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<ライブレポート>テイラー・スウィフト【reputation Tour】フィナーレの東京ドームを振り返る

 2018年11月20日、21日に開催された【Taylor Swift reputation Stadium Tour in Japan Presented by FUJIFILM instax】。前回の【The 1989 World Tour】では東京ドームからワールドツアーをスタートしており、本ツアーではフィナーレを飾ることとなった3年ぶりの来日公演だ。今回は11月20日、初日のライブの模様をレポートする。

 初日のこの日は約5万人が会場に詰め掛け、メインステージには世界中で話題となっていた、幅約131mX高さ約36mの巨大な映像スクリーンが設置されていた。

 まずは、チャーリーXCXがオープニングアクトとしてオンステージ。会場には彼女のファンと見られる人達もちらほら見られるほどの人気者がステージに登場すると、1曲目の「Boom Clap」から会場は一気に熱気に包まれた。「テイラーのオープニングアクトを務めることができてとってもうれしい」と話しながら「Break the Rules」「1999」「Boys」といった人気の楽曲を連発。最後にはイギー・アゼリアとの大ヒットナンバー「Fancy」で会場を温め、オープニングのステージを締めくくった。

 そしてついに巨大なスクリーンが二つに割れ、ブラックのレオタードに身を包んだテイラー本人が黄色い大歓声の中登場。『reputation』の1曲目である「…Ready For It?」で本編がスタートした。続けて「I Did Something Bad」から「Gorgeous」へ。“ゴージャス”に、ダンサーとともにステージを展開していく。「Love Story」や「You Belong With Me」は「Style」とともにメドレーで披露。長年のファンも嬉しいセットリストを、序盤からボルテージマックスで届けられていく。さらに、入場前に観客に配られたザイロバンドの光で東京ドーム中を幻想的に包んだり、「Look What You Made Me Do」では巨大コブラや巨大な和太鼓が登場するスケール大のステージセットと演出で圧倒した。

 ライブ中盤では「モリアガッテルー?」と日本語で問いかけながら、光るゴンドラに乗り込みアリーナ後方のサブステージへ移動。空中で「Delicate」を歌いながらの移動は、後方席のファンにとって大歓喜の瞬間だった。「日本ダイスキ!」とアピールしたテイラーに観客のテンションはさらにヒートアップ。大ヒットナンバー「Shake It Off」ではカラフルな紙吹雪が舞い散る中、オープニングアクトのチャーリーXCXと巨大コブラも再び登場しパーティー状態に!

 一転中盤ではアコースティックギター手に取ると、アルバムでは打ち込みだった「Dancing With Our Hands Tied」をアコースティックバージョンで力強く披露。「このパートでは、色んな国で色んな曲をやっているの。」と、今回選ばれたのは「I Know Places」だった。ファン感涙の楽曲披露でシングアロングを起こした後、客席の間をファンとハイタッチしながら2つ目のステージへの移動するといったサプライズも。サブステージでは「Blank Space」「Dress」を披露した後、蛇の骨がモチーフのゴンドラに乗り込みメイステージに戻って行き、いよいよライブは終盤戦へ突入していく。

 「Don’t Blame Me」では膝まづくほど情熱的に歌唱したかと思えば、ギターだけでなくピアノの弾き語りも披露した。金の文字で“Reputation”と書かれた真っ白なピアノに腰掛けると「Long Live」「New Year’s Day」をしっとりと弾き語ると、涙するファンの姿すら見えた。

 日本では特に人気の高い楽曲「We Are Never Ever Getting Back Together」のフレーズから「This Is Why We Can’t Have Nice Things」へ。本物の噴水も登場し、ミュージカルのような演出で華々しいフィナーレを飾った。最後にはツアーに帯同していた日本人ダンサー2名を紹介し、2人の手を取って花道へ挨拶へ行く粋なはからいも。

 【Taylor Swift reputation Stadium Tour】は、マイクや舞台セットなどの至るところで蛇のモチーフがフル使用されており、とてもコンセプチュアルなものだった。テイラー本人がMCの中で「初めて、曲を書く前にアルバムタイトルが先に思い浮かんだの。曲を書いている時は、いつも“Reputation(評判)”がどういう風にみんなに影響するか、人がどう思ってるかは気にしない場合もある、とか色んなことを考えていたわ。」と、アルバム制作について語る部分もあった。人の前に立つ者は少なからず評判を気にする場面があると思うが、1度落ち込んでも、それを乗り越えることができる。“恋する少女”だったテイラーが、“強い女性”に成長したことを改めて実感できたライブだった。

◎セットリスト
…Ready For It?
I Did Something Bad
Gorgeous
Style / Love Story / You Belong With Me
Look What You Made Me Do
End Game
King of My Heart
Delicate
Shake It Off
Dancing With Our Hands Tied
I Know Places
Blank Space
Dress
Bad Blood / Should’ve Said No
Don’t Blame Me
Long Live / New Year’s Day
Getaway Car
Call It What You Want
We Are Never Ever Getting Back Together / This Is Why We Can’t Have Nice Things

◎公演情報
【Taylor Swift reputation Stadium Tour in Japan Presented by FUJIFILM instax】
2018年11月20日(火)-21日(水)
東京ドーム・東京

音楽ニュースMUSIC NEWS

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