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面白いだけじゃない! 芸人本気ソング5選

ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲! (okmusic UP's)

今も昔も切っても切れない関係にあるのが、音楽とお笑い。ネタに音楽を取り入れた、歌ネタや音ネタを武器とする芸人もたくさんいれば、バラエティー番組から生まれるヒット曲も多数。また、お笑いとは別に音楽やバンド活動を真剣にやってる芸人もたくさんいて、芸人が音楽でも才能を発揮しているのを見ると、その多才さと“芸ごと”というところでちゃんと繋がっていることに感心することも多いですが。ここでは面白いだけじゃない、芸人の本気ソング5選を紹介。あくまでもマジ歌じゃなくて、本気ソングです(笑)。
「ネオチャラ フューチャラリング DJ DEKKA」(’18)/EXIT

今、若いお笑いファンの間で人気沸騰! “ネオチャラ”を追求するパリピ漫才師、EXIT。今どきファッションに身を包んだイケメンふたりが、「お後がHere we go!」とパリピ口調で聴かせる最新型の漫才で話題と人気を集め、11月にはよしもと史上最速となるルミネtheよしもと単独公演を成功させ、勢いそのまま配信リリースし、歌手デビューまで果たしてしまった。本格クラブ仕様のEDMトラックに自身作詞によるラップを乗せた、ションテンガルアーなパーティーチューンは期待を裏切らないどころか、期待を上回る完成度の高さ! とはいえ、リリックには笑いのフレーバーもしっかり散りばめられていて、クールなトラックとのギャップも面白い。彼らの新しい魅力と才能に気付かされる一曲です。
「りんご追分」(’18)/ ポセイドン・石川

山下達郎風の歌唱法とアレンジ、サウンドで「USA」「にんじゃりばんばん」「紅」といった山下達郎が絶対に歌わなそうな曲をカバーする動画で、SNSを中心に大きな話題を呼んでいるCITY POP芸人、ポセイドン・石川。彼がやってるのは、あくまでもものまねではなくオマージュ。山下達郎へのあふれる愛とリスペクト、そして卓越した音楽知識と技術、センスから生まれる名カバーはリスナーのみならず、同業者も大絶賛! そんな大きな話題を集める中、11月にメジャーから配信デビューを果たした。デビュー曲はなんと歌謡界の女王、美空ひばり「リンゴ追分」のカバー! もともとはジャズピアノを弾いていたという経験を活かしたカバーは原曲の良さも残しつつ、山下達郎テイストを存分に活かした抜群の仕上がり。クスッと笑いながら、最後は感動さえしてしまう名曲の誕生です。
「才僕」(’18)/jealkb

2005年、田村淳の弟であるhaderuを中心にビジュアル系バンドとして結成。ほとんどのメンバーが現役お笑い芸人ということもあり、メイクを施したルックスや耽美な世界観を持ちながら、振り付けを先導するアジテーターがいたり、MCの巧みな掛け合いや独自の演出で爆笑させたりと、他のビジュアル系バンドとは一線を画すスタイルで活動してきた。現在は“独自のスタイルで音を楽しむエンターテイメントバンド”を自称し、ライヴはもちろん楽曲も“楽しませること”を再重視したスタイルへとシフトチェンジ。最新ミニアルバム『Mix Up Sonic』収録の「才僕」もポップでカラフルな衣装で揃え、デジタルサウンドも多様したダンサブルな楽曲に挑戦。結成13年を経て、さらに楽しいことや面白いことを探求し続け、進化変化を続ける姿勢は感服するばかりです!
「BURNING FESTIVAL」(’18)/ チームしゃちほこ×RADIO FISH

2014年に結成され、2015年には配信リリースされた「PERFECT HUMAN」で大ブレイクした、RADIO FISH。オリエンタルラジオとNAKATAの弟であるFISHBOYらダンサー4人で構成される、このグループがパフォーマンスする姿を初めて見た僕の率直な感想は「カッコ良い!」だった。曲やパフォーマンスのカッコ良さはもちろん、笑いの新しい概念を生み出した彼らの姿勢が本当にカッコ良いと思ったのだ。その後、ネタ番組だけでなく音楽番組にも多数出演し、2016年には『NHK紅白歌合戦』にも出演。現在も新曲を続々と発表し、ライヴツアーも精力的に行なっている彼らだが、最新曲となるのがチームしゃちほことのコラボ曲となるこの曲。明るく疾走感のある曲調、ヴォーカルの掛け合い、両組入り混じってのダンスとMVも観どころ満載だが、満を持して登場するNAKATA(御神体)の存在がやっぱり秀逸! 今後、音楽の概念もぶち壊して、まったく新しい価値観を生み出す可能性を秘めたグループです。
「若者たちへ」(’09)/ 角田晃広(東京03)+大竹マネージャー

深夜番組『ゴッドタン』(テレビ東京)の「芸人マジ歌選手権」。芸人が自作のマジ歌を披露して完奏できるかを競うこの企画だが、ここから生まれたライヴイベント『マジ歌ライブ』は今年、横浜アリーナで12.000人を集客! そして、初期からこのコーナーの人気を支えているのが、出演者の中でも限りなくプロミュージシャンに近い男、角田晃広(東京03)。頭にバンダナを巻いて革ジャンを着て、アコギを背負って熱唱する時代錯誤な風貌はそれだけで笑ってしまうが、楽曲の完成度と演奏力、歌唱力は一流で、胸に迫る歌声に思わずグッときてしまったことも多数。配信リリースされてるこの曲は《いつからだろう 彼らが崩壊したのは》と始まる若者へのメッセージソングと思いきや、結果、自身のヘタレぶりを声高に歌ってるだけのバカバカしい楽曲。しかし、角田の人柄がよく見える歌詞や大竹のピアノとの掛け合いなど、聴きどころが満載! 芸人が作る音楽の最高峰と言ったら言い過ぎだろうか? 東京03も大好きだけど、ミュージシャンとしても大ファンです!
TEXT:フジジュン

フジジュン プロフィール:1975年、長野県生まれ。『イカ天』の影響でロックに目覚めて、雑誌『宝島』を教科書に育った、ロックとお笑い好きのおもしろライター。オリコン株式会社や『インディーズマガジン』を経て、00年よりライター、編集者、デザイナー、ラジオDJ、漫画原作者として活動。12年に(株)FUJIJUN WORKSを立ち上げ、バカ社長(クレイジーSKB公認)に就任。メジャー、インディーズ問わず、邦楽ロックが得意分野だが、EBiDANなど若い男の子も大好き。笑いやバカの要素を含むバンドは大好物。

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