えそうな壮大なスケールを描いた曲調は、間違いなくバンドをネクストフェーズに押し上げた。ぜひライヴを観てほしいバンドだ。
「SCAR」(’19) /SPARK!!SOUND!!SHOW!!

“スサシ”の愛称で親しまれている大阪発のSPARK!!SOUND!!SHOW!!。このバンドも注目度を上げており、今年は前述の『SATANIC CARNIVAL ’19』、そして、10-FEET主催『京都大作戦 2019』に出演して、大きな話題を呼んでいる。ヒップホップ、ダンスミュージック、ハードコアなど音楽的には雑食性がとても高く、簡単にジャンルで括り切れないハミ出しっぷりが魅力と言えるだろう。特にライヴは破天荒極まりなく、目を離した瞬間に何をするかわからないスリリングな緊張感を放出している。一度聴いて観たら、ヤミツキになってしまう刺激に富む音色に多くの人がやられている。これからさらに大暴れしてくれることだろう。
「MUSIC」(’19)/SHIMA

北九州に拠点を置く4人組は今年4月に2ndアルバム『BLAST』を発表したばかり。本作はHEY-SMITHの猪狩をプロデューサーに迎え、バンドが本来持ち合せていたメタルやハードコアの硬質感を前面に押し出すことに成功。内容的には過去最高にヘヴィな作風に変貌している。今までおちゃらけたユーモアも魅力のひとつになっていたものの、カッコ良いSHIMAサウンドを追求したことにより、大化けしたと断言したい。実際のライヴも地に足を着けたどっしり感が増しており、アグレッシブなパフォーマンスに磨きをかけている。彼らの爆発力漲るライヴを体感してもらいたい。
「GIANTSTAMP」(’19) /Suspended 4th

通称“サスフォー”ことSuspended 4th。“えっ、誰?”と思った人も多いに違いない。間もなく7月24日に1stミニアルバム『GIANTSTAMP』を初の全国流通として発表する。しかも、本作はあのPIZZA OF DEATH RECORDSからリリースされるのだ。パンクのイメージが強い同レーベル所属バンドと比べても、サスフォーの音楽はこれまでにいなかったタイプと言っていい。名古屋栄の路上ライヴを中心に活動し、そのライヴパフォーマンスで評判を広げていった。まさにストリート叩き上げの4人組である。骨太なハードロック、腰を揺さぶるファンキーなグルーブ、特にライヴにおいては現場で培ったインプロヴィゼーションで観る者をグイグイと引き込む。貫禄漲るステージングも必見!
TEXT:荒金良介

荒金良介 プロフィール:99年からフリーの音楽ライターとして執筆開始。愛読していた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(登場人物に洋楽アーティスト名が使用されていたため)をきっかけに、いきなりレッド・ツェッペリンの音源を全作品揃える。それからハード・ロック/ヘヴィ・メタルにどっぷり浸かり、その後は洋邦問わずラウド、ミクスチャー、パンクなど、激しめの音楽を中心に仕事をしてます。趣味は偏ってますが(笑)、わりと何でも聴きます。

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