8月1日にベストアルバム『海のOh, Yeah!!』をリリースするサザンオールスターズ。前回のベストアルバム、『海のYeah!!』(1998年６月リリース)が2018年7月30日付Billboard JAPAN HOT ALBUMSで18位を獲得した。
新譜発売のタイミングで過去作が売れるのはよくあることで‘、『ユーミンからの、恋のうた。』(2018年4月11日発売）が発売された際、ベストとしては前作に当たる『日本の恋と、ユーミンと。』(2012年11月20日）の売上が上昇したことは記憶に新しい。だが、発売日欄に2018年6月や7月の日付が並ぶ中、1998年6月25日の日付はとても目立っている。
では『海のYeah!!』が最も売れているのはどこか、SoundScan JAPAN(集計期間：2018年７月16日～22日)のデータで調べてみた。まずECと実店舗を比較すると、EC 976枚(57%)に対し実店舗では736枚(43%)と、実店舗の割合がとても高い。7月16日から22日の全アルバム売上の合計値を見てみるとEC 49％に対し実店舗 51％で実店舗の方が少し多いが、半年以上前に発売された商品に限ると実店舗の割合は40％。この数字を見ると『海のYeah!!』が売り上げた実店舗43％がいかに高い割合かがわかるだろう。
もっとも、過去作が売れることを見越して店頭に並んでいるからとも言えるので、『海のOh, Yeah!!』の影響を受ける前についても調べてみた。すると20年にわたって売上が100枚を切った週はなく、ECと実店舗の割合はほぼ半々であることがわかった。
話を7月16日～22日に戻して地域別ではどこで売れているかを見てみると、TOP5は以下の通りとなった。
1位 関東 309(42%)
2位 近畿 96(13%）
3位 中部 90(12%)
4位 九州 87(12%)
5位 北海道 37(5%)
第1位の関東は実に42%を占め、関東での人気の高さが際立った。サザンの地元神奈川を含む関東で人気が高いのは頷けるが、それにしても顕著な傾向だ。念のために前作『葡萄』についても調べてみたがやはり関東が強かった。『海のOh, Yeah!!』も同じ傾向となるのか、リリース後の状況に注目したい。