白銀の雪山で滑りながら聴きたい洋楽ロック5曲

2019年1月28日 / 18:00

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲! (okmusic UP's)

インフルエンザが猛威を振るう日本列島において、無事に過ごせている人は奇跡なのではないだろうかと思えるほどの昨今、いかがお過ごしでしょうか。周囲に蔓延る「ゲホゲホ、ゴホゴホ、ヘックション」の嵐にも負けず、どういうわけだか筆者はギックリ腰になりました。本来ならば雪山へ向かって、白銀の世界でファミリースキーを楽しむはずだったのに…。そこで今回は『白銀の雪山で滑りながら聴きたい洋楽5曲』をご紹介します。
「Snow」(’06) /Red Hot Chili Peppers

2006年のリリースから根強い人気を誇り、今もライヴで愛されているレッチリの「Snow」。タイトル的には“雪”だけれども、意味合いとしては白い雪のような粉(=ドラッグ)を指していると言われている。この作品が収録されたアルバム『Stadium Arcadium』はジョンフル・シアンテが脱退する前にリリースされた最後の作品で、日本では映画『デスノート the Last name』の主題歌として当時の若年層に広く知られた曲だ。その淡々と流れるようなサウンドも語っているかのようなアンソニーの歌も、美しいメロディーとともにジワジワと高揚する感情の揺れを静かに感じて自分と向き合って雪山を滑りたい人にお勧め。今夏の『サマソニ』出演がアナウンスされているが、冬にも夏にも聴きたい一曲。
「Adventure of a Lifetime」(’15)/Coldplay

人生は冒険—。それをカラフルかつポップに表現したのがコールドプレイの「Adventure of a Lifetime」だ。この楽曲は2015年にリリースされたアルバム『A Head Full of Dreams』に収録されていて、先行配信された楽曲であり、発売後にはトロピカル・ハウスのシーンで活躍するノルウェー出身のプロデューサーのマトマによるリミックスも発表された。また、音が鳴るスピーカーを見つけたお猿たちが興奮して音楽にのるというユーモアがたっぷりなMVも魅力。雪山を滑る時、隣りにいるのがあなたの人生の大切な時間の一部を共有したいと思える恋人や家族、仲間であるならば、この曲をシェアして一緒に聴いて、その自由な滑走という名のある種の冒険を心から謳歌してみては?
「Slide」(’17) /Calvin Harris ft. Frank Ocean, Migos

スコットランド出身の世界一稼ぐDJに登り詰めたカルヴィン・ハリス。彼の究極のナンバー「Slide」はリッチなグルーブとスムーズなテンポ、そしてフランク・オーシャン、ミーゴスといったゲスト陣が絡み合って生まれる化学反応がとても滑らかで、それまでのEDM色の強い作品群とは一線を画する上品な作品だ。リリースした2017年には『サマソニ』に単独のDJとして同フェス史上初となるヘッドライナー出演を果たし、この楽曲も披露。スタジアムを大いに揺らし、オーディエンスを興奮の渦へ巻き込んでから早くも1年半が経過。この作品を世に発表したことで、音楽家としての評価がより高まり、変わった感のあるカルヴィン・ハリス。次回の来日が待ち遠しい。
「Ashes In The Snow」(’09)/Mono

“雪”というワードから真っ先に頭に浮かぶ曲が、Monoの「Ashes In The Snow」だ。アルバム『Hymn to the Immortal Wind』のオープニングを堂々飾るこの楽曲は、オーケストラと共に壮大で優雅な大パノラマを轟音の渦の中に魅せてくれるライヴでは定番人気曲のひとつ。もはや洋邦とは分けられない日本が誇る世界的インストゥルメンタル・ロックバンドは、アメリカ人ドラマー加入後新体制になって初となるアルバム『Nowhere Now Here』をリリースしたばかり。今作同様、オルタナ界の巨匠スティーヴ・アルビニがプロデューサー/エンジニアとして参加した新作を引っ提げ、ジャパンツアー真っ最中だ。この好機を逃さずに、彼らのライヴでしか観られない本物のアートを体感してほしい。
「Don’t Stop Me Now」(’78) /Queen

映画『ボヘミアン・ラプソディ』がアカデミー賞5部門にノミネートされ、世界に吹き荒れるQueen旋風はまだ止みそうもない中で、日本では興行収入が100億円を突破という桁外れなことになっている。そんなQueenの楽曲で、雪山を滑り降りながら聴きたいのはなんといってもこの曲「Don’t Stop Me Now」。この楽曲は40年前にシングルリリースされ、アルバム『Jazz』に収録されているのだが、他の珠玉の名曲同様、まったく色褪せることなく現代に浸透するパワーを持ち、爽快な疾走感がたまらなく気持ちいい作品だ。滑走時に聞こえてきたら、気分はもう“私を止めないで!”になること間違いなし。ギックリ腰等で動けない人や滑りたくても滑れない人は妄想滑走だけでも。
TEXT:早乙女ゆうこ

早乙女ゆうこ プロフィール:栃木県佐野市出身。音楽を軸に、コンサート制作アシスタント通訳、音楽プロモーション、海外情報リサーチ、翻訳、TV番組進行台本や音楽情報ウェブサイト等でコラムや記事を執筆するなどの業務を担うパラレルワーカー。


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